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スティーブ・ウィン、銃撃事件について語る

2017/ 10/ 19

ウィンリゾーツのスティーブ・ウィン会長は、10月8日、アメリカのニュースTV番組のインタビューに登場、10月1日の銃乱射事件について語った。事件以来、ラスベガスのカジノ経営者が見解を述べたのは初めて。
事件後、ウィンリゾーツはいち早く金属探知機によるセキュリティ・チェックの強化を実施したが、実はウィン会長は既に2年前に「ラスべガスがテロなどの無差別殺人のターゲットになり得る」と指摘、同社では警備の専門家の雇用や全従業員に対する教育に多額の費用を投じてセキュリティ強化を行ってきた。ウィンの施設内では客による銃の携帯は禁止されており、実際、銃を携帯している客を見つけては退去してもらうことが頻繁にあるという。「今回の犯人がウィンを実行現場に選んでいたら、犯罪を阻止できたか?」という問いには「Don't Disturb (起こさないで)」に対する12時間のルールで、何らかのサインを事前に見つけられただろうという。ウィンのホテルでは、「起こさないで」とのリクエストが12時間以上続いた場合、客の安全を確かめる観点からも調査を行うことになっているというのだ。マンダレイベイでは、犯行までの2-3日の間、犯人がホテル従業員の部屋への立ち入りを拒んで準備を行ったとされている。ただしプロファイリングという点では、今回の犯人は過去何年にもわたりウィンのカジノにも毎月のように訪れる得意客であったが、犯人を知る従業員は皆「まったく不審な点のないまともな人物で今回のような事件を起こすなど想像もつかない」と答えているという。ラスベガスへには昨年、史上最高の4,290万人の旅行客が訪れた。今回の銃撃事件により、カジノやホテル各社は迅速かつ確実なセキュリティ強化を迫られることとなった。 By Resocasi.com