行ってきます〜ました
ソウル遠征報告(ウォーカーヒル編)
NO. 486 2010/09/13 (Mon) 21:56
Written by TAHARN
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8月31日から9月8日まで韓国に遠征しました。ソウル入りは一人で、途中からカジノ仲間が2人合流。
早速、ヒルトンのセブンラックへ空港から直行。9月3日の改装完了に向けて、フロアのほぼ全域で突貫工事の真っ最中。営業は通常通りでしたが、騒音とホコリがひどく、プレーに集中できる環境ではありません。工事完了まではCOEXとWHで打つことにしました。
久々のWHは空いていて、ゆったりと打つことができました。難儀な客も少なく、戦績は好調。一度だけ日本人の知ったかぶりおせっかいオバチャンに迷惑を被りましたが…
BJが初めてらしき友人とテーブルについたオバチャン。
「いい、BJはなんでもかんでも引いちゃダメなんよ。ドボンしたらそこで負けやからね。親が弱いカードだったら自分の手が弱くても引いたらあかんよ」と教えています。取りあえずBSは知っている模様です。
しかしゲームが始まってみると、このオバチャン、BSうろ覚えの人でした。ディーラーのローカードにはハードハンドでステイ、これはBS通りですが、ハイカードには15でステイします。「15以上はドボンするから引いたらあかん」と友人に説明。バストを恐れる典型的なシロウトです。
まあ、こういう人はいくらでもいます。気にしても仕方ありません。「しょーがねーなー…」と思いつつ打っていると、こちらのプレーに口を出し始めました。我々が15、16でヒットするのが気に入らないらしく「アンタらね、そんなん引いたらドボンよ。危ないやないの」。
(こっちはドボン覚悟でヒットしてるんだよ。引かなきゃ勝ち目ねーだろ!)と心の中で反論しながら無視して打ち続けます。
このオバチャン、他人に口出しする度胸はあるくせに臆病で、DDやスプリットはめったにやりません。ディーラーの2に9・9でステイします。
思わず「え?(スプリットだろ…)」と声を上げると、こちらをキッとにらんで「アタシは中国人みたいなバカなマネしないの!」。中国人がやるバカなスプリットはT・Tだけどなあ…。
オールステイの結果ディーラーは21、全取られです。オバチャンいわく「こういう流れだからしゃあないわ」。そういう流れにしたのはアンタだろ!
仲間がディーラーのTに8・8スプリット。すると「ちょっと何するの、アンタ!」と手を伸ばして止めようとします。さすがに腹に据えかね、
「それでいいんですよ」
「だって親は10やないの!」
「10でも8・8はスプリットで正しいんですよ」。
BSチャートを見せると、「この表ゼッタイ間違っとるわ!親の10に8でスプリットなんて、勝てるわけあらへんやないの!」と、頑として非を認めようとしません。こういう自分中心に世界が回っている人には何を言ってもムダ。一番難儀な手合いです。
それでも気になるのか、「ちょっと、そのカードよく見せてちょうだい」。BSチャートを見るのは初めてなようで、「アラ、親の10に11でダブルダウンやて。こんな怖いことようせんわ…」。ビビっていては勝てませんよ。チャートには「このとおりプレーしても勝てるとは限らないが、表に従わなければほぼ確実に負ける。臆病は禁物」と記載があります。さすがに気まずくなったか、間もなくテーブルを出ていきました。強気なのか小心者なのか分からないオバチャンが去り、3人で楽しくプレー。順調に勝利をおさめ、「これでいいのだ」。バカボンパパの名セリフをつぶやいて、新ヒルトンでの戦いに備えます。以下、新ヒルトン編に続きます。
この投稿への返信コメント
ナイスなバイプレイヤー
2010/09/14(Tue) 06:00
投稿者:Smoto
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読ませていただいて非常に面白かった!です。
>オバチャンいわく「こういう流れだからしゃあないわ」。
>そういう流れにしたのはアンタだろ!
このくだり、最高の表現です。
大阪のおばちゃんでしょうか。
BSチャートも否定するところにおばちゃんの全面自己肯定を感じました。
おばちゃんも長生きされることと思います。
隣にいらっしゃったTAHARNさんはさぞ迷惑だったことと思いますが…。
Re:ナイスなバイプレイヤー
2010/09/14(Tue) 10:29
投稿者:TAHARN
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Smotoさん
コメントありがとうございます。
BS知らずの人とよく同じテーブルになります。若い子は比較的素直で、理論的に説明すると解ってくれるのですが、オバちゃんは頑固で、まず言うこと聞きませんね。デタラメプレーヤーと打ってもメンタルコントロールを乱さないことが、私の今後の課題です。