行ってきます〜ました


旅打ち夫婦紀行 アフリカその2 ガンビア前編 「何でもありの場末リゾカジ」 

NO. 402 2010/06/27 (Sun) 15:54
Written by TAHARN

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旅打ち夫婦、セネガルからガンビアに移動しました。
ガンビアはアフリカ大陸の西岸に位置し、大西洋に面した海岸線以外はセネガルに囲まれています。面積は新潟県くらい、アフリカ大陸最小の国です。イギリスの植民地でしたが1965年に独立しました。古くは奴隷貿易で栄え、アレックス・ヘイリーの「ルーツ」で有名になった「クンタキンテ」の村もガンビアにあります。
セネガルの首都ダカールからガンビアまでは200Km足らずの距離ですが、移動には二日もかかってしまいました。西アフリカは公共交通機関に乏しい地域で、移動はミニバスか、乗り合いタクシーのみ。これが想像を絶するボロ車ばかり。バスターミナルを初めて見たときには「スクラップ置き場か!」と思いました。

時刻表はなく、満員になったところで発車、客が集まらないといつまでたっても出発できません。我々も朝一番でターミナルに着いたものの、客の集まりが悪く、発車したのは午後2時過ぎ。6時間半も待たされてしまいました。ボロ車に客や荷物を詰め込んでガタガタの道を走るので、パンクや故障は日常茶飯事。国境に着いたときにはすでに真夜中。国境近くの宿に一泊し、翌日の昼ようやく首都のバンジュールに入りました。


バンジュールは首都とはいえ、あまりにも小さく、政府系の機関と小さな市場があるだけです。ガンビア最大の町は海岸沿いのリゾート、セレクンダです。「西アフリカで最も美しい」と政府が宣伝するビーチにはホテルが立ち並び、冬場にはヨーロッパからの避寒客で賑わっています(地中海沿岸のリゾートに比べると場末感は免れませんが・・・)。

カジノはセレクンダビーチの中心部、コロリ地区に2軒あります。まずコロリ地区中心部の”Kololi Casino ”へ。レストランやバー、ナイトクラブを備えた”Kololi Casino Complex”内にあります。カジノは夜9時からの営業。9時半過ぎに入場しました。入口はフリーパス。セキュリティチェックもレセプションもクロークもありません。カジノエリアに足を踏み入れると、客はゼロ。暇を持て余したディーラー達が座ってテレビを見たり、おしゃべりしたり。我々が入っていってもテレビを見続けています。「やる気のないカジノだなあ・・・」。チップはキャッシャーで購入。テーブルのチップはガンビアダラシ(1ダラシ約4円)。米ドル、ユーロ、英ポンドで換金できます。換金分のダラシは手数料なしで再両替可能です。最高額チップが500ダラシで、$2000換金すると500ダラシチップが約40枚。チップラックの用意がなく、持ち運びが大変でした。

カジノフロアは小規模で、ルーレット×2、ポーカー×2、BJ×2。奥にはVIP POKER ROOMがありました。BJのテーブルを開けてもらいます。
MIN100ダラシMAX1000ダラシと、ゲーセン並みのレート。
6デッキハンドシャッフルNH。S17、DOA、DAS、RSA、サレンダー有でした。
DISCARDはなしでゲームスタート。

これがとんでもないテーブルでした。ディーラーは皆未熟で、足し算や払い戻しの間違いはしょっちゅう。客の方も、ディールが始まってからチップを増やしたり、空いてるボックスに追加したり…でたらめぶりはディーラーといい勝負です(いずれもお咎めなし)。サレンダーするときは客が自分でチップを半分引っ込めます。ドリンクは有料。ヒマなので、ドリンクを配り終わったウェイトレスが後ろで見物しています。ピットマネージャーは煙草を吸ったりサンドイッチを食べたりしながら他のディーラーと雑談。私服を着ているので、客がピットに入り込んでくつろいでいるのかと思いました。

サードベースの私が張ったチップを見落とし、飛ばしてディール。注意すると、自分のミスは認めず「(お前は)今回はナシだ」とチップを戻されプレー続行。
あまりのデタラメぶりにピットマネージャーに抗議すると、「わかった」。ディーラーを交代させるのかと思いきや、なんと「私が配ります」。ピットマネージャーがディーラーに変身するカジノなんて聞いたことがありません。あっけにとられていると、本当に自分でディールを始めました。無法ぶりはこれだけではありません。ディール中マネージャーの携帯に着信があり、携帯をアゴではさんで通話しながらプレイ続行(しかも自分はBJ)。あきれるのを通り越して「こんなカジノもあるんだなあ・・・・」と感心してしまいました。
小一時間打って少し浮いたところで勝ち逃げ。これ以上打ち続けていたら、無法カジノの毒気に当てられ大敗していたことでしょう。リゾートもピンキリ、思いっきりキリリゾートのキリカジノでした。



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この投稿への返信コメント

笑わせていただきました。

2010/06/27(Sun) 16:19

投稿者:リゾカジマスター

クンタキンテ、懐かしい名前です。TAHARNさんのレポートがなければ一生思い出すこともなかったかも(^_-)

それにしても世界にはいろんなカジノがあるものですね。子供もプレイするカトマンズにも腰が抜けましたが、ピットボスが代打でディールするのは笑いました。

世界カジノ旅、まだまだ驚くような話が待ってそうです。楽しみにしてます!

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