リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人の旅打ち日記25 カジノ「カッセル」

* ヨーロッパ 2014/ 02/ 25 Written by 独逸の旅打賭け人

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2014年1月20日 カジノ「カッセル」

 カッセルはフランクフルトとハノーファーの中間くらいに位置し、メルヘン街道の中ではブレーメンに次ぐ大きな町。グリム兄弟が長く住んだ町だけに、グリム童話に関する博物館や関係施設が揃っており、童話好きの人にはたまらない町なのである。

 カッセルのカジノは比較的新しいのであるが、筆者が20年ほど前に訪れた時はカッセルの市街ではなく、市街から少し離れた水の芸術で知られる「ヴィルヘルムスヘーエ公園」に向かうつづら折れの上り道の途中にあった。
カジノとして独立した建物で近くには古城もあって、なかなかいい雰囲気を醸し出していた。旧市街からは離れていたが、ICE(新特急列車)専用線が出来た時に作られた新駅、カッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅からは比較的近い場所だった。

その後の移転で現在は、中央駅からも近い繁華街のクアフュルステン・ガレリアとよばれるショッピングセンターの中にある。このあたりは旧市街の中心でもあるので再開発も難しいらしく、あちらこちらに○○ガレリアとよばれるショッピングセンターがあって、今様のファッションの店から小規模スーパー、カフェやファストフードの店までが揃っている。
カジノはこのショッピングセンターの1階にあるが、周りのファッション系の店からは明らかに浮いた存在である。カジノというドイツでの歴史を誇る社交場というよりも、明らかにゲームセンター。マシンゲームは昼ごろからやっているようだが、テーブルゲームは以前は15時からだったのが、現在は19時からになってしまっている。

 入場料は5ユーロ、最も格式が高いバーデン・バーデンのカジノと同じとは高すぎる。中のバーカウンターで頼んだコーラもおつりを貰うつもりで5ユーロ札で払ったらおつりがこない。これも何処のカジノでも、コーラは2~4ユーロで端数のつり銭も必ずくれる。本当に5ユーロなのか、つり銭はティップと勝手に解釈したのかはわからないが、いずれにしても釈然としないし不愉快なことであった。

 ルーレット台はクイックテーブルが3台、カードゲームのテーブルは何に使うか判然としない馬鹿でかい長円形のテーブルが2台設置されている。所狭しと並べられたゲームマシンもテーブルゲームも一堂に設置されているので、ドレスコードなどあるわけはないが、ルーレット台の隅には灰皿がしっかり置いてあった。

 19時のオープンには、1台だけ準備されていた1番台の周りにはすでに数人の賭け人が集まってきたが、半袖のTシャツやGパンの賭け人もおり、上着を着ているのは筆者だけ。ダークブルーのカラーチップがなかったので、似ている色のダークラベンダーを10ユーロで指定する。

昨日の最終投の出目が20だったらしく、ここから球を廻す。
目の流れがある程度見えるまでは、「見」するべきなのだが、この猥雑とした雰囲気に浸っているのも不愉快なので、やけくそで初投から賭けることにした。

初投の出目は、
0
20はOrの数字、0はGのゾーンの中心近くに位置する数字だが、Orが続くと見てOrのゾーンに5枚賭けていたので外れ。
2投目はもう一度、Orに5枚。

今度は、
-6(17)
Orの数字なので17枚が戻る。
[ヨーロピアンルーレットの盤面の数字は、一般的には3つのゾーンに分けられる。盤面の中心の数字26の左右8数字ずつの合計17数字は、G(グロース)。26の反対側の12数字は、K(クライン)。GとKに挟まれた左右8数字は、Or(オフラン)。この3区分なのだが、筆者はGの17数字を、26と左右3数字ずつの7数字O/3(ゼロ・スピール)とその外側の5数字ずつの10数字(19-4-21-2-25、28-7-29-18-22)とを別のゾーンと捉え、△の印で表示するとともに全体で4ゾーンに区分している]
3投目は、0/3に戻ると見てゾーンに4枚。

出た目は、
-20
Orが続いた。
次こそ、0/3に戻ると見て、再度0/3に4枚。さらに、26、32、35に各1枚。

-32(52)
出た目は、32。52枚が戻る。何とかやれそうな予感。カッコ内の数字は、当たった時の配当のチップ枚数。

-22-25-5
予感ははずれ、最初の500を失う。

-9-11-20(52)-11(52)
この20と11は、KとOrが交互に出ているのに着目して取れたもの。

次の出目は、
-27(35)
これは、11の後、Orになると思って賭けた時の押さえの数字である。

-7(17)-36-20
流れが見えず、次の500を失う。

-4(35)
△のベタの10枚賭けで取る。

-28
Kに戻ると見たが、再度の△で取れず。Orに戻ると見る。

-33(35)
本線は、中目の2列と1。33は1の隣で押さえ。どうしても、押さえは取れるものの本線が当たらない。そのため、チップが増えないのだ。

-14(87)
4投前からの、K-Or-Gの流れに合わせてOrが取れた。このあたりは、出目表の活用。これでいけば、次はGか。

-32(17)
Gの中でも△にいくと見て、△の10数字にベタ張り、押さえに0/3に4枚。これが取れた。
次は、大目の1列。それもGと見て、25、28に厚く、0/3に4枚、26、29、32、35にも各1枚。大目の1列なので押さえに、31、34。

-31(35)
本線は取れず、押さえでからくも。
次は、出目表からK。それも中目と、13、16、23、24に厚く賭ける。

-16(122)
初めて、本線で狙った数字が取れた。次は流れから、Or。

-31(35)
次も、出目表の流れから、G。

-25(35)
これも良し。次は、Orか?

出た目は、
-12
この後は、Kに寄りそうな予感がするが、賭け人、クルーピエともに品格がなく、ドイツカジノとは思えない状態なので、少し浮いているうちに離脱することにした。時間にして1時間。
戦績は、プラスの300。それでも、ティップを別途に14枚渡している。

出入り口のクロークで預けたコートを黒服に出してもらっていると、ひとりの兄ちゃん風の若者が、レセプション(と、いっても映画館の切符もぎり場の様)をすり抜けて、急ぎ足で入場した。黒服の若い男は、コートを筆者に渡すのももどかしく、この若い男を追って会場に入り、すぐに摘み出してきた。過去に何か問題があった男なのだろうが、ドイツの公認カジノでこんな風景は珍しい。
筆者もドイツ中のカジノを巡っているが、このカジノだけは絶対にお薦めできない。

明日はいよいよ、首都ベルリンのカジノ「ベルリン」に乗り込む。        
 
 






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