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ゲンティン、ラスベガスの未完成プロジェクト「エシュロン」を買収「リゾートワールド・ラスベガス」建設へ

2014/ 01/ 02

東南アジア最大のカジノオペレーター、ゲンティンのリム・コック・タイ会長は、同社が今年のはじめにボイドゲーミングから買収したラスベガスの未完成のカジノリゾート「エシュロン」プロジェクトに40億ドルを投じ、「リゾートワールド・ラスベガス」として完成させると発表した。同社は、かつて「スターダスト」があった35ヘクタールのこの用地を3億5,000万ドルで購入している。会長によると、現在ゲンティンはネバダ州のゲーミング管理委員会の審査を受けているところだという。ゲンティンは近年、ニューヨークのアクエダクト競馬場にリゾートワールドNYをオープンしたり、マイアミへの進出を計画したりとアメリカでの展開に力を入れてきた。また、イギリスやシンガポールでも事業を展開しているほか、マレーシア本国のカジノリゾート「リゾートワールド・ゲンティン(ゲンティン・ハイランド)」にも15億ドルをかけて、提携する20thセンチュリーフォックス社のテーマパークや10,000人を収容できるアリーナを建設、ホテルの客室も増設するなど大規模なテコ入れを計画している。さらにリム・コック・タイ会長は、マカオや日本でのカジノライセンスを取得することができたなら、投資は惜しまないとも語っている。Bloombergの資料によると、同氏の総資産は73億ドルでマレーシアの長者番付第3位となっている。