行ってきます〜ました
モナコ&バーデンバーデン一人旅
NO. 1657 2013/11/05 (Tue) 21:35
Written by Haguregumo
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いつも参考にさせていただき有難うございます。
10月下旬に2週間程の一人旅でモンテカルロとバーデンバーデンへ行ってきました。
フランクフルトでのブンデスリーガ観戦の合間にヴィースバーデンのカジノを日帰りし、帰りにはフランクフルトの空港カジノにも寄りましたが、全て初訪問のカジノだったのでとても新鮮な体験でした。
モナコはサンカジノがあるからとフェアモントホテルを選びましたが、サンカジノの客層の悪さに懲りて、翌日からは連日グランカジノへ通いました。ホテルは部屋(海の見える部屋がお勧め)、接客態度、レストラン等いずれも素晴らしく立地も申し分ありません。グランカジノへは徒歩数分ですが5~6階まで階段を上がる感じなので老体にはちょっと堪えます。
グランカジノは聞いていたのとは少し違い、入場はフリーでパスポートも不要、ドレスコードも無いに等しかったです。季節外れのせいか閑散としており、着飾った紳士淑女が集まりだす10時以降はそれなりの雰囲気はありましたが、思ったより格式ばらない気さくな感じでした。プライベートエリアはきっと別世界なんでしょうが、勧められたけれど入りませんでした。
綺麗な女性に呼び止められ、入場登録と勘違いしてプレイヤーズカードを作ってしまいました。モンテカルロにある数か所のカジノと共通のカードになり、どこで遊んでもホテルやレストランなどで利用できるコンプポイントが貰えるそうです。“ホテル・ド・パリのレストランも無料になりますよ”の誘いにはそそられましたが、私にはカードを作ると負けるというジンクスがあるので、負けて帰った初日にハサミで切り処分しました。案の定二日目からは順調に推移し最終的には若干のプラスで終わりました。
BJルールは[ENHC,NRSA,NS,6deck,CSM,S17,DA2,DAS] リスプリットはたしか3回まで、BJ台のミニマムは25ユーロと50ユーロでした。エースのスプリットは一回且つワンカード。
ドイツのカジノがDDは9,10,11に限定されるのに較べまだ救われますが、BJプレイヤーとしてはやはりヨーロッパのカジノは厳しく、あまり勝てる気がしません。賭け金はベガスやオーストラリア等の半分以下にしました。詳しいハウスエッジは省きますが、あるサイトによるとENHCだけで$25プレイヤーが一時間で$8~$11程余計に不利になるそうです。バーデンバーデンでは更に不利になる計算です。
数字はともかくDDやスプリットの機会が半減する印象なのでやはり盛り上がりに欠けます。
モンテカルロはとても美しい街で、食べ物も仏・伊・日本料理とどれも美味しいです。接客態度も素晴らしくグランカジノを含め実に居心地のいいところでした。物価は極めて高いですが・・・
バーデンバーデンは黒い森のそばにある山あいの美しい温泉保養地で、海辺のモンテカルロとは趣は異なりますが、こちらもまた負けず劣らずとてもエレガントな街ですっかり気に入りました。
カジノの内装はグランカジノを上回る豪華さです。ただ見掛けの豪華さよりも、商業主義とは一線を画し、伝統を頑なに守り格式を維持している姿勢が素晴らしく、そこに圧倒されます。
BJルールは上記のDA2がDA9(DDは9,10,11のみ)になります。ミニマムは5ユーロで他にVIPルームなどは無いようです。BJテーブルは9時以降にやっと2台になる程度なので込み合っていて、2~3日もいれば多くは知り合いになってしまいます。当然サイドベットも多いんですが時々スプリットやDDについてこない人がいるのにはちょっと驚きました。
バドホンブルグ(以前に滞在)やヴィースバーデンも良いところですが、カジノに関しては比べものになりません。もし滞在するならあらゆる点で格調高いバーデンバーデンを強くお勧めします。
モナコで好評だったアスコットタイとスーツに身を固め、湧き上がる高揚を抑えつつ、いざ出陣。入場料5ユーロを払い登録手続きを終え、いざ入ろうとしたところで親爺に呼び止められ「ちゃんとしたネクタイじゃないと中に入れない」とのこと。アスコットタイもタイでしょうと粘るもあっさり追い返されてしまいました。幸いホテルはすぐ隣のドリント(いいホテルでした)だったので数分で戻れましたが、途中にあるレストランの満員のオープンテラス席の前を、颯爽と歩いたかと思えばトボトボと戻り、タイを変えて又通る時のバツの悪いことと言ったら・・・
今度はさっきの親爺が親指を立ててニコッと笑っています、危うく中指を立てそうになりましたが、ぐっとこらえ「ダンケシェーン」と言ってようやく中へ入ることができました。
正直なところ、この一件で中へ入る前にもうこのカジノが大好きになってしまいました。
土曜の9時過ぎが特に圧巻で、着飾った紳士淑女で溢れるまさに豪華絢爛な社交場です。
思えば35年前スキーに行ったシャモニーで初めて入った小さなカジノ、カルチャーショックを受け憧れたあの世界が今目の前にあります、そして私にサイドベットしているブロンド美人と会釈を交わし、隣と冗談を言い合いながら、その世界に溶け込んでいる自分がいることに何とも言えない感慨を覚えました。
こちらも最終日にたまたま大勝し何とかプラスになりましたが、ドイツのカジノは勝負というより雰囲気を楽しむところで、温泉療養中の大人の娯楽か暇つぶしというのが本来のあり方かと思われます。
ミニ情報
1.両カジノとも換金を含め最も頻繁に見かけるのは500ユーロ紙幣でした(知っていれば来る時にポケットをパンパンにしなくて済んだんですが)
2.例えば25ユーロを賭けてブラックジャックになった場合、2.5ユーロチップはありませんので、35ユーロを受け取り、5ユーロチップがBOXの斜め上に置かれます。知らないと皆さんこれを取ろうとしますが、取ってはいけません。次の勝負に勝った方がこれを貰えます。
3.ヴィースバーデンのカジノもドレスコードは無いに等しく、ネクタイをしていたのは私だけでした。
4.ヴィースバーデンのBJはユニークでジョーカーが入っており、数字としては無価値ですがこれが来た時に勝つと賭け金の2倍が貰えます。ペアーに賭けていてジョ-カ-が2枚来ると1,500倍です。カジノ側はこれによりハウスエッジは他のカジノの0.95から0.97位になっていると宣伝していましたが、数字が正しいのかどうかは分かりません。
5.チップを要求するディーラーはいなくなったと聞いていましたが、ブラックジャックの際ヴィースバーデンでは10ユーロチップの代わりに5ユーロチップ2枚を混ぜて、暗にチップを要求していると思われるディーラーはまだいました。
6.フランクフルト空港内のカジノは何てことないゲームセンターのようなカジノですが、いい点が2つあります。朝から開いている(たしか7時から)ことと煙草が吸えることです。セキュリティ通過後に煙草が吸えるのは多分ここだけでしょう。20分程いただけでしたが煙草一本当たり100ユーロ負けた計算になりとても高い喫煙料でした。短い時間だったので詳細は分かりませんが、アムステルダムの空港カジノのように引き分けは親の勝ちというようなとんでもないルールは無く、普通のルールのようでした。
7.因みに空港以外のカジノは全て禁煙でしたが、フランクフルト空港に隣接したヒルトンを含め今回泊まったホテルには全て喫煙可の部屋がありヘビースモーカーとしては助かりました。
以上 長くなりましたが少しでもご参考になれば幸いです。
この投稿への返信コメント
グラン・カシノ
2013/11/06(Wed) 08:15
投稿者:龍次
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Haguregumo様
連続の勝利おめでとうございます。
私もモナコ・グラン・カシノに行った事があります。
建物、天井全てが美術館といった印象があります。
私は、「バカラあちち病、危篤状態ながらに未だに元気にプレイ中」と言った感じです。
500ユーロ紙幣が懐かしいです。
あまりにでかいので、日本で使っている財布からはみ出してしまい、慌てて財布を購入した記憶があります。
バラカは、スクイーズ・バカラをしに行ったのに、場が開いているのは、金曜と土曜の夜だけとのこと。
え~~、そんなの聞いてないよ。だったら最初から教えろよ、東京事務所!!
てな怒りを覚えています。
でも、そこはグラン・カシノ。
オープン・バカラでもMAXは、当時のレートでワンハンド450万円!
流石、グラン・カシノと思いました。
兎に角、ハゲのオヤジがねえちゃんを連れてきてる金持ちが多くて、
私なんぞ相手にもされませんでした。
拝読させて頂いたら懐かしくて、返信コメントをさせて頂きました。
ありがとうございました。
龍次
ヴィースバーデンのBJ
2013/11/06(Wed) 10:55
投稿者:サイゴンサイゴン
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Haguregumo 様
初めましてBJプレーヤーのサイゴンサイゴンと申します。
ヨーロッパの貴重なカジノBJ情報ありがとうございます。
BJ旅打ち、最高ですね。
ヴィスバーデンのジョーカー入りのBJですが、以前からネットをみて興味を持っていたの
ですが、ジョーカーのペア成立でx1500倍という事は、シューは何デッキでワンシューに
何枚ジョーカーが入っているのでしょうか。またシャッフルはCSMでしたでしょうか。
もし、わかればご教示ください。
Re:グラン・カシノ
2013/11/06(Wed) 14:40
投稿者:Haguregumo
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>兎に角、ハゲのオヤジがねえちゃんを連れてきてる金持ちが多くて、
たしかにパーフェクトカップルに混ざって“美女と野獣”も珍しくないですね。
しかもグランカジノでの野獣に連れ添う美女は、悔しいことに他所でよく見かけるようなエスコート嬢っぽくなく,とても上品です。
BJテーブルでこのタイプの野獣と同席したことがありましたが、ロシア語訛りの英語を話すこの大金持ちの野獣は一旦流れが来ると、ありえない手でスプリットやダブルダウンを連発し攻めまくります。“ほら、オレの言った通りだろう”などとディーラーをからかいながらチップを積み上げていきます。
押しの強さと勝負強さに加えどこか愛嬌があって憎めないこの野獣が段々チャーミングにさえ見えてきました。
便乗して儲けさせてもらったからかもしれませんが。
ついにディーラーが交代することになると、“オレはこのディーラーがいいんだ、替えるな”ってビットボスに食い下がっていましたが、認められるはずもなく交代すると、美女と共にさっと引き上げてしまいました。
なるほどこうでなくっちゃねと妙に納得し、一緒に席を立つことにしました。
Re:ヴィースバーデンのBJ
2013/11/06(Wed) 14:53
投稿者:Haguregumo
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>ヴィスバーデンのジョーカー入りのBJですが、以前からネットをみて興味を持っていたの
>ですが、ジョーカーのペア成立でx1500倍という事は、シューは何デッキでワンシューに
>何枚ジョーカーが入っているのでしょうか。またシャッフルはCSMでしたでしょうか。
>もし、わかればご教示ください。
どこで見たのかどうしても思い出せないんですが、1,500倍は私の酷い勘違いでした、申し訳ありません。
ヴィースバーデンのHPで確認しましたら、通常のペアーは11倍、ジョーカーが来た時にペアーが完成した場合は200倍と書いてありました。
ジョーカーはシュー毎に一枚だそうです。
尚、バーデンバーデンが6デッキのCSMなのを調べていたので、てっきり同じだと思い込んでいましたが、ヴィースバーデンのデッキ数は確認できませんでした。
このヴィースバーデンのペアーにベットすることがいかに確率的に不利なのかを説明しているサイトでは8デッキで計算していましたので、ひょっとしたら8デッキかも?
基本的にペアーには賭けないので、よく調べもせずいいかげんなことを書いてしまいました。
因みに、2~3時間程のプレイでしたが親だけでプレイヤー側には一度もジョーカーは来ませんでした、もちろんたまたまでしょうけど・・・
Re:Re:ヴィースバーデンのBJ
2013/11/06(Wed) 19:40
投稿者:サイゴンサイゴン
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Haguregumo 様
早速のご確認ありがとうざいます。
所変われば、BJもいろいろ面白いハウスルールがあるものですね。
私は、ヨーロッパでのBJはもう十年以上昔に行った、アムステルダムのHolland Casinoしか
経験がありませんので、モナコ、フランス、ドイツはぜひ一度行って見たいです。
また、なにかヨーロッパのカジノ情報があれば、ぜひご投稿ください。
エレガント
2013/11/09(Sat) 12:20
投稿者:ジョニッパ
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こんにちは。
素晴らしい投稿、堪能しました。
バーデンバーデンの紳士淑女の集まりを是非体験してみたいです。
また、ヨーロッパの貴重な情報がありましたらよろしくお願いします。