リゾカジ カジノレポート

独逸カジノ賭け人のケチケチ旅打ち日記⑭ カジノ「ヴィースバーデン」

* ヨーロッパ 2015/ 12/ 08 Written by 独逸の旅打賭け人

コメント( 4)

 2015年10月11日 カジノ「ヴィースバーデン」

 昨夜はハノーファーの定宿に泊まったので、今日はヴィースバーデンまでフランクフルト経由で往復する。マインツかヴイースバーデンに泊まればよかったのだが、最後までカッセルにするか、北ドイツのキールにするか迷っていて、結局、ヴィースバーデンにしたのだが、だいぶ前に早期割引を利用してハノーファーの定宿を予約してしまったので、やむを得ず長距離遠征となってしまった。早期のホテル予約は価格は安いのだが、キャンセルや変更が出来ないのが難。
ヴィースバーデンまでは400kmほどあるので、ドイツ鉄道のノーマルのチケットで往復すると、300ユーロ(約4万円)余り掛かるのだが、ドイツ鉄道パスを持っているので、旅費の心配はない。最近はドイツ鉄道は、日本の新幹線のようなICE特急の専用線を増やしているので、ここハノーファーからフランクフルトまで2時間余りで行けるようになった。
ドイツの空港は最近特に身体検査が厳しくなって、国内線でも搭乗口に行くまで、1時間近く掛かることも稀ではないので、フランクフルト-ハノーファー間などは列車の方が早いことが多い。
 
 ハノーファーを早めに発ったので、ヴィースバーデン着は11時前。ヴィースバーデンの旧市街はローマ時代の遺跡や中世の街並みが残っていたりして、見所は多い。街の中心はマルクト広場だが、ここには以前紹介した新市庁舎やシュロス(現在は、州議会)やマルクト教会、そしてかわいらしい旧市庁舎の建物などがこの広場に面して建っている。クリスマスシーズンには、この広場がよく知られる「ヴィースバーデンの流星のクリスマス・マーケット」として賑わう。
昼食は、最近ミュンヘンのビール醸造所「パウラーナー」のビア・レストランが進出しているので、ここに行ってみることにした。カジノがあるクーア・ハウスに対面して建つホテル・ナッサーホフの並びでヴィルヘルム通りの最北端のビルの1階を占める大きな店である。近代的なビルの中なのでちょっと違和感があるが、出されるビールと料理はミュンヘンそのもの。
昨夜もハノーファーのパウラーナーの店で夕食を摂ったが、何回飲んでもこのヘフェ・ヴァイス(小麦のビール)のビールは旨い。昼食としては、これもバイエルンの名物料理、「ミート・ローフ」を頼んだ。どうということのない料理なのだが、サラダが大量に付いているのが嬉しい。

 その後、行きつけのカフェでコーヒーを飲んでからカジノへ向かい、入場は15時10分。
ビッグ・テーブルの3番台だけが稼動している。ヴィースバーデンやバート・ホムブルグのようなドイツでも最も歴史あるカジノでは、今でもビッグ・テーブルを主として、最近どこのカジノでも主力となっているクイック・テーブルは従的な扱いとなっている。
ビッグ・テーブルにはクルーピエが3人、それにピット・ボスが加わって4人で運営され、賭け人は8つの付属の椅子に座ってプレイする。筆者も毎日クイック・テーブルでプレイしているので、ビック・テーブルは新鮮な感じがする。
入場した時は、14投目の玉が投げ入れられ、0が出た時だった。
このカジノは15時オープンと謳っているが、14時半過ぎには稼動しているようである。

 旅打ちを続けるためには、大きく勝つことよりもまず負けないことが大事なので、数字に賭けるよりも37の数字の盤面を4つに分けてゾーンで狙うことを中心で攻めているが、今回はその4つに分けたゾーンでの賭けをわかり易くするために、使用するオリジナルの出目表を作り直した。0/3(ゼロ・スピール)-△-Or(オフラン)-K(クライン・セリー)という流れで記載できるようにしたので、次に出るゾーンの推理がしやすくなった。
また、数字に当たった時に渡すティップの大きさを再認識し、それも合法的に節約しようと考えたのがこの4分割法でもある。
0/3(ゼロ・スピール)は、ヨーロピアンルーレットの盤面の中心数字26の左右3数字ずつの7数字(12-35-3-26-0-32-15)に4枚のチップを賭け、26に当たった時には35枚、それ以外の数字では17枚の配当。
△は筆者独自の記号と概念のゾーンだが、0/3の外側左右5数字ずつの合計10数字(22-18-29-7-28、19-4-21-2-25)のゾーンで、6枚のチップを賭ける。4/7、18/21、19/22、25/28はシュバル(2目賭け)になり、当たった時の配当は17枚だが、2と29は独立した位置にあるので、2は0と、29は26とシュバルに賭けることでティップを避けることが出来る。
Or(オフラン)は、26から見て3時と9時の方向にある左右合計8数字(17-34-6、1-20-14-31-9)のゾーンで5枚のチップで、6/9、14/17、17/20、31/34のシュバルと1の単独数字に賭けることになる。1に当たった時には35枚、17は2つのシュバルに賭けているので34枚の配当になる。
K(クライン・セリー)は26の対面する12数字だが、5/8、10/11、13/16、23/24、27/30、33/36の6つのシュバルに6枚賭けることで、どの数字に当たっても配当は17枚。
ティップを渡さなければいけない35枚の配当は、0/3での26とOrでの1だけで済んでしまう。17は34枚の配当だが、ティップは渡さない。
このやり方で、相当のティップの節約になるはずである。 

 早速、10ユーロのカラーチップと指定して500ユーロ札を渡す。クイック・テーブルだと台付属のカラーチップが10種類位用意されているので、そのどれかを10ユーロと見做せばいいのだが、今日のビッグ・テーブルでは台付属のチップはないので、ノーマルの10ユーロチップにラインを入れて区別できるようにしたチップを50枚受け取る。

ここまでの出目は次の通り(カッコ内はゾーンの表示)
26(0/3)-24(K)-3(0/3)-22(△)-12(0/3)-8(K)-27(K)-8(K)-20(Or)-33(K)-27(K)-31(Or)-22(△)-0(0/3)
初投から1投おきに0/3が出た後は、K側に寄っている。注意すべきは、27と33。いずれもOrの隣の位置の数字。
今、0が出て0/3に戻ったが、このあと0/3側が続くか、再度K側に行くかが焦点になりそう。

 ここから、実質参戦。
0はしばらく出なかった0/3のゾーンの数字なので、次を予測するとすれば、0/3のリピートかOrのゾーンだろう。
最初から2つのゾーンに賭けるのも芸がないので、
Orに5枚賭けることにした。
出た目は、26。
0/3の中心数字。当たれば35倍になった。まあ、1投目なのでやむを得ない。
0/3が2投続いたので、次はOrが続くと見て、Orに5枚。
狙い通りには行かず、Kの5が出た。
参戦前にも、Kは続いて出ているので、次もKに6枚。併せて、Orに5枚。
出た目は、33。Kの数字、17枚が戻る。33はOrの1の隣の数字でもある。
次はOrに流れると見て、Orに5枚。
もう1投Kが出た。13。
次こそ、Or。
出た目は、20で17枚の戻り。
次は、0/3が出そうだが、G全てに賭けることにして△にも6枚。
出た目は、△の4。
次の16、14、6、11の4投は外してしまった。
次は、今KからOrに流れたので、今回も同様と見て、Orに5枚。
出目は、6で当たって17枚の戻り。
ここまでの11投では、僅かにマイナス。

Orが強張りそうなので、次もOr。
出た目は、3で0/3の数字。
次は、Or-0/3-Or という流れと見て、Orに5枚。
狙い通りはいかず、出目はKの33。それでも、Orの1の隣の数字ではある。
次こそ、Orと5枚。
28が出た。△の数字。
もうしばらく、Orは出そうもないと見切って、次は0/3に4枚。
ところが、皮肉なもので、出た目は今まで追っていた、Orの31。
どうにも流れに乗れない。
オープン時には、ビッグ・テーブルのこの3番台だけだったが、ここでクイック・テーブルが1台稼動した。台を囲んでいた10数人の賭け人のうち、4、5人がそちらの台に移っていった。
ここ、ヴィースバーデンのカジノのクルーピエは、歴史あるカジノだけに老練の猛者が揃っている。若いクルーピエはほとんどおらず、髭を生やした熟年のクルーピエが目立つ。玉の落とし入れ方も、なかなか渋い。それだけに、ドイツの重厚なカジノでプレイしている雰囲気は強く感じられる。そんなカジノだけにドレス・コードはそれなりにうるさい。ノーネクタイでは絶対に入場できないし、男性は上着は必須。注意しなければいけないのは、靴である。サンダルはもちろん、ズック系も止めた方が無難。ただし、有料でネクタイと上着は貸してもらえる。

どうにも面白くないので、少しジタバタしてみよう。
次は、Orの後なので、Kに移ると見てKに6枚。併せて大目の3列とアウトサイドの流れから読んで、36ツボツボ(36を真ん中にして左右2数字ずつの5数字、27-13-36-11-30)に5枚の合計11枚を賭ける。
ところが、出た目は12。残念にも0/3のゾーンの数字。
相当の自信があったのだが・・・
次は、「見」。
出た目は、18だった。△の数字。
気を取り直して、次は0/3と△の併せ賭けでG(グロース・セリー)全体を狙う。
出た目は、13。Kの数字である。
もう一度、Gを狙って、0/3と△で10枚賭け。
今度は、0/3の3が出て、17枚の戻り。
次もGを狙いたいのだが、0/3と△の両者に賭けると10枚のチップ。戻りが17枚では効率が悪いと・・・
次は、△だけにして6枚賭け。
そんな時に限って、見切った0/3が出る。出目は12。
よ~し。再度、Gを狙って、0/3と△に賭けよう。
ところが、出目は36。Kの数字だが、36ツボツボの中心数字。何としたことだ。
次は、0/3に4枚。
出目は、7。△の数字である。
よし、次は間違いなくK。それも、アウトサイドの流れから見ると、大目の3列。
36ツボツボを狙えると併せ賭けで11枚。
さすがに今度は見事当たって、出目は27。52枚の戻り。ここでは、ティップを1枚。これで、流れが変わるかも知れない。
次は、ジグザグで戻って、△。
これも当たって、出目が18で、17枚の戻り。
次も、ジグザグでK。ただし、アウトサイドからは読み取れないので、ツボツボは無し。
狙い通りの目が出た。Kの5で17枚の戻り。
次は、△だろう。と、6枚賭け。
15が出た。隣の0/3の数字。
次は、Kに戻るだろう。アウトサイドから読んで、3列の大目。36ツボツボが使える。
狙い通りで、出目は27。戻りは、52枚で1枚のティップ。
完全に流れに乗れたようだ。
次は、0/3に4枚。
ところが、Kがリピートになり、出目は16。
Kのツラを張ろうと、次もK。さらに、2回当てた36ツボツボにも5枚賭け。
出た目は、13。Kの数字なので17枚。さらに36ツボツボでは、27-13-36-11-30 に賭けられているので、35枚の配当。また、13は1投前の出目の16とシュバルになっている数字なので、もし、16がKで取れていれば、17枚多い配当になったはず。ここでも、ティップを1枚。
次は、0/3に戻ると読んで4枚賭け。
ところが、もう1投Kが続いて、出目は33。ここまで、14投出ていなかったOrの1の隣の数字である。
次はG側に寄ると見て、0/3と△の両賭けに10枚。
出た目は、18。17枚の戻り。
次は、△のリピートとKへの戻りかと見て、両賭けで12枚。
出目は、19で△の数字。17枚が戻ったが、5枚しか増えていない。それでも流れには乗れている。
次は、K。と、6枚賭け。
残念にも、ここで「死に目」になっていたOrの31が出た。Orはここまで17投出ていなかった。
次は、Kだろう。
これは、狙い通りで、24が出て17枚の戻り。
よ~し。次もK。
ところが、出た目は26。0/3の数字であるし、盤面の中心数字。
ここで、Kのツラ目は終わって、新しい展開になりそうだ。
ツボツボで3回取った事でもあるし、適度に浮いている今は撤退の好期。
さらに、沈み始めて抜けられなくなると、ハノーファーへの戻りの時間も気になる。
と、いうことで手持ちのカラーチップをクルーピエに渡し、ノーマルのチップに換えてもらって、ジ・エンド。

 キャッシャーで現金に替えると、プラスの860ユーロ。ティップは3枚30ユーロ渡している。
バー・カウンターで注文したコーラを飲みやすいように、3番台近くの小さいテーブルに持ってきていたので、これを返却しにバー・カウンターに行った時に、次の出目が電光表示盤に出た。
見るとは無しに見てみると、
出目は、何と1。Orの数字である。
昨日までの3戦では、Orの1と17が適時に出てくれて、まるでOrの神が背中に乗っている感じで救われた。今日は、ほとんど出ていないので、もう背中から降りてしまったと思っていたら、こんな時に出現した!! 
あ~あっ。目の前が一瞬暗くなった。
ぼんやりしている内に、次の玉が廻った。
何と、何とこれが、リピートの1。これも、Orの神のいたずらか。
歴史と博打には、イフはないが、もし、26以降続けていたら、次に賭けたのはOr。それに、押さえに0/3のはず。間違いなく、Orの1は取れていた。
そして、ずっと、Orは「死に目」になっていたので、次も賭けるのはOr。場合によれば、ダブルで賭けていただろう。それに、0/3を押さえ。
イフ、このように賭けていれば、軽く1000は上乗せできたはず。

この1のリピートを見て、次の出目を見るのが怖くなって、急いでカジノを離れたのである。それにしても、ルーレットは面白い。止められないはずである。

終了は、16時20分。1時間余りの勝負だった。

フランクフルトで乗り継いで、ハノーファーに戻ったのは21時少し過ぎ。昨夜はいつものパウラーナーのビア・レストランに行ったので(そういえば、昼もヴィースバーデンのパウラーナーのレストランだった)、今夜は少し趣向を変えて、ホテルの続きの建物にある「タイ・レストラン」に行ってみることにした。毎日、このレストランの前を通るのだが、今まで、行ったことはなかったのである。

入り口は狭いが、内部は結構広く1,2階を使っていてほとんど満席。筆者はドイツ滞在中は、日本食は勿論アジアの料理のレストランに入ることはまずないのだが、ドイツ人には日本食を含めたアジアの料理は人気があるようだ。
1人分の席を作ってもらって、コースでの簡単なものを頼もうと思ったが、分厚いメニューにはコース料理は載っておらず、前菜、スープ、料理と分けて頼む本格派。前菜に春巻きを取って、料理2点と炒麺を頼んだが、味付けはどれも似たようで、タイでの本格的なものでも、日本でのまあまあのタイ料理とも遠く離れた出来。結局、半分以上を残し、結構な金額を払って出てくるハメに。
期待しすぎたかも知れないが、やつぱりドイツではドイツ料理、それ以外ではイタリア料理までという大原則を再認識した次第。まあ、この勘定もカジノ持ちだけれど・・・

 明日は今回の旅打ちの第5戦、最終戦である。今日以上に長躯してドイツの最南端のリンダウのカジノに向かう。
このカジノは、昨年の11月に訪れる予定だったが、運悪くドイツ鉄道のストライキに遭って、行くことが出来なかったカジノである。
さあ、ここまでの4連勝を5戦全勝に出来るかどうか・・・



このReportへのコメント(全 4件)

2015/12/09(Wed) 20:43

yab

こんにちは、ドイツの旅打ち賭け人さん。

最初は少し不調でも、いつのまにかプラスに持っていき、最後はそのままさっと引き上げるあたりは、いつもながら参考になりました。ルーレットという遊びを長く続ける極意とみました。


2015/12/10(Thu) 07:25

独逸の旅打賭け人

yab さん

しかし、今回の1が続いて出たのには、いささかショックを受けました。少しでも沈んでいれば、26の後の1は取れたでしょうし、「死に目」になっていたOrが多出して面白い展開になっていたかも知れないのです。まあ、旅打ちでは一日に400ユーロを的確に勝てばいいという気持ちがあるので、つい運を使い切らないように切り上げてしまうのです。


2015/12/10(Thu) 17:30

yab

もちろん、大勝するに越したことはありませんが、実際は1年を通してみると、初めからツイている日のほうが圧倒的に少なく、そこで、投入金額の何倍とか、プラスいくらで切り上げると自分にルールを課すわけですが、メンタルが弱いと結局は、このルールを守れずに負け越して、最後はこのワンダーランドから退場ということになってしまうので、自分のルールを守れる人のみが遊び続けられるのだと思います。


2015/12/10(Thu) 18:51

独逸の旅打賭け人

yab さん

始めからツイている日のほうが圧倒的に少なく・・・その通りだと思います。水戸黄門ではありませんが、最初はハウス側にやられていて、最後に叩くというのは勝ち金の多寡とは関係なく、楽しいものです。
必勝法の一つとしては、賭けずにシュミレーションして、勝ちに乗れそうになった時から賭け始めるという手法があります。それは解っているのですが、解りながら待てずに賭けてしまう・・・まあ、その方が楽しいのですが、賭け人としてはいつまでも凡人です。でも、それでいいのでしょう。


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