リゾカジ カジノレポート

初めての父娘カジノ旅行 その1

* マカオ 2011/ 11/ 13 Written by いやはや

コメント( 3)

 初めまして。いつも皆さんの投稿を楽しく読ませていただき、カジノで立ち回る際の参考にさせてもらってます。
マカオを主戦場にしていますが、もともとの旅行好きもあって、ベガス、ソウル、シンガポールなど、たまに家族との旅行も兼ねて(言い訳です ^_^;)あちこち出没してます。


今回、娘が大学の学園祭休みが1週間ほど取れたので、「どこか連れて行って欲しい」ということで、ラスベガスで予定していたのですが(カジノ以外で観光やショーなどで時間をつぶせる場所が多いので・・)、希望の航空チケットがなかなか取れず、「私もカジノでプレイさせてもらえるんならマカオでもいいよ」と言うので、それならと、マカオに二人で初めて行くことになりました。
娘は以前にもマカオには行ったことがあるのですが、その時は観光や買い物ばかりで、その合間に私や息子(当時息子も大学生)がカジノでプレイしているのを見ているだけでした。父親の私としても、娘が目の色変えてテーブルでカード絞ったり、大声で「ゴンっ!」と叫ぶ姿はあまり想像したくなかったのですが、「まあ、それも良い思い出になるかな・・」と、いざ!!


出発当日
関空のエアマカオで搭乗手続きをしていると、「○○さん」と私を呼ぶ声。声のする方を見るとカウンターの中にそのブースの責任者のAさん。「いつもありがとうございます。あ、今回は娘さんと二人なんですんね!良いですね~羨ましいです~」
このAさんには以前、機内に忘れ物をした際に大変お世話になったことがあり、それ以来カウンターか搭乗口で会う度にいつも声をかけてくれる。「今回息子さんは?」と言うので「奴は今回私の代わりに会社で仕事です。」と会話を交わす。
マカオに通いだして約3年になるが、これまで
1 私&家内
2 私&息子
3 私&息子&娘
4 私一人
以上の4パターンのどれかで訪澳しているが、圧倒的に4が多い。その次が2。


(追憶)
一昨年、息子が卒業する時に初めての男二人の旅行でマカオに行った。
私はその日を心待ちにしていた・・。

私は高校時、大学進学のことで父親と喧嘩し、18歳で家を飛び出した。臭い青春ドラマのようだが、スポーツバッグ一つ持って憧れの大都会へ。不安はなかった。むしろこれから自分を待っている未来に胸を高鳴らせていた。駅の階段や、金がある時は24時間オールナイトのポルノ映画館で寝泊りしながらも辛いと思ったことは一度もなかった。
それから4年後、結婚した家内と、1歳になる長男を連れて実家に帰った。それまでもその時も実家には一度も連絡はしなかった。
私「ガラガラ・・(玄関を開ける)」
「ん?」「誰か来た?」家の奥から会話が聞こえる・・
「はぁーい、どちらさまー?」久しぶりのお袋の声。小走りな音が玄関の私に向かってくる。
4年ぶりの再会。お袋、こんなに小さかったんだ・・
私「お袋、・・ただいま」
母「あ、あ、おと、おとぅ・・さ」私を見て声が出なくなったのか今にも腰が抜けそうである。
「どうした?」ドスッ、ドスッ、と親父の声と足音。
4年ぶりの再会。親父は私の顔をしばらく確認するようにじっと見ていた。こんなに見られたのは初めてかもしれない。何も会話がない・・
ふと気がつくと、私に抱かれていた長男はくったくのない笑顔で親父の顔を見ていた。
すると親父が私に近づいてくる。怒鳴られるか、一発くらい殴られるか・・しょうがない我慢しよう。
私の両手がスルッと抜け落ちたように軽くなる。長男は親父の手に移っていた。
父「この子、名前は?」
私「○○だよ」
父「そうか。寒いから早く玄関しめろ」
4年ぶりの親子の会話はそれだけだった。それで充分でもあった。
お袋は私の後ろにいた家内に駆け寄りお互い肩を抱き合っていた。私は玄関に腰を下ろし靴をぬぎ始めた。親父は長男の小さい手ではげた頭をパシパシ叩かれながら嬉しそうに奥の部屋に消えていった。

それから10年後、私は年商数十億の商いを営めるまでになっていた。
長男は小学校6年生。3年生になる妹も出来ていた。

親父はガンに侵されていた。発見時にはすでに余命3ヶ月と告知された。入退院を繰り返しながら、すでに1年が過ぎていた。ある日
「もし今度仮退院できたら、二人で旅行に行かんか?」親父が呟く。
「いいぞ、で、どこに行きたい?お袋も連れて皆で楽しく行こうか」
「母さんはまたお前が連れて行ってやれ・・。前にテレビで見たんだけどな・・中国の桂林。最後にあれお前と観れたら思い残すことはないな・・」
「最後って、・・何弱気なこと言ってんだよ。治る病気なのに、親父も年のせいかそんな弱気なこと言うんだな」笑い飛ばすが、涙が溢れてくる・・席を立ちトイレに行く。本人には病名は告げていない。
親父は超スパルタな厳格な男だった。やっと普通に話せる男同士になっていた。
やっと、親孝行が出来そうなくらいになったのに・・。

それから3ヵ月後、仮退院することなく、はげ頭をパシパシ叩いていたあの小さな手にしっかり手を握られたまま息を引きとった。


それから10年後、息子の大学卒業を機に私は息子と始めての男同士の旅行に来ていた。マカオ。


私は親父と出来なかった旅行を、息子との旅行に託していた気さえする。
そのせいか、マカオに来ると今でも何故かホッとさえする。(なんちゃってですよね。ただカジノ狂なだけです。^^;)

それから何回か訪れ、その魅力に取り付かれている。
色々な所に足を運んだが、家族はそれぞれ好き好きはあるみたいだが、私にとっては色々な意味で聖地である。


さて、長々と横道にそれてしまった話をもとに戻そう。

今回は娘との二人旅。
関空発NX837便。定刻通り飛び立ち、マカオに着くと2階のシャトルバス乗り場に行きグランドハイアットに。最近はここがお気に入りである。ホテルのメンバーになっているので、直接予約できる上、ポイントで様々な特典等もあるので。
基本的に見栄っ張りなのかもしれないが、ホテルは絶対にそれなりのホテルじゃないといやである。
アンコール(WYNN)や、MGM、マンダリン、等もお気に入りである。
リスボア(リゾカジの皆さんごめんなさい、)、グラリス、ヴェネチアン等もよく利用してた時期もあるのだが、何だかあのコテコテ感というかあの感じが落ち着かなくなってきて、最近は足が向いてない。
それなら、リオ、Gエンペラー、等が性に合っている。

4泊の予定だが、3泊だけ予約して最後の1泊は娘の希望を聞いてホテルを取るということになってた。

チェックインを済ませ、まずは両替レートの確認とグラリスを覗きにタクシーに乗り込む。
2年ほど通い、WYNNが平均して両替レートが良いのでまずここをチェックしに行くのがマカオでの日課である。
「0.960」
う~ん、もう少しあるかと思ったのに・・前々日位に政府が介入したのか、円がいきなり2円ほど安くなってたからな・・しょうがない。とりあえず、25諭吉換金。
「お腹も減ったし、何か食べたい!」まだまだ色気より、食いっ気なのか、娘の一言で急遽食事に。
WYNNの中の「RED 8」
ここの北京ダックは値段もリーズナブルだし、量もちょうど良い。それから私のお気に入りのスープや小ロンポウなどもすべて平らげてくれた。こんなに食べる子じゃなかったのに・・;。
「大学生はいつも質素なものしか食べられないからね。」娘は満足そうであった。
それからグラリスへ。これも私なりのこだわりで、初めてマカオに来てカジノの魅力や怖さをとことん教えてもらったのがグラリスであり、まず挨拶に行く。

あまり良さげな台もないので、とりあえず、スーパーに行って日用品の買出しに。娘はシャンプー、トリートメントが、全て日本のメーカーで値段も日本よりかなり安いと以前来た時に知って、持って来なかったという。女の子だし、そのあたりは部屋に備付のものでは不十分らしい。
日本の缶ビールや瓶ビールも破格らしい。
よく調べてること・・。アルコール類(部屋飲み用)と、ヘアケア用品など買い込んで両手に一杯の袋を持たされた。ちなみに、私が買ったのは、ミニッツメイドのオレンジジュースだけ。

買出しも完了。そろそろ行こうか、と言うことで、まずはMGMへ。
入り口にあるクロークでスーパーの袋二つ預けて、まずはBJ。
「今日は私は横で様子を見るから、パパ一人でして。」
「了解」

さて、待ちに待った父娘カジノ旅、第1戦目。
サードベースに中国人らしき女性が一人で打ってるMIN300の台で、先ほど両替したHKD20,000でバイイン。
序盤、出たり入ったりを繰り返すも、途中から親がバーストすることが多くなり、手持ちは多少増えている。自分が絵札とAに対し親がローカードからの絵札2枚のバーストで一気にベットアップ。サードベースの女性はベットしなかった。ディーラーとのサシ勝負。
私は最初の2枚での21はあまり良い流れとは考えていない。むしろ17、18、19、あたりで勝ち続けている時が私なりのイケイケモードだと思っている。また2枚目に絵札がどんどん来る時は、自分も親もハイに成り上がるかバーストするか、紙一重だと思っている。
~この勝負、親はローカードからのバーストが続いている。こちらのカードはともかく、親の1枚目がローカードでさえあれば、バーストする・・こちらの手はこの勝負は関係ない。~

そう思い、一気に6000HKDベット。
カードが配られる。
1枚目 「2」 自分
1枚目 「3」 親

2枚目 「絵札」 自分

~読み通りだ。自分は12。普段ならヒットだが、ここは自分の手は関係ない。親は2枚目、3枚目、絵札でバースト。パーフェクト!~

最初のプラン通り当然「ステイ」と手を左右に振ろうとした瞬間、横から「待って」と娘が私の手を上から押さえ込む。
「どうした?」
「パパ、これは行くべきよ。」
「何で?2枚目以降絵札ばかりだから親はバーストする可能性高いぞ」
「ん~・・、でも何か話が上手すぎる。ただの勘やけど・・パパが沢山張るのを待ってた気がする・・」
「何じゃそれ(笑)」

あまり愛想のない中年の女性ディーラーは「どうするの?」と言わんばかりに、こちらを目だけでずっと見ている。

今回は娘とカジノを楽しもうとやってきたことを思い出す。~もし娘が隣でプレイしていたら6,000位やられてるかもしれないなあ・・。GAKUスト通りなら当然ヒット。まあ娘がやられた分と思えばいいか!まだプラス域だしなあ。ただ、「話が上手すぎる・・」って、バカなことを(笑)~

などと考えてるうちに、負けても二人で勝負する楽しさを選択。「ヒット」

3枚目 「8」 これで20になった。

親は絵札2枚バースト。

あれれ、親のバースト2枚は予想通り。でも引いてなかったら・・親は・・「21!?」娘はそんな計算をしているのかしてないのか、「ほら、言ったとおりじゃん!」と得意顔。
周りで見ていたギャラリーもサードベースの女性も、「奥さん、ナイスじゃない」らしきことを言ってくれたので、

「NO,NO,She is my child」

と説明すると、またまた大盛り上がり。
ここで自分の読みが外れたし、ディーラーが交代したのでやめ時と判断。
クロークに預けたスーパーの大袋二つを持ってタクシーに乗り込む。

「カジノ、楽しいね。!!」
「そうだな・・」

一日目  +13,000HKD


このReportへのコメント(全 3件)

2011/11/15(Tue) 15:54

中宝

娘さんとのカジノ旅行、最高ですね。
お父さんはいいところを見せられるかどうか、
次を楽しみにしてます。


2011/11/16(Wed) 00:13

balsara

はじめまして。

小生の娘は2人ともまだ小学生。
いやはやさんのレポートを読んで、私もいつか娘と、と想像してしまいました。
おかげ様で一つ夢が増えました。

続きも楽しみにしてます。


2011/11/16(Wed) 14:45

しゃんぱん

「RED 8」美味しいですよね。
私もお気に入りのお店です。

娘さんの言うこと聞いて大正解ですね。

次が楽しみです。




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