リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人の旅打ち日記22 カジノ「バート・ベントハイム」

* ヨーロッパ 2014/ 01/ 26 Written by 独逸の旅打賭け人

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2014年1月17日 カジノ「バート・ベントハイム」

バート・ベントハイムはオランダとの国境の町である。町というよりも村といった方が、当を得ていると思われるくらいであるが、国境の駅だけにアムステルダム中央駅とベルリン中央駅を結ぶ一日に7本のIC(インターシティ)特急が停車する。
と、いっても乗降客はほとんどいない。ドイツ鉄道が誇る新幹線ともいえるICE特急は、フランクフルトからアムステルダム、パリ、ウィーン、ベルン、ブラッセルと近隣各国の首都と結んでいるが、ドイツの首都とオランダの首都を結んだこの特急が、一格下がるIC特急であることからもこの路線の評価は高くないようで、国境の町ゆえに停車するバート・ベントハイムの駅も田舎の駅の域を全く出ない。
バート・ベントハイムの集落の中心は、駅から1kmほど離れたところにある。カジノはこの集落の端の地元のホテルの中で営業している。入り口は小さなビジネスホテルの入り口と間違える程度の地味な造りで、レセプションのカウンターに座る中年の男女は家族営業の小さいホテルの女将と親父のよう。どちらも着ているものは、カジノのレセプションの担当者のものとは程遠く、ちょっと洒落た普段着の感じ。
入場料は無料でクロークの預け代も受け取らなかったことを見ると、このカジノの経営者夫婦なのかも知れない。もちろん、ドレスコードなど全くなし。

 テーブルゲームのオープンは19時。以前は(と、いっても20年ほど前)、14時だったことを考えるとこのカジノの景気もおのずから知れる。
レセプションを通って奥の細い階段を上がると、2階がプレイルームになっている。ルーレット台はクイックテーブルが2台だけ。カードテーブルはブラックジャック用が1台。あとは所狭しと各種のマシンが並んでいるが、賭け人はほとんどいない。
テーブルゲームがプレイルームの端の方に置かれていることから、このカジノの営業主体はマシンゲームなのだろう。

10分ほど前に2階に上がっていくと、オープン前なのに2台あるクイックテーブルの1台を若い女性達が10人ほどで囲んで矯正をあげている。時間前にプレイが始まるとはいい加減だなと思いながら、テーブル上をよく見ると、山のようなチップが張られているが、いずれもノーマルのチップでも台付属のカラーチップでもない。どうやら、ルーレット教室のようなものが開かれていたようだ。本番のプレイが始まるのでこの教室も終盤らしく、当たった女性にワインのボトルが配られていた。

オープンの19時になったが、この台ではまだ教室が続いているし、もう1台の台も誰もいないし準備も出来ていない。10分ほど過ぎて黒服の男達が現れ、空いている台の方でオープンの儀式が始まった。結局、最初に球が投げられたのは19時15分。オープン時間に1秒も違えず、初投を投げるこだわりの多いドイツのカジノとしてはいい加減の一言。まあ、それほど田舎の呑気なカジノということなのだろう。もちろん、筆者以外には賭け人はゼロ。
このところ験のいいダークブルーのカラーチップを10ユーロと指定して、まず50枚。
球は17の上に置いてあったので、昨日の最終の出目が17だったようだ。

希望の色のチップが手に入ったので、10投くらいは「見」をしようと思ってバーカウンターを探すが、何処にもない。困ったなと思いながらルーレットテーブルの上を何気なく見てみると、何とテーブルの隅に灰皿が置いてあるではないか。
現在のドイツのカジノは一部に喫煙ルームを別に設けてあるカジノがある以外は、プレイルームは全面的に禁煙である。部屋の外に灰皿を置いたテーブルが出ていて、愛煙者はそこで気の毒なくらい、肩身を狭くしてタバコを吸っているのが実態。その点からもこのカジノは異色といえる。

初投は1。珍しい出目である。
次は、17。昨日の最終目が17。そこから、17-1-17 という出目でいずれもOr(オフラン)の数字。オフランの8数字のゾーンは5枚で押さえられるが、1が出れば配当は35枚、17が出れば34枚、あとの数字はいずれも17枚なので、この2数字は高配当の数字だけに、Orでは注目される数字なのである。

キーになる数字が続けて出たので、Orが強い流れと見て、Orに5枚張ってみる。

出た目は、
-6(17)
狙ったとおり。カッコ内の数字は当たった時の配当のチップ枚数。

3回Orが続いたので、次は0/3の色合いが濃い。0/3に4枚置く。
-32(17)

これも良し。Orが強いので次はOrに戻るかもしれないと、Orに5枚。
-17(34)

参戦してから3投、賭けているチップが少ないので配当も大したことはないが、流れに乗れて連続で取れた。

筆者はヨーロピアンルーレットの盤面の数字をその配列から4つのゾーンとして捉えている。盤面の中心数字は0ではなく、その左隣の26であるが、その26の左右8数字ずつの合計17数字をG(グロース)、26の反対側の12数字をK(クライン)、GとKに挟まれた左右合計8数字をOr(オフラン)の3ゾーンにまず分け、Gの17数字を26を中心として左右3数字の合計7数字の0/3(ゼロ・スピール)とその外側の10数字(19-4-21-2-25、28-7-29-18-22)を別途に捉え、△の印で表示している。

さて、3投の連続当りの後あたりから、隣の台のルーレット教室が終わった若い女性達が、運は試しとこちらの台に移ってきた。何人かが2ユーロのチップを賭けているのだが、1枚賭けては大騒ぎ、外れたと言っては大笑いし、アウトサイドで当たったと言っては跳ね上がり、その嬌声には気が散ってしようがない。

そのせいかどうかは解からないが、一挙に下降線に。
-18-36-31-24-25
5投は全く当たらないまま、せっかく貯まっていたチップも含めて最初の500を失う。

-3-11-33-5(17)-28
ここまでで、次の500も失う。相変わらず若い女性陣は騒がしい。

次の目は出目表から、小目、3列とみる。
-12(35)
初めて数字に当たった。

ちょうど、このあたりで賑やかな女性陣は帰っていった。もう少し、早く帰ればありがたかったのだが。でも、相変わらず賭け人は筆者一人。

-6(35)
調子に乗り始めたか?

-14-17
6のOrの後は、Orは続かないと読んだのが失敗。

-25(70)-22-26-33(35)
この33はOrの1の押さえだった。

-14-28(35)
このOrの14を落としたのも痛い。

-4-17(35)
今度はOrの17は取れた。

ここで、出目表から次の目は、後半、3列、大目、Kと読み、大仕掛けをする。
27/30、33/36に各2枚ずつ、27、30、36の各数字に1枚ずつ、Kに6枚、36ツボツボ(36を真ん中に左右2数字ずつの5枚賭け)、そして24に1枚。合計19枚の仕掛けである。
このような賭け方に手の空いているクルーピエが離れた所から興味を持ったように注視している。まあ、暇だからかもしれないが。

出た目は、
-36(121)
大仕掛けが見事に当り。さて次だがKの出目がしばらく出ていなかっただけにもう一度Kの大に前回と同じ仕掛けで19枚賭ける。

何と、出た目は、
-30(121)
思えば、この辺りが引き時だったのだろう。でも、連続の大当たりが邪魔をした。

-35-29-24-3-4-0
うそのように当たらない。最後は0まで外す。

さて、0の後はOrと読む。
-17(104)
これは、狙い通り。

この勢いか続くか?
-10(17)-25-9-20
9と20のOrを外すとは。

-20(35)
とりあえず押さえた。

-25-28-4
Orを意識する余り、連続の△が取れない。

-23
この出目はOrの中目と見て、14、17、20と置き、本来は23にも押さえを置くべきだったのを失念。意識が散漫になってきた。

-20(70)
これは取れた。

-30-2-10(70)-21(70)
10と21はGの△とKが交互に出ているのを出目表から見て狙いが当たった。

-16(122)
これも、然り。

-4(70)
全く、同様。

-10(17)-35-16
ここまでも、GとKの交互が続いているのだが、そろそろという気持ちが災い。

-10(35)-36(35)
そろそろ、「死に目」になっていたOrに寄るか?
-14(70)-6(52)

狙いは当たった。もう1投Orか?
-8-6
この2投を外し、ここで撤退。

終了は20時40分。1時間半ほどの時間にしては出目数は多い。もちろん、嬌声女史達を除けば賭け人は筆者一人。撤退後にも誰もいない。

戦績はプラス700、ティップは34枚、340ユーロ渡している。成果だけで言えば、撤退時期を誤っていた。
それでも、今年(1014年)最初の旅打ちで負けなかったことを良しとしよう。

明日はドイツ最大の賭博施設ともいえる、カジノ「ホーエンジーブルグ」(ドルトムント)を攻める 
 
 





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