リゾカジ カジノレポート

「インナミ」との暗闘~シンガポール

* シンガポール 2012/ 03/ 10 Written by ジー・オー

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2泊したマレーシア・ゲンティンハイランドから、バスと飛行機を乗り継ぎ、1月23日の夜シンガポールに到着した
迎えの車で、同じゲンティングループのリゾートワールド・セントーサに着くと
迎えの日本語のできる女性ホストが手早く、ホテル・マイケルの部屋のチェックインをしてくれる
同じグループでも、サービスの迅速さには差があった。


昨年1月のオフ会での初訪問以来、4度目の訪問。早速、VIPルーム「マキシムズ」で、20Kプログラムの手続き
1シンガポールドル(SGD)=60円強まで円高が進んでいた。2万ドルのノンネゴチップをもらい、早速BJテーブルへ。

シンガポールでは過去3回、大負け、ちょい勝ち、大負けと、相性は悪い
最初にまとまったマイナスに落ち、マイナス領域の中でウロウロしてメンタル的に苦しくなるというパターンばかりだ。
だから、最初に何とかプラスを作りたい。

しかし、どうも調子が上がらず気分も乗らない。負けが先行し、隣のテーブルに移動
徐々に基本のワンツーが決まりだし、1時間後何とかベットアップを連勝し+2225で勝ち逃げる。

マキシムズの入口寄りにあるBJエリアから、長い廊下を歩き反対側の喫煙エリアへ
椅子やソファーがなく、スロットも満員なので、使い終わったグラスを置くテーブルに無理矢理腰を下ろして一服付ける。


ゲンティンで今年初戦を何とか勝ったものの、得体の知れない山上カジノでの慣れない戦いであり、あくまで旅行の延長の視察モードだった
このシンガポールで勝って帰れなければ、昨年の厄落としには十分ではない
その意味で、最初のラウンドを勝ち逃げできたことで、ひとまず一息ついた感じだった。

第2Rは流れが悪く、早めの見切りでテーブルチェンジ
そこでも悪い流れは変わらず、基本モードだけで、2000ドルの負け逃げライン寸前まで追いやられる
再びテーブルを移り、打たれ越しを25ドルに下げたGAKUストのベットパターンに変更
これを失ったら負け逃げの、最後の25ドルでようやく勝ち、しばらくしてベットアップが入る
これを3連続で仕留め(一つはダブル)+675に抜けだし勝ち逃げ。

さすがに疲れ果て、夢遊病者のように喫煙エリアへ。
その一番奥にソファーテーブルがあるのを、訪問4回目にして初めて発見
砂漠でオアシスを求めるようにフラフラと腰を沈める。今日はこのぐらいにしておくか。

寝る前に、メーンフロアを散歩。クールダウンのスリーカードポーカーに行くが、4台ほどのテーブルはすべて満席
今日明日は、農暦新年(中国正月)で国民の祝日らしいので、客でごった返している
部屋に戻ればいいものを、喫煙エリアのカリビアンに着席
ミニマム25ドルフラットなのに、疲れからか負けてイライラが募り、スリーカードに戻り朝4時まで
結局、ポーカー系で500ドルを減らし初日トータルは+2400
6時ごろにようやく寝付き、起きたら日が西の空にあった、むなしさを覚える。


頭がすっきりしないままマキシムズへ行き、2日目のプレー開始。調子が上がらず、またもテーブルチェンジを2回
こちらが19以上を作っても、追いつき、追い越され、基本モードだけで負け逃げラインの-2000に到達。

どうも気力がみなぎらないので、カリビアンで40分ほど遊び、珍しくプラスのまま席を立つ
これで流れが変わればいいがとBJにいくが、さっきもいたマハティール元マレーシア首相似の中年との共闘がかんばしくない。

ベットアップに行くと、16対Tのサレンダーが2度
最後は47対Tからヒット(ヨーロピアンノーホールカードルールのため、ダブルには行かない)し、Tを引いたが、ふと、嫌な予感がよぎる
「カジノでは、悪い予感は必ず当たる」の経験則通り、ディーラーはAを引き寄せた。

負け逃げラインには達していないが、「ベットを上げると負ける」流れに嫌気がさし、-1350で負け逃げ
これで、今日のトータルが-3000を越え、昨日からのトータルがマイナスに転落。

30分ゆっくりソファーで頭をリセットし、臨んだ次のセッションは、最初のベットアップを取り+1000まで行ったが
昨夜、平場のカリビアンにいたマッチョ系のオカマっぽいディーラー(「インナミ」という友人に似ているため、インナミと命名)が来て流れが一変
女々しい声とは裏腹に、容赦なくチップを回収していく
基本でズルズルと削られ、1時間後原点に落ちたところで席を立つ。

疲労を感じソファーに深々と体をうずめる。マキシムズでは過去3回いつも水面下での戦いだった
疲れた頭に、そのイメージがリフレインしてくる。それを必死で振り払いながら、40分かけ気持ちを落ち着かせる。

インナミのいるテーブルに戻らず、別テーブルでプレー開始
ベットアップが入らぬまま、基本で一進一退を続け、最後に入った倍モード(200)で4連勝
次のゲームを負けたところで、+1200で逃げる。

これで再びトータルプラスに顔を出したが、ノンネゴチップが数百ドル残っていたのでカリビアンで消化
150ドル負け、トータル+250で、0時半マキシムズ内のレストランでチャーシュー飯と空心菜で遅い夕食。

お務め(ノンネゴ消化)も果たしたし、何とか水面にも顔を出した
これで打ち止めとし、ゲンティン、セントーサ連勝で帰国しようかとも考えた
だが、まだ明日の午後まである、今夜もう1クールやって、プラスなら終了、マイナスなら明日出発まで残業と決めBJテーブルへ。

他のプレーヤーを気にせず、一人でやりたい気分だった。ちょうど、誰もいないテーブルがあった。

しかし、そこへ行くとディーラーは、インナミだった。

しばし考え、意を決して席に着く。1時40分プレー開始。

開始から数ゲーム、負け続ける。最初のベットアップを落とし、あっという間に-1000越え。

「ディーラーも人間。相性はついて回るのか…」。後悔しかけた頃、ベットアップが入る
インナミは積み増されたチップをけげんそうに見て、力を込めてカードを配る。

配られたのは、くず手の68。ディーラーは8。

「だめかな…」。弱気の虫を必死で閉じ込め、ヒット。

インナミが、勝ち誇ったように力を込めて配ったカードは、5。合計数19となり、1目リードする。

しかし、ここで油断をして、何度インナミにマクられたか分からない。

腹に力を込め、インナミのカードを見守る。

Tだった。

19以上で勝ったため、付けられたチップを回収しただけで、置き張り。

次は1枚目がA。ディーラーはT。「ここはきっちりBJにしとかないと」と、念じたが、2枚目は8。

一目差で負けているが、インナミが引いたのは、8。

爽・快。

置き張り。

次はTT対8。「余計なカード引くなよ」即決を念じると、インナミはA。上げても追いつけない。置き張り。

次も1枚目はA。ディーラーは7。欲張らず、ベットアップ続行条件の8以上を念じたが、2枚目は7
結果は、そのままインナミがTを引き、4連続の一目差勝利。

ベットアップ条件が切れたため、1時55分カラーチェンジを頼み席を立つ。

最後のベットアップ4連勝によりプラ転し、+1150。

ソファーで考える、一目差での勝利がこれだけ続くのは、経験則上天国モード
どんなくず手でも、勝手に勝ってしまう流れだ。
「ベットアップ条件が切れたから止めたけど、置き張りでよかったかな」と強欲に振り返る。

30分後、同じテーブルへ行くとまだインナミがいた。もう気後れはない。

ベットアップを2連勝し、15分後、28対4のダブルで8を引き、ディーラーバスト
+2350で席を立ち、無表情を装うインナミを横目に、ソファーへ。

短時間で勝ち逃げし、ソファーへ戻る。この繰り返しが、リズムとなってきた。
あとはいけるとこまで。3時、インナミのいるテーブルへ。

しかし、テーブルの上に「3時20分でテーブルクローズ」の表示が置かれていた。他のテーブルも同様だった。

クローズまでに、勝負が決しない可能性もある以上プレーはできない。

最後の2セッションで+3500上積みし、今のトータルは+3750
過去のマキシムズでの負け分と比べれば、微々たるものだが、欲張りすぎて上滑りした昨年を反省し、これをお持ち帰りすることに決めた。

インナミに「やっぱり止めるよ」と言うと、裏返った声で「オッケー」とだけ言って、目をそらした
心の中で、「君のおかげで勝てたよ、ありがとう」と声をかけキャッシャーへ。

全部キャッシュアウトして、ローリングのコミッションを150ドルほどのいただき、部屋へ
シャワーを浴び、久々に熟睡し、起きたら昼前。メルボルンで開催中のテニス全豪オープンの、錦織の準々決勝を観戦
第2セットで、錦織がブレークしたところで、出発の時間となる。

20Kプログラム参加により1泊は無料、2泊目は、宿泊代の150ポイントに満たないため
全額(込み込み330ドル)をクレジット払い。部屋のネット接続はポイントで支払う。

早くポイントをためて宿泊費に充てたいところだが、相方から
「次はあのプールに入りにマリナベイ」と強く命じられているため、一度お休みかなあ、セントーサ。



*このレポートはリゾカジ.SNSの日記を転載したものです。




リゾート・ワールド・セントーサ Resorts World Setosa



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