リゾカジ カジノレポート

初ベガス@リゾカジオフ会

* ラスベガス 2000/ 07/ 25 Written by GAKU

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■前置き

 第一回カジノリゾート研究会オフ会は、2000年6月22日~26日の5日間の日程で行なわれました。リゾカジ掲示板でオフ会企画の話題が出てからというもの、とんとん拍子に話が進み、今回のベガスオフ会が決まったのでした。今白状すると実はこのオフ会、言い出しっぺは僕でした。リゾカジ行きたい病に罹患した僕が、ケアンズ行きを掲示板でお誘いしたところ、結局その話は流れたのですが、「じゃあ、そろそろオフ会でも。」という話になっていったのです。

 それはさておき、今回のレポートは初ベガスである僕の視点から、”独断でごめんなさい”モードでバッサリ斬ってみたいと思います!「バッサリ斬られたのはお前だろっ!」という声が周りから聞こえてきそうですが…。

■素晴らしいオフ会メンバー

 それではまず、今回のオフ会参加メンバーをご紹介いたしましょう。

・リゾカジマスター 御存じ当ホームページのウェブマスター。年齢をきいてびっくり、10歳は若く見える。物腰の柔らかさと、周りへの細かな気配りには、器の大きさを感じます。一転カジノではタイトなプレイで、幼少の頃から手本引きでならしていたことを納得させる、大人のギャンブラーです。

・kappaさん リゾカジ創立スタッフで、公私ともにリゾカジマスターの片腕。ひとたびカジノに入れば、エンドレス・プレイング!カジノでは疲れを微塵も感じさせないそのパワーに、終止圧倒されっぱなしでした。ちょっと残念だったのは、もう少しテーブルゲームをご一緒したかったこと。だって、kappaさんをカジノ内で探しても、ほとんど見つけることができないんですもん。

・五代さん 「世界のカジノをまわりたいというだけで、ベガス命でもリゾカジ派でもない」と話す五代さんは、なかなかどうしてリゾカジ派。その博学ぶりや人間性、コネクションにも驚かされますが、なによりカジノの嗜み方が”自然流”で格好良い!今回多くのことを学びました。

・jumboさん ベガスとスキューバにハマっているというjumboさんは、今回最年少参加ながら、大変頼りになる方でした。英語も堪能で面倒見が良く、僕は個人的にも大変お世話になりました。スロット、テーブル共に数多くのゲームに精通しているオールラウンド・プレイヤーです。

 それとわたくしリゾカジスタッフの「GAKU」という、嬉しいのか哀しいのか男だけの5人組であります。 今だから明かしますが、ベガスオフ会の計画が進むにつれ、当初から僕には1つの不安がありました。それは単純に、”初ベガスが僕だけ”というものでした。なにしろ、他の参加メンバーはみんなベガス・エキスパート。「そんな中で足手まといにならないか?」という不安がついてまわったのです。なんとか他のメンバーに少しでもついていけるようにと、時間の許す限り各社ガイドブックやツアーパンフレットを読みあさり、Web上のベガス情報も調べまくってみました。…が、実際に見たことのない町並みは、今ひとつピンとくるものではありません。チンプンカンプンなままでの出発でしたが、結局、このような出発前の不安は全く無用なものになりました。それはひとえに参加メンバー全員のお陰です。まずはこの場をお借りして、改めてお礼申し上げます。ほんとに、素晴らしいメンバーでした。

◆6月22日(滞在初日)◆

■やってきましたラスベガス

 関西国際空港からリゾカジマスター、kappaさん、僕の3人が出発。前泊しているjumboさんとマッカラン国際空港で待ち合わせ、別の便で来る予定の五代さんと後から合流するという計画です。 高度を低下したノースウェスト機の窓から見えるのは、延々と続く砂漠の景色。話には聞いていたけど、こんな砂漠の真ん中にベガスがあるとは、なかなかピンとくるものではありません。いよいよマッカラン国際空港に近づくと、写真でみたあの景色がどんどん近づいてくるではありませんか。ベガス気分の高揚に、一睡もできなかった長旅の疲れはいつのまにか消えていました。 飛行機を降りると、目の前にはスロットマシンがお出迎え。いやはや、初ベガスの僕はこれだけで絶句です。さて、ここで先発隊のjumboさんと初顔合わせ。スロットにハマることなく、「リゾカジ様御一行」のメモを持って出迎えてくれました。その後、jumboさんの手配でリムジンに乗り込み、ベラッジオ出発。さぁ、ついにやってきましたラスベガス!

■ベラッジオ到着

 少年にかえった僕 リムジンでの王様気分も束の間、到着しましたベラッジオ。マッカラン国際空港に着いてから、高揚しきっていた気持ちもここでピークに。「クールダウン、クールダウン」と自分に言い聞かせても、高まる気持ちを押さえきれないその雰囲気は、しばらく味わったことの無い感覚。今思えば、この時点でベガスにバッサリ斬られている僕でした。

 チェックイン後、早速客室へ。えっ?えっ?カジノを通るの?ツアーガイドでは、「最近のベガスのホテルでは、客室に入るまでカジノを通らないところもでてきた。」というあまり確証の無い情報を鵜呑みにして、「ベラッジオもそうでしょ。」なんて安直に考えていたもんだから、心の準備がっっっ!!「お、おぉ!これが本場かぁ~!すっ、すごいマシンの数々!お~っ!テーブルゲームが並んでいる!!ひっ、ひろ~い!!」実際にはこんなことを考える暇も無く、ただ目を丸くしているだけでしたが、まるでそこにあるマシンやテーブルを、全てプレイしなければならないような錯覚に陥りました。「幼少のころに、広いゲームセンターや遊園地に行った時のような感覚」と表現すれば、理解していただける方もいらっしゃるかも。僕のカジノ資金はこのとき既に、途中決して増えることのない、ゲームセンターでの100円玉と化していたのでしょう(苦笑)。

 リゾカジマスターとkappaさんと打ち合わせた後、準備ができたら集合ということで、jumboさんと僕は自分達の部屋へ。部屋へ入ると、おっ?何か変。「jumboさん、前泊していたんだったかな?」と一瞬思ったけどちょっと違うぞ。jumboさんは俊敏にフロントへ電話しているが、さすが仕事柄手慣れたもの。その会話を聞いてやっと状況を理解しました。まだ掃除が終わっていない部屋だったのです。jumboさんのお陰で部屋を替えてもらうことになり、早速新しい部屋へ。しかし、またまた変。今度は部屋の鍵が開かない。ホテル側の対応が遅く、結局もとの部屋とを3回くらい往復することになり、ちょっとアンラッキーなスタートとなりました。

■やっと会えたよ五代さん

 ちょっとしたアクシデントもありましたが、やっとみんなでベラッジオのカジノに集合。19:00に五代さんと待ち合わせなので、みんなでベラッジオのスロットクラ入会の手続きをした後、各自時間をつぶすことに。kappaさんとjumboさんはベラッジオでパイゴーポーカーのテーブルへ、僕はリゾカジマスターに案内していただいてお隣のモンテカルロへ出発しました。客室への通路が広く、全体的に広さの余裕を感じるベラッジオのカジノに比べると、モンテカルロのカジノは標準的なイメージに感じてしまうのが恐ろしいことです。モンテカルロだって巨大なカジノなんですもんね。

 カジノ内を少し散策してから、リゾカジマスターと共にBJテーブルでプレイ開始。今回初めてのプレイなのでちょっと肩慣らし程度に、と思っていたのに数十分で$200ほど投資となってしまいました。いや、問題はそんなことよりエアコン効き過ぎで寒いのなんの。おそらく、運悪くエアコンの吹き出し口のすぐ近くのテーブルだったのだと思うけど、シャツを着ていた僕はまだしも、リゾカジマスターはTシャツ一枚だからほんと寒そう。2人でブルブル震えながらモンテカルロを後にしました。

 ベラッジオに戻ると、kappaさんとjumboさんがパイゴーポーカーをプレイしていたので、僕も同席して2人に教えてもらうことになりました。恥ずかしながら、ポーカー系のテーブルゲームは一度もやったことがなかったので、良い経験をさせてもらいました。ゲーム進行もゆったりしていて、なかなか落ち着いたゲームでした。

 19:00、ベラッジオのスロットクラブのカウンター前で五代さんと待ち合わせ。おそらく、どこかのテーブルで待ち合わせ時間までプレイしているかと思いきや、時間を過ぎても現れない。う~ん、困った。ここではぐれてしまうと、会えずじまいになる可能性が非常に高い。とりあえずもうしばらく待つことに。五代さんを待っている間も、「ゲームセンターに来た小学生」と化している僕は、kappaさんとともにスロットに興じることになりました。今まで滅多にやらなかったスロットですが、今回は少しやってみることにしました。なかなか楽しいマシンが多いものですねぇ。「ホィール・オブ・フォーチュン」を楽しそうに回しているkappaさんを見ると、とてもなごやかな気持ちになったのは僕だけでしょうか?スロットとkappaさん、なぜかよく似合っていましたよ。

 しばらくして、リゾカジマスターがスロットクラブのスタッフに呼び止められました。五代さんからの伝言を、ジャパンマーケティングの方が電話で知らせてくれた、とのこと。サンフランシスコからの乗り継ぎが遅れて、20:30くらいの到着になるということで、皆とりあえずひと安心。そうなるともう虫が騒ぎだし、「それじゃあ、五代さんが到着するまでね。」てな調子で、テーブルゲームへ向かうことになりました。

 僕はリゾカジマスターと共に、カリビアンスタッドポーカーのテーブルへ出動。先程のパイガオポーカーに続いての初挑戦です。リゾカジマスターは、最初の手でいきなりフラッシュを出す好スタート。リゾカジマスターに教えていただきながらのプレイでしたが、なんとビギナーズラックが続き、さっきのモンテカルロでのBJの負けを取り戻した上、プラスになることができました。

 このテーブルでのプレイ中、テーブルゲーム用のプレイヤーズカードを作ってもらえるよう、ピットボスにお願いしました。ベラッジオでは、スロットゲーム用のプレイヤーズカードとテーブルゲーム用のプレイヤーズカードは違うものを使用します。テーブルゲーム用のプレイヤーズカードは、スロットクラブカウンターでは作ってもらうことができないので、テーブルゲームをプレイ中にピットボスに自己申告しないといけないようです。コンプ基準が厳しいと言われるベラッジオですが、そのカードの裏には一応、$25以上がレーティングの基準と記されているので、$25未満でプレイしていては、カードを作ってくれないのかもしれません。

 その後間もなくして五代さんが現れ、みんなとがっちり握手。カリビアンでビギナーズラックを拾った僕には、その時五代さんが勝利の女神に見えました。おそらくリゾカジマスターも同じ気持ちでしたよね?これでやっとオフ会メンバー全員、顔を揃えることができました。

■夕食@ベラッジオ・バフェイ

 オフ会メンバーが全員集合したところで、まずは夕食へ。とりあえず、バフェイは一度行っときましょうということで、ベラッジオのバフェイに向かいました。しかし、もう21:00というのに、バフェイの前には長蛇の列が…。「さすがラスベガスには夕食の時間も関係ないな。」と思っていると、五代さんはその長蛇の列を横目に、V.I.P.と書かれた入り口からスイスイと進んでいくではありませんか。おぉ、さすが五代さん!お陰で他のメンバーは得した気分に!やはりラスベガスに来たらこうでなくちゃ、というところをいきなり見せられました。「ラスベガスに来たら、カジノ側が認める程度はプレイを楽しむ。」ということがやはりマナーでしょうか。そのマナーに対するちょっとしたお返しなのかなと、妙に納得しました。

 ところでバフェイの中身ですが、1つ1つの料理を華やかに見せようという工夫も感じられ、ちょっと高級なバフェイというイメージです。値段と料理の兼ね合いを考えれば、及第点でしょう。だって日本でこんな規模でやったら利益出ませんもん。ラスベガスだからこそ、こんな度を超したバフェイ競争(?)があるのでしょうからね。ラスベガスに来たギャンブラーが、みんなお腹いっぱい食べる方々ばかりではないでしょうけど、やはり、カジノへの集客が一番の目的なんでしょうね。いっぱい食べられなくても、お客さんの目を楽しませることもバフェイの魅力の一つかもしれません。そういう観点からすると、店内が華やかなこのバフェイは良かったと思います。

 初めて会ったばかりのメンバーでしたが、カジノ談話では基本的に嗜好が一緒なため、食事よりも話がはずんでバフェイでの元はとれなかったと思います。

■FVEGASのオフ会に合流

 明朝予定している「手本引き講習会@カバナ」に、FVEGASの江場さんをお招きするため、五代さんの先導で一同マンダレイベイへ出発。途中、モンテカルロやNYNYのカジノを見学しながら、夜のストリップを散策しました。MGM、エクスカリバーなども遠目に見ながら、ただただラスベガスの迫力に圧倒される僕でした。

 しばらくマンダレイベイのカジノを散策した後、ビデオポーカーのところで江場さんを発見。FVEGASの方々(江場さん、maccaranさん、西さん、きんちゃん、GENさん)を五代さんに紹介いただきました。その後、あつかましくもmaccaranさんのスイートルームにあがらせていただき、カジノ談話と宴会がスタートしたのでした。カバナで手本引きもなんだから、ということで急遽江場さんによる手本引き講習会もはじまったり、今回デビュー予定のテキサスホールデムをみなさんに教わったりと、非常に内容の濃い宴会となりました。お会いできましたFVEGASのみなさま、大変お世話になりました。ありがとうございます。

 話は変わりますが、そのお部屋から見えるストリップの夜景はもう絶景。マンダレイベイはストリップの端に位置するからこその夜景なんでしょうね。しばし言葉を失いました。

■クラップスで団体戦

 マンダレイベイのカジノでは、今回の目玉のひとつにしていた「みんなでクラップス」に挑戦です。テーブルにつくやいなや、なんと、いきなり僕にシューターがまわって来ました!「えっ、いいんですか?僕クラップスやるの初めてなんですけど。」などと言い訳する暇もなく、パスラインにベットして第一投、ポイントは”8”。初めての経験でしたが、ゲームに参加している実感があって、なかなか気分が良いものですね。3~4投目くらいにポイントを出して、出足は好調に思われましたが、2回目のシリーズでは”seven out”。その後、ゲーム進行のスピードについていけない僕は、ひとつ覚えのフルオッズ&アクロースをくり返し、いつの間にやらジリ貧状態に。とにかくクラップスは速い速い!そのスピード感に飲まれて、冷静に見(ケン)することも忘れてました。でも勝った負けたより、仲間内でワイワイ騒げるこの雰囲気は、大変楽しい経験でした。今度やるときはもう少し冷静になろっと。

■夜は長いぞ、まだまだカジノめぐり

 五代さんの提案で、パリスのヨーロピアンルーレットを見学に出発。ルーレット好きの僕はひそかにワクワクでした。残念ながら時間の問題で(この時もうとっくの深夜)開催されてはいませんでしたが、ヨーロッパのカジノの写真でしか見たことのない、どでかいレイアウトのルーレットでした。このルーレットで使用されるカラーチップは、ちょっと豪華な雰囲気のある専用のものと聞いていたので、是非プレイしたかったのですが残念でした。今度来た時は絶対プレイするつもりです。

 いやぁ、しかしパリスのカジノはこんな深夜でも、その内装のために昼間の屋外にいるような錯覚に陥ります。その評価は人それぞれでしょうけど、かなり個性的なカジノであることは間違いなさそうですね。

 そうそう、パリスでは初めてハンドヘルドゲームのBJを体験しました。やっぱり、シューゲームとはちょっと違う雰囲気です。寝不足などで、バーストしたことに気がつかなければ恥ずかしいだろうな、と別な意味でちょっぴりドキドキさせてもらいました。

 続いてお隣のバリーズへ。パリスの直後なので、このオーソドックスなスタイルは落ち着きます。ここでは五代さんお気に入りのスリーカードポーカーに挑戦。カードを3枚しか使わないこのゲームは、手役が出来そうで出来ないのでヤキモキさせられます。そう思うのは僕だけ?ルールも大体覚えたので、しばらく授業料を払ってから席を立ちました。さてここまで、本日の戦績はマイナス$200ちょっと。遊んだ割りには大きな負けにもなっていない。う~ん、それでもなんとか、少しでもプラスで明日を迎えたいもの。思い立った僕はひとりルーレットへ。ダブル0のアメリカンルーレットなので、1カ所のテーブルに腰をすえず、一回ベットしては別のテーブルへと移動する、名付けて”I'm Leaving 戦法”をとりました。(大きな意味はありません。)これがなかなか調子良く、短時間でマイナス$25まで復帰することができました。ところがその$25が当てられず、その後しばらく行ったり来たりすることになりました。五代さんに「お金は大事にした方が良いですよ。」と諭してもらい、結局マイナス$25のままバリーズを後にしました。

 ベラッジオ帰還後、一台見慣れないスロットを発見。なにやらスーベニアコインなるものをゲットするためのスロットマシンとな。ほお、なかなかきれいで大きなコイン。6歳の息子からカジノチップのお土産を頼まれていた僕は、早速$100札を一枚投入した。結局、4種5枚のスーベニアコインを手に入れて終了。一枚$10のスーベニアコインが1枚あたり$20で出た計算でしたが、これはあくまでお土産なので良しとしました。

 明朝は11:00にプールのカバナ集合ということになっていたので、すでに朝の4:30をまわっているこの時間は、本来ならもうお休みタイムです。リゾカジマスターとjumboさんは一足先にお部屋へ帰還。僕は前日からすでに40時間くらい寝ていないにも関わらず、(体力は分かりませんが)気力だけはまだ十分なため、そのまま五代さんと一緒に2デックBJテーブルでプレイスタート。2人とも最初好調でしたが、日系アメリカ人のおばちゃんディーラーに交代してからは、負けが続き始め、結局6:00くらいに2人ともそのテーブルを後にすることに。五代さんはもう少しブラブラしてから寝るというので、僕ももう少しブラブラ(本当はフラフラ)。しばらくしてもう寝ようかと思いましたが、「よし、もうひと勝負!」ということで別のBJテーブルへ。短時間決戦をもくろむも、本当に短時間できめられてしまう結果となりました。収支マイナス$800にて本日終了。部屋へ帰ると、jumboさんはもちろん熟睡していました。

◆6月23日(滞在2日目)◆

■ポーカー講習会@カバナ

 2時間しか睡眠(仮眠?)をとっていないにも関わらず、なぜかスッキリした目覚め。普段は7時間寝てもだるさを感じることがあるのに、これはラスベガスパワーなのでしょうか? 10:00ころリゾカジマスターから部屋に電話があり、kappaさんが部屋に戻ってきた形跡が無いとのこと。なんと!kappaさんは一睡もせずに、まだプレイしているというのでしょうか!そのあまりのパワーに、一瞬恐ろしささえ感じました(笑)。

 11:00ベラッジオのプールのカバナに集合。心配していたkappaさんも、無事顔を見せひと安心でした。いやぁ、それにしてもベラッジオのプールは広くてゴージャスですねぇ。こんなプールのカバナなるところでくつろげるのは、本当に天国です。ジュースやフルーツなどのアメニティも充実していて、ゆっくり食事もとれるし、家族やグループで朝食を兼ねた利用などには大変おすすめできると思います。朝食のハンバーガーをほおばった後、僕は目の前のジャグジーで心の洗濯。足の裏と腰にあたるジェットが心地良い~。

 さて、ジャグジーでの極楽気分もつかの間、スケジュールのつまっている僕らは、ポーカーデビューのためのテキサスホールデムの講習会となりました。早速、¢25コインをチップに見立てて練習開始です。しばらく練習していて、今回のラスベガスでの各メンバーの姿勢が、はっきり表れるゲームだなと感じました。講師の五代さんは、さすがにプレイそのものが上手く、人に教えるのも上手い方です。jumboさんはポーカー系のゲームが元々得意なだけあって、五代さんの教えをすぐに自分のものにしていたようです。特に対照的だったのは僕とリゾカジマスター。「ゲームセンターに来た小学生」状態の僕は、最低限の押しと引きの見切りもつけずに、常に強気で勝負に出るだけ。一方、リゾカジマスターは非常にタイト。しかし、勝負目と見るや、きっちり押して勝利をものにします。初体験のゲームながら、「負けないプレイ」を確実に実践しているリゾカジマスターには、久しぶりに本物を感じました。僕はと言えば、初日からラスベガスの雰囲気に浮かれ過ぎて、カジノの楽しみ方を勘違いしていたようでした。

 あれ、ところでkappaさんは…?そうです。kappaさんはカバナに来てから終始寝ていたのでした。kappaさん、昨晩はお疲れ様でした。

■ギャンブラーズ・ジェネラル・ストア

 15:00、カバナでのテキサスホールデム講習会もひと段落し、僕の希望で予定していた「ギャンブラーズ・ジェネラルストア」にみんなで買い物に出かけました。kappaさんはお疲れモードのためリタイアし、今晩予定しているミスティアまで別行動となりました。

Gamblers General Storeお店の中はほんと広い広い。ホームページで見ていたイメージとかなり違いました。広い店内に、ありとあらゆるカジノゲーミンググッズが陳列されております。ラスベガスらしいお土産を探している方にもおもしろいかもしれません。

 ところで、他のメンバー達に無理を言って僕がこの店にやってきた目的は、「BJテーブル購入」というものでした。「日本でアングラカジノでもやる気ですか?」と冷やかされましたが、あくまでオブジェにするためです。ただ、実際に見てみたら、ディーラー側のスペースやプレイヤー用の椅子の可動範囲を考えると、「ちょっと思っていた場所には置けないな。」と断念することになりました。でも、今になってやっぱり後悔しています。今度行った時は絶対に購入しよっと。

 笑われそうですが、僕の6歳の息子は僕よりもカジノに興味を持っておりまして…。漢字も読めないのにカジノ関係の本をながめたり、カジノ関係のビデオを擦り切れるほど繰り返し観たり、4歳の妹(こちらはあまり興味が無い)とBJなどをして毎日遊んでおります。彼は毎日口癖のように、「18歳になったら、オーストラリアでカジノができるんだよ。ラスベガスはねぇ、21歳にならないとダメなんだよ。」と繰り返します。それにしても子供へのお土産が、シューやディスカードトレイだとは…(苦笑)。

■バッカニア湾ショー

 ギャンブラーズ・ジェネラル・ストアを後にし、向かった先はトレジャーアイランドのバッカニア湾ショーです。

 開始時間までまだ余裕があったので、まずはベネチアン見学ということになりました。豪華な内装にキョロキョロした後、30分だけリゾカジマスターとカリビアンスタッドポーカーをプレイすることに。ベネチアンは新しいだけあってチップもまだきれい。カクテルウェイトレスに見とれながらしばらくプレイしていると、ディーラーから「君たちは中国人?」と聞かれました。話しを聞いてみると、午前中にある中国人客がジャックポット参加の$1を賭け忘れたため、せっかくストレートフラッシュを出したのにジャックポットの10%をもらえなかったとのこと。その後、その中国人は毎回ジャックポット参加の$1を賭け続けるようになったが、もちろん再びストフラが出ることはなかったという。「へぇ~、そんなこともあるんだ。」と思いながら、たまにその$1を賭け忘れそうになるビギナーの僕でありました。(僕にはストフラきませんでしたけど…。) そろそろ時間も迫ってきたので、16:30からのバッカニア湾ショーを観るために、トレジャーアイランドへ移動です。日中のショーのためかあまり混んでいませんでした。日中のラスベガスの暑さは大変なものですけど、ショーを待っている間は通路に吹き出ているミストのお陰で、かなり体感温度が低下します。これは助かりました。

 小舟にのった2人の海賊が湾内に現れて、静かにショーのスタートです。以前、スカイパーフェクTVのラスベガスの特集で、このショーを観たことがありましたが、やっぱり本物は凄い!クライマックスは、顔に炎の熱を感じるほどの臨場感でした。

■ミスティア

 バッカニア湾ショーの後は、19:30からのミスティアまで各自、自由行動となりました。僕はリゾカジマスターの案内でミラージュへ行くことに。「ベガス・バケーション」という映画の舞台となったホテルなので、個人的にすごく興味がありました。大きなアクアリウムのあるフロントを見物し、レイアウトが分かりづらいというカジノスペースへ。う~ん、確かに客室へのエレベーターの位置すら分かりづらい。そう言えばその映画の中でも、そのことがギャグっぽく紹介されていたんでした。 ミラージュではまたまたリゾカジマスターのご指導のもと、レットイットライドに初挑戦です。最初のうち僕はストラテジーが分からずに、ディーラーに「ちょっとあなた見せてみなさい。」と言われる始末。その後、リゾカジマスターとディーラーのお陰で、なんとかゲームを理解することができたのでした。

 さらにトレジャーアイランドに移動して、ミスティアまでの時間つぶしに今度はBJをプレイ。いやはや、ほんの少しでも時間を見つけると、何かにとりつかれたかのごとくプレイしてしまう自分が恐ろしい。 ミスティアの待ち合わせ場所で、kappaさんの姿を発見。カバナの後、部屋で休んでいたのかと思いきや、「あの時間に起きて、寝られるわけないでしょ。」とのこと。ひょっとして、今までずっとスロットを回していたのだろうか。kappaさんはマジで僕以上だ。

 さて、メンバーも全員揃って、いよいよミスティアのシアターに入った。それでびっくり!案内された席はなんと、真ん前で真ん中の席!これはいわゆるカジノ席か?一同、五代さんに感謝感謝。

 スプリングでリクライニングする座席に深く腰掛けて、舞台装置に見とれながらポップコーンをほおばっていると、何やら後ろの方で観客の笑い声が。実はもう客席を舞台として、ショーのプロローグが始まっていたのでした。その後のショーの内容は観てのお楽しみに。どんな言葉を用いたとしても、僕にはミスティアの素晴らしさを表現する自信がないので、あえて詳細には触れません。僕はあまりの感動で腰が立たず、周囲がスタンディングオベーションになっているのに、すぐに立ち上がることすら出来ませんでした。

■ダウンタウン

 ミスティアの興奮も覚めやらぬまま、一同ダウンタウンへ出発。ダウンタウンの老舗カジノのネオンサインに感動していると、突如フリーモント・ストリート・エクスペリエンスがスタートした。5~6分間のそのショーはただただ上をみて唖然とするばかり。「すごい金がかかってんだろうなぁ。」と下世話な気持ちになりましたが、こんなもん見せられては、早くカジノでプレイしなければフリーモントに失礼、とばかりに老舗カジノめぐりが始まりました。限られた短時間の中、レディラック、ホースシュー、フィッツジェラルドなどの名門カジノを次々と見学していきました。 ストリップのカジノと違い、天井が低く薄暗いディープな雰囲気を持つホースシューで、初めて1デックBJに挑戦。前日のパリスでも少し経験しましたが、実際にカードに触れることができるというのは、初心者にはちょっとした感動と同時に緊張が走ります。一般的なシューゲームのBJと違って、僕には周りの人と会話したりする余裕も無く、ただもくもくとプレイした感じでした。結果、授業料を払うこととなりましたが、とっても良い経験になりました。

 1:00、ベラッジオ帰還。さて、ここまでの成績はと言えば、いつの間にかマイナス$1、400くらいになっていました。滞在2日目ともなれば、浮かれ気分からそろそろ脱しても良いころ。今夜は少し真剣にやらなければ、と自分に言い聞かせます。リゾカジマスターとともに、昨晩僕が負けを喫した2デックのBJテーブルへ向かうことになりました。ベラッジオの2デックBJでは、ディーラーはシューを用いずに直接手でカードを配りますが、ハンドヘルドでは無いので、プレイヤーはカードに触れることはできません。2デックというだけでゲーム進行は一般的なシューゲームとそう変わりは無いと思います。でも、シャッフルまでのタイミングはさすがに早く、その度に流れが変わる印象を受けました。

僕はこの日も調子が悪くて、ダブルダウンやスプリットの手で負け続け、なんとか一進一退をくり返すも、ジリジリとマイナスになっていくのでした。となりのリゾカジマスターも、ディーラーのアップカード10に対して最初の2カードで17という状況が多く、何もできずにただ機械的にベットしているような悪い流れになっているようです。また、ディーラーのアップカード6に対し、20でほくそえんでいると、きっちり21を引かれたりも。こんな悪い流れのときには、たとえそういう結果が数多くの消化ゲーム数の中のごく少ない例であっても、何度もそういうことがあったような強烈なインパクトを受けるものです。今までの経験上、そのような悪いインパクトが強いようだと、後から逆転ということはあまり期待できず、負け試合になることが多いと思っています。そんな時は引くべき時だと思いますが、この自己管理がいつも難しいところです。残念ながら、この日もその例外にもれることはありませんでした。その後リゾカジマスターは前半の淡々とした悪い流れを見事乗り切り、きっちりプラスの結果を残したようです。残念ながら僕はその流れから抜けだせず、結局ここまでの収支マイナス$2,300で終了しました。

◆6月24日(滞在3日目)◆

■朝食@ヌードルズ

 さて、いよいよ実質の最終日。明日は朝早く出発なので、泣いても笑っても遊べるのは今日が最後です。今回のオフ会では、計画当初から極端な寝不足になることは避けられないと思っていたのですが、昨晩も2時間弱の睡眠しかとれず、日本を出てからというもの、これまで合計4時間ほどしか寝ていません。最近体力低下を感じていた僕ですが、人間やればできるんだと自信が持てました(笑)。

 11:00、ベラッジオのヌードルズで朝食。五代さんがすでに3人分のフードコンプを取得しているので、残り2人分をリゾカジマスターが取得すべくBJテーブルへ向かいました。僕はその場にいなかったので後から聞いた話になりますが、マスターはBJテーブルにつくやいなや、フードコンプの交渉をしたとのこと。五代さんは、「テーブルに座っていきなり言う人は見たことが無い(笑)」と話してくれましたが、結果2人分のフードコンプを手に入れることができ、ごちそうにあずかりました。いずれにしても、リゾカジマスターの初コンプに、コンプ未体験の僕は羨ましい限りでした。

 他のメンバーはお粥などの胃に優しそうなメニューでしたが、僕は四川風のピリカララーメンを注文。「おいおい。」と思ったメンバーもいたかもしれませんが、韓国・朝鮮料理が大好きな僕は、朝からキムチや焼肉でも食べられる人間なので、辛いものは大丈夫なのです。このラーメンすごく美味しかったですよ。その他、飲茶もいくつかいただき、デザートはマンゴプリンでしめました。ひとり$40までのフードコンプだったそうです。

■スロットトーナメント@モンテカルロ

 13:00、おとなりのモンテカルロに移動して、jumboさんご提案のスロットトーナメントに参加しました。ひとり$10の参加料(モンテカルロのスロットクラブ入会の必要あり)で、後はひたすら1,000クレジット分を回しまくるだけです。通常のスロットと異なり、ガンガン役物が揃うので、少ない資金でそういう気分を味わいたい方にはおすすめできます。1時間おきくらいに先着12名で予選が行なわれているようです。それぞれの予選上位2名が、その日の19:00に開かれる決勝に進むことができ、その決勝で優勝すると$500の賞金がもらえるとのことです。参加賞はモンテカルロのロゴ入りスーベニアボトル。多分、決勝開催時に賞品などの当る抽選会が行なわれるらしく、その抽選券も付いていました。それには行かなかったので詳細は分かりませんが。

 今回、メンバー5人のうちトップはjumboさんでしたが、残念ながら決勝進出はなりませんでした。

■ライブポーカーデビュー

 13:30、同じモンテカルロのポーカールームにて、いよいよライブポーカーデビューとなりました。五代さんが2度目、その他の4人のメンバーはみんな初めてという、おそらくカジノ側にとっても珍しい客達だったことでしょう。気取っても仕方がないので、いきなりディーラーに「今日みんな初めてなんです。」とひとこと。笑みを浮かべながら、ちょっと困惑しているディーラーでした。ポーカーでは英語以外でのプレイ中の会話は厳禁であると聞いていたので、ついでに「僕らはみんな英語が上手くないので、ゆっくり話してくれますか?」と更に追い打ち。「は~~い。では、、、ゆ~っくり、話しますよ~。」と返してくれる気さくなディーラーで助かりました。

 さて、準備が整ったところで早速プレイ開始。テキサスホールデムのミニマムレートのテーブルです。前日のカバナでの講習会の成果が出ますでしょうか…?恥ずかしながら事実をバラしちゃいますと、ブラインドベットを置き忘れたりはまだ良い方、ターンの最初なのに他のプレイヤーの動向を見る前にホールドしようとしたり、未だショーダウンじゃないのに手を開いてしまったりと、ディーラーや他のプレイヤーから見れば、あまりに奇怪な行動を繰り返すリゾカジ一行だったのでした。(正確に言えばほとんど僕です。ごめんなさい。)

 でも、しばらくプレイしているとさすがに流れが理解出来はじめ、なんとなくそれらしくプレイできるようになりました。結局僕は$100近くの授業料を払うことになりましたが、ライブポーカー初体験初勝利のメンバーがいたのも事実です。他のカジノゲームと異なり、プレイヤー対プレイヤーというゲームなので、フリー雀荘の雰囲気に似ているかもしれません。

 そういえばkappaさん、前日のカバナでの講習会では熟睡していて参加しなかったのに、僕なんかよりルールをわきまえてプレイしていました。一番のびのびとプレイしていたように見えましたし、なんと4カードまで出していました。きっと才能なんでしょうね。

■お土産ショッピングとカジノめぐり

 15:00、ポーカーデビューを終えたリゾカジマスターと僕は、お土産ショッピングとカジノめぐりに出発しました。まずはフォーラムショップスへ。子供用のお土産を買うため、ディズニーストアとFAOシュワルツをまわりました。僕の子供達はディズニーフリークなので、日本では不人気であまり売られていないようなキャラクターグッズが目当てだったのですが、ここのストアは非常に規模が小さくて期待していた物が売っていませんでした。また、FAOシュワルツはアメリカンなおもちゃでいっぱいのお店で、めずらしいものが沢山おいていました。ただ、サイズもアメリカンで大きいおもちゃが多く、持って帰る気にはなれませんでしたので買い物はしませんでした。

 大急ぎでフォーラムショップス内をまわった後、老舗シーザースパレスのカジノへ。カジノ内は増設工事をくりかえしてきたためか、ちょっとレイアウトが分かりづらいものの、きらびやかで豪華な印象を受けました。なかでもスポーツブックエリアの規模が大きいのがすごく印象的でした。エントランス前の噴水を見た後、今度はタクシーでデザートインへ出発です。

 スティーブ・ウィン氏による買収後、その将来がいろんな意味で話題になっているデザートインですが、ひょっとすると見納めになるかもしれないということで、今回スケジュールに加えました。そのカジノ内は、今までまわってきたラスベガスのカジノの中で最も静かな雰囲気です。というより、単に客が少ないだけだったのでしょうか?かなり閑散としていました。ホテル裏からプールエリアを望むと、その向こう側にゴルフコースがあるためか、まるで別のリゾートに来たような錯覚を受けました。本物の大人のリゾートといった雰囲気でした

 続いてベネチアンのグランドキャナルショップスへ。フォーラムショップスに運河が加えられたイメージですが、こちらの方が遊びが多い感じがしました。カンツォーネを歌うベネチア貴族も現れて、そのこだわりようが伺い知れます。同じイタリアがテーマのベラッジオと比べようとしても、その方向性が異なるので一概には言えませんが、リゾカジ家族旅行派には、間違いなくベネチアンの方が適していると思われます。

 その後はストリップの東側をどんどん攻めていくことに。ハラーズ、インペリアルパレス、フラミンゴヒルトン、バーバリーコーストと、歩き過ぎでマネだらけの足をひきずりながらも次々とまわっていきました。リゾカジマスターに「初ベガスでこんなにまわった人は見たことありませんよ。」と太鼓判(?)を押してもらい、無事ホテルめぐりを終了してベラッジオに戻りました。リゾカジマスター、本当にありがとうございます。これもみんなご案内していただいたマスターのお陰ですよ。

 お土産ショピングの締めくくりは、ベラッジオのエルメスです。僕は女房にバッグを、リゾカジマスターはお母様に素晴らしいものを買っていたようでした。ちなみにエルメス奥の窓からは、大迫力の噴水ショーが望めます。窓の外に出て見せてくれれば本当に良いんですが。

■噴水ショー@ベラッジオ

 ベラッジオに泊まっておきながら、まだ噴水ショーをじっくり見ていません。先ほどのエルメスの窓からちょっと覗いた程度です。そこで20:30からは、Lake Viewの五代さんの部屋に集合して、男5人で噴水ショーの鑑賞となりました。部屋のテレビからは噴水ショーのBGMが流れ、それに寸分の狂いも無く合わせた噴水の動きは、まるでダンスショーを観ているようです。ライティングも緻密に計算されていて、噴水の美しさと躍動感を倍増させていました。外からの鑑賞も大迫力でまた良いのでしょうが、高い階のLake Viewの部屋からは、その全体を観ることができて大変素晴らしいものでした。

■ピカソで夕食

 21:00、メンバー全員ジャケット&タイでピカソに集合。五代さんの紹介でFVEGASの弘無鈴さんを交えて夕食会です。店内に飾られている絵が一体いくらするのか分かりませんが、いわゆるピカソっぽい(本物だっての!)絵がたくさん飾られていました。崇高な芸術を理解できる能力はありませんが、ピカソの絵は素人が観ても大変興味深いと思います。観ていると何か暗号のようなものを解読しなければならないような気にさせられるのは、僕だけでしょうか?普段あまり絵を観る方ではありませんが、ここに飾っている絵は人を飽きさせませんでした。

 さて、料理の方ですが$75と$85の2つのコースがあり、それぞれメインディッシュやデザートなどを選べるようになっていました。と、そこまでは覚えているのですが、乾杯のワインを一口飲んだところで極度の睡魔が…。それまでカジノの雰囲気のお陰で気を張り続けていたのが、レストランの椅子に腰掛けたとたんに気がゆるんでしまったのでしょう。残念ながらその後のことはよく覚えていません。料理のことで覚えているのは、寝ぼけたまま料理の中の香草を直接かじってしまい、一瞬眠気が覚めたことぐらいでしょうか。そんな状態でしたので、みなさんの会話に参加することもできず申し訳ありませんでした。

■最終日の勝負

 23:30、ピカソでのもうろうとしたディナーも終わり、体にムチを入れ直していざ勝負に向かいます。泣いても笑っても残り時間はあと僅か。リゾカジマスターと僕はジャケット&タイのまま、昨晩の2デックのBJテーブルにつきました。 しかし、僕は昨日に引き続いて調子が悪く、それが睡魔に拍車をかけていきます。序盤に少しへこみ、その後はなんとか維持するものの、いったりきたりの状態が続いていました。「まだまだ耐える時間。」と自分に言い聞かせるも、睡魔とも戦い続ける僕の状況は、なかなか変わりませんでした。

 そんな中、一人ちゃくちゃくとブラックチップを増やし続けているのは、隣のリゾカジマスターです。昨日までのベッティングとは異なり、明らかに勝負に出ているのが分かります。しかしもっと違うのは、今まで我慢してきた何かを、一気に爆発させているかのようなその勢いです。しばし自分の手を忘れて、思わず見とれてしまうほどの引きの強さ。その怒濤の勢いは、芸術のようでさえありました。結局リゾカジマスターは、目標のプラス$2,000をクリアしてゲームセット。引き際も実に潔く、カジノプレイヤーの1つの理想形を見せてもらったようでした。 僕はと言えばご想像の通り、ジリ貧のままのゲームセットとなったのでした。

■初コンプ

 最後の勝負を終えた僕は、資金も残り少ないので出発までの時間をどう過ごそうか考えていました。他のメンバーの具合を聞いてみても、みなさんあまりパっとしないようです。しばらくブラブラした後、ルーレットテーブルに座りました。ラスベガスでは、ほとんどがダブル0のアメリカンルーレットのため、あまりやる気がなかったのですが、短時間で一発逆転の可能性があるのはやっぱりルーレットです。ここまでくるとあくまで一発逆転が目的ですから、インサイドベッツに1点賭けでいきます。

 狙う数字をどうしようかじっくり考えていると、そこにリゾカジマスターと五代さんがやってきました。kappaさんが3人分のフードコンプを取得したとのことです。おお、そうでした!僕はコンプ未体験なのです。5人分のコンプがあればみんなで朝食がとれるので、あと2人分必要です。リゾカジマスターと五代さんに「大丈夫。きっともらえるよ。」と後押しされ、ピットボスを呼んでみました。僕「すいません、何かコンプもらえますか?」ピットボス「何がいいです?」僕「じゃあ、カフェのコンプを。」ピットボス「何人分ですか?」僕「2人分です。」ピットボス「分かりました。確認してみましょう。」こんな会話の後、しばらくしてピットボスがコンプチケットを持ってきました。たかがフードコンプかもしれませんが、「あなたはうちのカジノで沢山遊びましたね。これはそのご褒美ですよ。」と言われているようでした(笑)。

 その後、インサイドベッツに何度か賭けてみましたが、やはりそう簡単に当るものではありません。ついに資金も残り$50となってしまいました。ほとんどあきらめながら$25チップ1枚を「18」のストレートアップに賭けてみると…、ついにきました!「18」です!やっぱりルーレットはこの瞬間が最高です。この1発で一気に$1,000近くまで資金が増えることになりました。その後アウトサイドベッツに勝負を切り替えましたが、好調が続いたため、資金を$1,600まで増やすことができました。ルーレットは長時間の勝負には向かないため、ここでとりあえず退散です。

 さて、次に考えたことは「この資金をどうするか?」です。このままとっておいて次回の軍資金の一部に充てるか、プレイを続行するかのどちらかで悩みました。現在までの収支を考えると明らかに負けていますが、あえてここで潔く引くのも1つの考え。体調を考慮しても、これ以上集中力を持続することが困難であることは明白です。しかしながら一方では「一度は無くなったものだし、せっかく来たんだから気が済むまでプレイし続けようか。今度いつ来られるか分からないし。」という安直な考えもありました。しばらく悩んだ末、「日本に帰ってからどちらが後悔しないか。」という観点で、後者に決定しました。

 そうと決まれば大急ぎで6デックのBJへ。2デックのBJでは今回すっかりやられてしまっているので、気分を変えてプレイ開始です。

 しばらくプレイしていると、ひとりの男性が$100札を10枚ほどベットサークルに直接おいて、「マネープレイでたのむ。すぐ行くから。」とゲームに参加してきました。結果その男性は見事に勝利をおさめ、去っていったのでした。するとその後すぐに別のマネープレイおじさんが現れました。隣でプレイをしていたのですが、テーブルについてからかれこれ連続で6回ほど負けています。こんな他人のことなどいつもは気にも留めないのですが、なぜか興味をひいたのは、負ける度に財布・胸ポケット・ズボンのポケットなどから束のように$100札を出してくることでした。一体次はどこから出してくるんだろうと、プレイ中なのに気になって仕方なかったのです。僕はひそかに「ドラえもんおじさん」と名付けたのでした。その「ドラえもんおじさん」、さすがに7回目は勝利をおさめ、その後は$500と$1,000のチップでプレイできるようになったのでした。 このテーブルは$25ミニマムだったのですが、前述のように$100程度の掛金は僕だけという状態で、なんか場違いなところにきたような心境でした。ところで肝心の勝負の結果ですが、今回のBJは最後まで調子が悪く、AAのスプリットから両方負けたところであえなく終了となりました。

■朝食@ベラッジオカフェ

 5:00、帰国便の早い五代さんとカジノ内でお別れとなりました。kappaさんはまだ粘るようなので、リゾカジマスターとjumboさんと僕の3人だけで朝食をとることになりました。合わせて5人分のコンプがあったので、ちょっと勿体無かったのですが、疲れた体にムチを打ってベラッジオのカフェに向かいました。3人とも思い思いの注文をしたのですが、その量の多さに唖然。ある程度量の予想はしていたのですが、日本人にはどうも「残したらもったいない」精神があるらしく、3人とも無言で格闘することになったのでした。いやぁ、それにしてもリゾカジマスターの注文したパンケーキはでかかった…。 kappaさんの分の朝食をテイクアウェイしてカフェを後に。カジノでkappaさんを見つけると、さすがに「やり尽くした」という顔をしていました。

 その後チェックアウトしてマッカラン国際空港へ。jumboさんに搭乗口まで見送りしていただき、リゾカジマスター、kappaさん、僕の3人は帰国の途へついたのでした。

■最後に

 リゾカジオフ会をできる限り詳細に報告したかったため、くだらないことまで随分長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでくれた方には大変感謝いたします。大した内容は報告できなかったと思いますが、参加メンバーみなさんのお陰で、初ベガスの僕がここまで充実した体験をすることができました。どうもありがとうございました。また近いうちにお会いしましょう!残念ながら今回のオフ会に参加できなかった方々も、次回のオフ会でお会いできることを楽しみにしております。


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