リゾカジ カジノレポート

沈没への道 【済州】

* 韓国 2007/ 02/ 15 Written by ジー・オー

コメント( 3)

チェジュオフ会初日は、思わぬ朝4時半までのカジカジでマイナスを作ったが、翌朝は景色のいい部屋で優雅にルームサービスの朝食。オールインツアーのバスに乗り込むと、カジノを忘れてリゾ気分に。

最初に訪れた滝の見学では、会社の慰安旅行のような沈滞ムードだった一行が、昼食で入った「真珠食堂」で一変する。みんな、昼間から飲むこと。ビールはすぐに焼酎に変わり、自分もウニダシの利いた海鮮鍋やアマダイの開きを肴にビールが進む。

バスに戻った一行は、ただの酔っ払いの集団に。全開の傍楽さんと、それを抑えようとするちくわ幹事の掛け合いは漫才で、腹がよじれるほど笑う。のんぶさんの各種庶民ネタ・負け犬ネタも快調で、爆笑を誘う(ご当人に記憶が残っているかは不明だが)。ペットボトルの中身はお茶でなく酒という、のんぶさんより上手のひ○ちゃんさんのような御仁もおられ、みんな赤ら顔。

そんな調子のため、オールインハウスに着いた頃には、すっかり脱力。ドラマを見てない自分に感慨が湧くはずもなく、カジノ体験コーナーで日本人観光客に「それはステイ!」「ダブル!」と絶叫指導する傍楽・ちくわコンビに爆笑したりと、ダレダレ・モード。吹きっさらしの風がむちゃくちゃ冷たく、早足でバスに帰還。

帰りのバスでは、手持ち8000Wのちくわ幹事に感謝の気持ちを込め、「オールイン」を条件に一人1万Wのカンパ。メンバーの一体感が醸成され、気力も充実したところで夕方、ホテルに到着。そのままカジノへ。

100万Wのダブル失敗で、またも苦しい展開。3シュー目に、ベットアップの60万Wが22vs4のスプリット手に。両方のハンドがダブルダウンとなり、手持ちのチップの「オールイン」に(笑)。しかし、両ハンドとも17に達せず。ディーラーは4から6を起こし、見ていた人たちのため息が聞こえる。「バストしろ」と念力を送り続けたら、ディーラーはローカードを集めて際どくバスト。脱力し、まだほんの少し水面下だったが打ち止め。夕食会へ。

総勢50人もが集う夕食会は壮観だった。初めてお目にかかる人も3分の1ぐらいいたが、みなさん個性的な方ばかりで、改めてリゾカジオフ会の威力を実感する。傍楽さんの、よく分からないけど最高に盛り上がった締めで、大盛況のうちに幕。ホテルに戻ってすることは、もう一つしかない。

20時半。4つのBJテーブルはほぼすべて、リゾカジ軍団で埋め尽くされていた。

ここまでのトータルは、-457万W。まずはこれを、数セッションでテンポよくプラスに持っていくことをイメージする。

同じテーブルには、ビッグさん、TANNOYさん、しゃんぱんさん、shisyouさん、ひろちゃんさん。なごやかな雰囲気でゲームが進み、2シュー目で幸先よく60万Wのダブルを決めるが、続くベットアップを連敗し、-205万Wで負け逃げ。どうも調子が続かない。

クロオさん、ジローさん、カナリアさんのいる隣のテーブルに転戦。ここでも最初に100万Wのダブルを決めるが、後が続かずベットアップ連敗。本来はここで負け逃げなのだが、なぜだか止められずに続行。別のテーブルでプレーしていたGAKUさんが、プレーを終えて観戦に。ちょうどそこで、60万WベットがBJになり、がっちり握手。やはりこの人は、独特のプラスの気を持っている。今回同席できなくて本当に残念だ。

しばらくして、「ちくわさんがみんなのカンパを勝負に行きます」との声が、すぐ後ろのバカラテーブルから聞こえてくる。すでにカードが配られた段階だったが、テーブルの全員が席を立って観戦へ。何重もの人垣の間から、ちくわさんのバンカー勝負を観戦。結果はsharkさんの報告に譲ることにするが、とにかくピリっとした、いい緊張感が漂っていた。ちくわさんから「ラッキー・チャイム(チーン)」のご指名を受けたのんぶさんが、鳴らした後、自分の勝負に忙しくてそそくさと戻っていったのが傑作だった。

異例の「全テーブルゲーム中断」を経て、戻ったBJテーブルでその後、ベットアップを連勝。+67万Wとして、いったんセッションを切る。昨日から通じて4セッションぶりに、ようやくプラスの回を作る。

この時点で、本日トータル-156万W、総トータル-595万W。時間は午前0時。明日は13時半に出発なので、今日はまず本日収支をチャラに持って行ってしっかり休み、明日の朝からの勝負にかけるのが妥当と思われた。

午前0時。クロオさん、TANNOYさん、それに、1万Wテーブルから転戦してきたサンコンさんとのセッションが始まる。サンコンさんはGAKUストプレーヤーだが、悪い流れが続いているため、今回、クロオさんの「クロオシステム」による戦いを挑むことに。

GAKUストとクロオシステムは、シンクロすることが多い。クロオシステムでは、ダブルダウンで勝った次の回はテーブルマックスの100万Wベットとなる。クロオシステムの場合、ダブルで勝ったプレーヤーのみがベットアップとなるが、GAKUストは、どのプレーヤーが条件を満たしてもベットアップに行くため、クロオさんやサンコンさんにダブルでのGAKUスト条件が入ると、次はおのずと一緒のベットアップとなる。

私が60万W、クロオさんやサンコンさんが100万Wを置いたゲームは、GAKUストプレーヤーで埋め尽くしたテーブルと同じような連帯感が生まれる。クロオシステムは二度押しがないため、そのハンドに賭ける意気込みは相当なもの。声には出さないが、2人のベットアップの時は強力なディーラーバスト念力を送り込んだ。一時、サンコンさんが100万Wを連続で5回ほど取ったときは、自分のことのように喝采した。そのシューだけで、サンコンさんは+550万Wもを叩き出した。クロオシステムは乗った時の破壊力がすさまじいと感じ入る。

私のほうは、セッション最初のシューでいきなりベットアップ連敗。ここも止め時なのだが、残り時間も考えて、確信犯で続行。続くベットアップを3回連続で取り、少額マイナス領域で上昇の機会をうかがう。

しかし、6デックの上、3分の1ほどをカットされるため、1シューがすぐに終わってしまい、1シューごとのベットアップの回数が普段よりだいぶ少ない。条件が入ったと思ったらシューエンド、あるいは、1回目失敗後、2回目に行こうとしたらシューエンド、というパターンも多く、どうも流れが続かない。1シューが短いから、おのずとシャッフルの回数が増える。2時、3時、と時間が過ぎていく。

ベットアップを取っては取られ、というパターンでじりじりとマイナスが拡大する。午前5時。15シュー目にベットアップ2敗でついにこのセッション-540万Wに。ここも普段なら完全な止め時。しかし、ここで止めたらトータルマイナス-1135万W。とても明日の数時間で挽回できるエリアではなくなる。

眠気がピークに達しつつある中、トータルプラスに転じ、さらにいくらか上積んだクロオさんが席を立つ。続いて、常にプラス領域の中で上積みを図り、それを達成したサンコンさんも席を立つ。「徹夜しちゃうかも」と言っていたお二人の見事な勝ち逃げを見届け、私もやるぞと気合を入れる。

1人残ったテーブルで、「1人の場合は2ハンドで」とのお達し。仕方なく、右側をミニマムのフラット、左側を本ボックスとして、最近好調なヘッズアップでの高速プレー。続く2シュー、ベットアップ5連勝で434万Wをたたき出し、このセッション-106万Wまで戻したところで、5時間10分、17シューの異例の長っ尻セッションを閉じる。時間は6時15分。数時間寝て、明日の数時間にすべてをかけるのみ。


(ここまでのトータル -701万W)

翌朝は9時に目覚ましをかけていたが、起きたら10時すぎ。無理に起きてボーっとした頭でプレーするより、自然の目覚めに任せる方が好き(というか、そうでないとだめ)なので、全く気にならない。今日も天気がいい。熱いシャワーを浴び、荷物をすべてまとめ、最後の戦いの場へ。

今日も朝から1万Wテーブルはフルボックスの盛況。隣の5万Wテーブルを開けてもらい、サンドイッチをオーダーしてスタートを待つ。昨年12月のテニアンで声をかけていただいたGAKUストプレーヤーのAO(アオ)さん、それにshisyouさんが同席し、プレーが始まる。

最初のベットアップは1回目を落としたところでシューエンド。次はダブルで取るが、その次が続かず失敗。昨日から、このパターンが本当に多い。同席の2人ももろに悪い流れをかぶり、相次いで席を立つ。しかし、AOさんはハンドの勝ち負けを淡々とやりすごす、筋金入りのGAKUストプレーヤーで、同席させていただいて本当に気持ちがよかった。shisyouさんも、これまで多いと自戒されていた「長時間プレーでプラスを溶かす」流れを見事に切り、まとまったプラス領域にいるうちにロスカットする、素晴らしい止め時だった。

それにひきかえ、今回の私は立ち時に席を立てない。その後も取っては取られの連続で、5シュー目でベットアップ連敗。セッションマイナスも500万Wを超え、完全な止め時だが、またしても続行。他にテーブルが空いていないし、残り時間との戦いだから、いかんともしがたい。

6シュー目で100万Wのダブルと60万Wを取って息を吹き返したのもつかの間。7シュー目でまたしても失敗、8シュー目で60万Wのダブルを落としたところで、タイムアップ。このセッション-669万W、トータル-1370万Wで、私の2泊3日のチェジュオフ会は幕を閉じた。

今回は、本来の席の立ち時に立てず、傷口を拡大してしまったのが悔やまれる。志を同じくする仲間と、いい雰囲気の中で共闘すれば、巻き返していける、という思いが、普段の勝ち逃げ・負け逃げの感覚と、うまくかみ合わなかった。最近、単独での遠征が多く、オフ会の感覚への切り替えがうまくいかなかったのもあった。まとまったマイナス領域にいる時に、仲間との共闘を楽しみながら、止め時にはしっかり止めるという「オフ会モード」の構築が、課題として浮かび上がった。

それと、残り数時間で迎えた最終日スタート時点の700万Wのマイナスを「プラスに持っていく」イメージはできていたが、その気持ちが強いあまり、負けの許容ラインの設定を怠り、無駄なマイナスを作ってしまった。今回ならば、邦貨100万円となる-750万Wか、せめて1セッションの負け逃げライン(300万W)を加味した-1000万Wが妥当だった。そこに触れた瞬間に撤収することが念頭にあれば、ズルズルと傷口を広げることは防げた。残り数時間での戦いでは、これが絶対に必要だった。

でも、本当に楽しいオフ会だった。ちくわさんの名幹事ぶりには頭が下がる。カジノであんなにバカ笑いしたのは、ちくわさんとは「リゾカジお笑い部門」のライバルに当たるケニーさんがいた、昨年のゴールドコーストオフ会以来だった。傍楽さん、のんぶさんもこの部門で頭角を現してきたことが、今回はっきりしたので、次回メルボルンオフ会では、この4人によるお笑いバトルが見れるものと確信している。

ゴーさん、AOさんというGAKUストプレーヤーと新たに同席できたことも、大きな収穫だった。お二人とも、冷静沈着な中にも熱い思いを秘めた、生粋のGAKUストプレーヤーだった。ゴーさんはミニマム1万W、マックス50万Wのテーブルで1000万Wオーバーの勝利を勝ち取られた。新たにGAKUストプレーヤーになったしゃんぱんさんの、リゾ中の陽気さとは打って変わった冷静で真剣なプレーぶりも、素晴らしかった。「GAKUストプレーヤーの活躍は、自分のことのようにうれしい」。GAKUさんから以前言われた言葉を今、自分もかみしめている。



*リゾカジ.snsより転載しました。


このReportへのコメント(全 3件)

2007/02/16(Fri) 00:00

GAKU

ジー・オーさん、済州島ではお疲れさまでしたね。
僕は正直言って、これほどGAKUスト・プレイヤーが増えているとは思いませんでした。昨年のGWにメルボルンで初めてジー・オーさんにお会いしたときの、なんとも表現できない驚きをまた感じました(^_^)。あのときはまるで鏡をみているようでしたよ。

ただ、それと同時に朴には正しくその意図を伝える責もあると感じています。
改めて書きますが、数学的根拠を証明できないGAKUストは決して「必勝法」ではありません。BJにおけるひとつのプレイ・スタイルであって、プレイヤーのメンタル・コントロールがその目的です。

そしてその独特なプレイ・スタイルゆえに、特徴的なチップのアップダウンの波があります。トータルでプラスを目指すには、如何にしてこの波を冷静に判断して、Hit & Awayのタイミングを見極めるかにかかっています。

これらはジー・オーさんもすでに理解し今までも実践できていることです。

ただし、「ひと」であるプレイヤーの思考には限界があります。プレイ時間の経過とともに思考の麻痺が起こるのです。自分はまだ冷静な判断ができている、メンタル・コントロールできている、と思っていても、思考力は消耗しやがて知らぬ間に麻痺を起こすものです。いわゆる、「壊れた」状態を動的メンタル・コントロールの崩壊と考えれば、「思考の麻痺」は静的メンタル・コントロールの崩壊と言えるかもしれません。気がつきづらい分、それに陥ると深みにハマりやすいものです。

そこで、セッションの区切りに「時間」の要素も加えてみてはいかがでしょうか?僕はしばらく前からそれを取り入れるようにしています。
ジー・オーさんはもともと長時間まったりプレイするのがお好きのようですが、いつのまにか上記のような状態に陥ってしまう危険性もあるのではないかと思います。

良かったら、今後の何かのご参考になさってくださいね。
今後の益々のご活躍を期待しています。

また近いうちに、Team GAKUを始動させましょう(^_^)!


2007/02/16(Fri) 00:00

ジー・オー

GAKUさん

ご指摘、ありがとうございました。

>そこで、セッションの区切りに「時間」の要素も加えてみてはいかがでしょうか?僕はしばらく前からそれを取り入れるようにしています。ジー・オーさんはもともと長時間まったりプレイするのがお好きのようですが、いつのまにか上記のような状態に陥ってしまう危険性もあるのではないかと思います。

「勝ち逃げ」「負け逃げ」を徹底しはじめてからは、短時間で切っていくリズム感のとりこになっています(笑)。マイナススタートのセッションで、なかなか浮上しない時は、時間がかかることもありますが、止め時の条件・ラインを決めてあり、そこに触れた瞬間に終わりになるので、かかってもせいぜい1時間半か2時間(シューにすれば5~6シューまで)がいいところでした。

今回、それがなぜできなかったのか、今、当時の状況を思い出しながら考えているところです。GAKUさんが言われるように、自分の意識しないところで、それを狂わす因子が存在していたのかもしれません。そこをしっかり探って、次回以降に生かしたいと思います。

今回のような無様な戦いぶりを、公の場にさらすことは、これからGAKUストを始めようと思っている人たちによくないのでは、と思い、正直、転載依頼にも躊躇しました。止むにやまれずフォローレスをつけて下さったGAKUさんに感謝します。次はGAKUさんの戦記のように、GAKUストの模範となるようなレポートができればと思います。


2007/02/16(Fri) 00:00

GAKU

ジー・オーさん

僕の場合は1時間で限界ラインをすでにオーバーしていると考えています。ここしばらくの自分の記録をみると大半のセッションは20分以内に終了していますが、5分で終了と言うのも当たり前にありますし、今までの最短は4ハンドで終了というのもあります。

また単に時間だけではなく、ゲーム展開にも左右されます。
先日のケアンズでは、過去に無いほど短時間での連続ベットアップが続く時間帯があり、想像を絶する激しいチップのアップダウンが続きました。5分ずつ切ったセッションが4回ほど続いたのですが、テーブルを離れてみるとたった5分なのにとても疲れていることに気がつきました。連続でやっていたとしたら、きっとすぐに思考の麻痺が起こっていたことでしょう。自分ではそれを淡々とこなしていたつもりが、実際にはメンタル・コントロールできていたのではなく、「思考の麻痺」に過ぎなかったということです。
このあたりのことも含めて、現在「GAKUストラテジー・アドヴァンスト」としてまとめているところですが、近いうちに公開できればと思っています。


>今回のような無様な戦いぶりを、公の場にさらすことは、これからGAKUストを始めようと思っている人たちによくないのでは、と思い、正直、転載依頼にも躊躇しました。

これはまったくそうは思いませんよ。逆に大切なことだと思います。負けた時のことをレポートするのは一般的には大変辛いことだと思いますが、その経験から次に活かす何かをポジティヴに考えている時点で、ジー・オーさんは立派なGAKUスト・プレイヤーだと思います(^_^)!

繰り返しになりますが、GAKUストのベット・マネージメント・システムは決して「必勝法」ではありません。しかしそれを信じ切って貫き通すことで、プレイから主観を排除するところにその意義があるのです。僕らGAKUスト・プレイヤーは、このような体験談からその部分を伝えていく必要があると思います。

付け加えておきますが、僕がGAKUスト戦記を書いている理由は、勝ち負けの結果報告ではありません。プレイ中のメンタルの上下動やそれに対する試行錯誤、失敗の繰り返しとそこから何を掴んでいったかなどを報告したいと思っているのです。それは決して模範などではなく、反面教師にしていただきたいところが沢山あります。
でも、このGAKUスト戦記をお読みいただくことで、GAKUストラテジーがどのように進化していっているのかをリアルタイムに知っていただけるのではないかと思います。システムの基本は変わりませんが、GAKUストに適したプレイ・スタイルがだんだん確立されてきたと実感しています。

話が少し脱線しましたが、ジー・オーさんの今回のレポートはとても意義のあるものだと思っています。今後もともに精進しましょう(^_^)v


コメントの投稿

投稿するにはログインが必要です。
会員登録がお済でない方は≫コチラ

PASS: