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マカオからベガスへ

2014/ 08/ 20

7月のマカオのゲーミング売上は、中国本土のVIP客からの売上が振るわず、前年同月比3.6%減となった。Telsey Advisory Groupのアナリストによると、マカオではVIP客だけでなく、マス市場の伸びも一時期の勢いを失いつつあるという。前年比35%の伸び率をいつまでも維持できるわけがないというのだ。一方でラスベガスのゲーミング市場は順調に伸びている。中国本土からアメリカへのVISAが以前に比べ容易になっていることもあり、1月下旬のチャイニーズ・ニューイヤーのホリデー以降、旅行客の勢いは衰えていないのだという。
マカオにカジノを持つMGM、Wynn、サンズの業績はマカオ市場の不振に影響を受けているが、MGMの場合はラスベガスに742エーカーもの施設を所有しているため好調なベガス市場から受ける恩恵も大きい。対してWynnとサンズのラスベガスの施設はそれぞれ240エーカー、82エーカーにとどまる。
一方、ラスベガスでMGMに次ぐ414エーカーの施設を所有するシーザーズは、市場の縮小が止まらないアトランティックシティにも大きな施設を抱えているため、全体としての業績は低調となっている。