リゾカジ カジノレポート

南米・パタゴニア(アルゼンチン・チリ)のカジノ

* その他のエリア 2008/ 01/ 18 Written by Taka

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南米の観光地と言えばペルーのマチュピチュやブラジルのリオデジャネイロ、イグアスの滝がメジャーですし、日本の観光パンフレットに乗っている南米旅行も多くはこれらをめぐるものですが、最近は南米の大自然たるパタゴニア地方のみをめぐるツアーも出ています。今般在住のブラジルより、パタゴニアを旅行してきましたので、3つのカジノをご紹介します。US$1=約500チリペソ

1.Puerto Varas(チリ)

Puerto Montt(チリ)からBariloche(アルゼンチン)に向けたアンデス越えツアーで必ず通る街がこのPuerto Varas。スペイン語圏によくありがちな、広場を中心として広がる小さい街で、カジノはこの広場横に立派に建っている2階建ての建物。北部パタゴニア旅行ではPuerto Monttに滞在するケースが多いと思われるが、Puerto Monttは海に面した小さな街で、市場以外に見所はない。地球の歩き方に特に紹介されていないが、可能であればPuerto Monttから車で約20分のこのPuerto Varasに宿を取ることを強く勧める。チリ富士たるオソルノ山も湖越しに見え、夏であれば街中にバラが多数咲いている、大変清潔な綺麗な街である。夏休み期間は観光客も多く中心部はにぎわっている。またアンデス越えツアーはPuerto Montt発後、Puerto Varasに必ず寄り客をピックアップするため、朝寝坊が出来るメリットもある。

脱線するがアンデス越えツアーは雄大な景色の中を船を3つ、バスを4つ乗り換えてまる1日かけてアンデス(国境)を越えるという極めて変わったツアーであり、若干ツアー代は高いものの、十分代金以上の価値があると思われる(この点地球の歩き方の表現は合っている)お勧めのツアーである。なんと言っても景色が素晴らしい(無論天気次第ではあるが)。アンデスの山中で国境を越える面白い体験も出来る。国境でバスは止まってくれ国境たるモニュメント(と言っても大したことはないが)があるので写真撮影も可。

カジノの1Fはスロットのみ、2Fはテーブルのみの配置。1F,2Fいずれも禁煙と喫煙にガラスで分かれている(後述のPuerto Natalesでもそうなので、カジノ分煙はチリの法律によるものか?)。掛け金はチリペソのみ。1Fにも2FにもATMがあるので、Visa・マスターのマークが入った銀行カードで簡単にチリペソが入手可能である(なおチリのATMはどこでも全国ネットのRedBancという共通マークのATMが英語表記でチリペソ入手可能であり、旅行には便利な国である。また出国時にドル他への再両替も面倒な手続きはなく簡単)。

2Fでは禁煙側はとてもゆったりした配置となっており、ルーレット約3台・BJ約5台・小さなクラップス台・DrawPoker各1台がある程度。喫煙側はルーレット1台、BJ2台、Draw Poker2台、ディーラーとの対戦型Texas Hold’em1台がある。以下BJとDraw Pokerについてレポート。

BJ: hole cardあり。DOAだがDASはない。ミニマムは2000ペソ。手シャッフルである。なおAスプリット後2枚目が配られたときstay or hit選択可。この点は前回のウルグアイ・モンテビデオのカジノと同じであり、興味深いルール。

DrawPoker:ここが初めての体験となり、ラスベガス・アトランティックシティ・マカオ・オーストラリアでも見たことがない興味深いものであった。ゲーム基本ルールはカリビアンスタッドと同じで、ディーラーとプレイヤーが5枚のポーカーで対戦するというもの。またディーラーに一定の手が入っていない限り、プレイヤーと勝負せずanteに1倍のみ配当というのも同じ。この通り基本ルールはカリビアンと同じだが、以下いくつか異なる点がある。?プレイヤーは最初の5枚を見て、2枚まで一度だけ交換が出来る。但し交換をする際には、必ずAnteの2倍のBetを賭けなければならない。交換せずにAnteを犠牲にして降参することも可。?カリビアンスタッドではディーラーカードは1枚表に公開されるが、これはない。すなわちプレイヤーはノーヒントでBetの判断を迫られる。?ディーラーもディーラーの判断で2枚まで1度交換する。それを行った上でプレイヤーとの勝負となる。?いわゆるディーラーのplay、すなわちディーラーが勝負するかブタ手となるかの判断要件は、ご存知の通りカリビアンスタッドではA/K以上だが、このDrawPokerでは8のワンペア以上である。?勝負となったときのプレイヤーへの配当倍率。ワンペアは1倍(Anteに1倍、Betに1倍付け、という基本の考え方はカリビアンと同じで、以下同様)であるがツーペア以上の手は以下となる。ツーペア1倍、3カード2倍、ストレート3倍、フラッシュ4倍、フルハウス5倍、4カード20倍、ストフラ30倍、ロイヤル50倍。即ち全般的に低めである。なおカリビアン同様に別途ジャックポットがあり、掛け金は一回に500ペソ、500ペソのチップが穴に差込み落ちていくのはLVと同じ。ジャックポット賞金は、カリビアン同様のメーターが回るもので、ロイヤルでは35百万ペソ(約7万ドル)を示していた。ストフラはメーターの10%であるが、250万ペソ(約5000ドル)上限となっており(明確に表記されている)渋い。

2時間ぐらいプレイしたが、2枚上限でディーラーが手札を交換しても勝負手すなわち8以上のペアが出来る確率は意外にも結構低い印象を受けた。また勝負手で勝っても倍率が渋いため、なかなか大きな配当がつかない。また、ディーラーのブタ(繰り返すが7以下のワンペアはブタ扱いである)を見越す感覚になりがちなので、プレイヤー側は当初のカードがブタであっても、このうち大きい数字3枚を残し2枚を交換しに行きたくなる衝動に駆られる(2枚交換すると何かワンペアが出来るかもという誘惑にかられる)。また7以下のワンペアが最初来た時に、これだけではブタと変わらない2枚を残して3カードを狙いに行きたくもなる。いずれにせよBetにはAnteの2倍が必要となり大きく賭けることになるが、1回交換のチャンスがあるとどうしてもBetせず降参するのはもったいないと感じてしまう。これがなかなか落とし穴である。Minは2,000ペソであった。

カジノは新しく清潔でもありなかなか雰囲気は良い。バーも併設されてあり、お姉さんが持ってきてくれる(有料。ちなみにビールは1500ペソ、水は無料であった)。営業時間はよく分からないが、夜2時まではプレイできたので観光ついでに寄るのには申し分ないと言える。なお現在さらに湖側に拡張工事が始まるところであり、今後にも期待できる。チリの田舎で得がたい貴重なカジノという印象を受ける。お勧めである。


2.El Calafate(アルゼンチン)

パタゴニア旅行のハイライトであるペリトモレノ氷河観光の拠点となり最低一泊することになる。街自体の規模は相当小さいが、夏の観光シーズンの目抜き通りは大いににぎわう。チリのパイネ国立公園への窓口となることが多いため需要が多いのであろう、数が少ない銀行(ATM)と両替所はいつも長蛇の列である。従ってこの街に入る場合には、アルゼンチンペソ現金を事前に一定程度入手しておくことを薦める。物価はブエノスアイレスよりも多少高い印象を受けるが、そこはアルゼンチンなので、チリから入ると全般的に若干安く感じるであろう。

地球の歩き方の地図の通り、目抜き通り沿いから少し入ったところに小さいカジノがあるが、行ったところ40台ぐらいのスロットと電動ルーレットが2台あるだけで、テーブルはなく、シャビーそのもの。飲み物を持ってきてくれるお姉さんはうろうろしているが、テーブルゲームがないのではやはりダメ、がっかり。カジノではなくこれではパチンコ屋である。残念であった。

ところが目抜き通りかつさらにまさしく中心(バスターミナルのまさしく裏側)に、巨大なホワイト色のカジノが建設中であるのを発見。雰囲気からするにまもなくオープンと見た。2階建てぐらいの高さはあるし、面積も十分なので、テーブルゲームの設置も十分期待できる。しかしこの小さな町にこの巨大な建物はやや異常である。夏にしかほとんど来ない観光客相手となろうが、商売は成り立つのだろうかと感じさせる。いずれにせよこのカジノオープンの後は、十分楽しめそう。

なおまた余談であるが、ペリトモレノ氷河はすばらしい。アラスカの氷河を見たことがあるが、これと比べての迫力は遥かにこちらが上。理由は大きく2つ。?アラスカでは船から見るのみに留まる。従って視点は船からとなり、見るのは氷河の「壁」のみとなる。ところがペリトモレノでは陸上から、かつ氷河のやや上の視点から見下ろす形になるので、氷河の奥行きが見える。このため迫力が全然異なる。また氷河の上から見る関係もあり、アラスカに比べて冷たい風も少ない印象を受け、これも観光には良い条件。?アラスカでは氷河の氷が落ちることを見るのは稀であるが、こちらは見ないことはまずありえない。10分見ていたら必ず何か落ちる・・ほどである。氷が割れる乾いた音はしょっちゅうしている。アラスカでは皆息を飲んでいつ何か落ちるか落ちるかと見ていたのがうそのようである。なおウプサラ氷河はアラスカと同じクルーズによる見物であり、こちらはそれほど落ちないので、ペリトモレノとはやや異なりアラスカ的である。ペリトモレノが世界に有名な理由がよく分かる。1日しか氷河観光に当てられない場合には、絶対にペリトモレノを取るべきである。


3.Puerto Nateles(チリ)

南部パタゴニアのハイライト・パイネ国立公園の入り口となる街で、公園内の限られたキャパの宿泊が確保できない場合、ここから日帰りツアーとなるため一泊を余儀なくされるケースが通例。元日に宿泊したために街の活気のほどは分からなかったが、カジノが1件ある。地球の歩き方の地図で表示されている場所は正しい。元日なら営業していないだろうなとダメモトで通りかかるとなんと営業していた。回りは静まり返っているので驚く。

入場料がかかる。月曜日から木曜日は500ペソ、金曜日から日曜日は1000ペソ。同日の再入場をしたが、ダメモトで領収証を見せるとやはりフリーとなった。領収証には確かにCiudad de Puerto Natales、すなわち市と書いてあるので市営カジノなのであろう。

入り口の左側は禁煙となっており、ホイールではない電光式スロットが100台ぐらいある。右側はガラスのドアを開けた喫煙側。電光式スロットが30台ぐらいと、バーカウンターと、テーブルゲームがある。ルーレット2台、BJ2台、カリビアンスタッド2台。テーブルは夜9時からの営業であった。但しこれは元日だったからかも知れない。全てチリペソ賭け。

BJはno hole card。Min 2,000ペソ。DOAだがDASはない。カリビアンスタッドは残念ながらジャックポットがないため、純粋ポーカー勝負である。A/Kなどの扱いや配当は全てLVの通常通り。Min 1,000ペソなので市民の遊び場である(確かに市営カジノであった・・)。やはり市営カジノということもあってか、残念ながら雰囲気は今ひとつ。鉄火場とまでは言わないが、華やかさは全然ない場末カジノである。バーもあり、愛想今ひとつのお姉さんお兄さんが飲み物を持ってきてくれる。アルコール有料。但しピットボス(といってもテーブル数がこの程度では、それほどの偉さはないとしか言いようがない)に直接飲み物を頼むと、かなりの確率で飲み物はcortesiaすなわち無料となるのでこの手が良い。この通りPuerto Varasとは比べるべくもない。時間が余ったら暇つぶし程度、か。


次回は既に何度も行っているのですが、ブエノスアイレスのカジノのレポートをするつもりでいます。


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