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MGMリゾーツ、MGMグランドとマンダレイベイを46億ドルで売却へ

2020/ 01/ 20

MGMリゾーツはグループ傘下のMGMグランドとマンダレイベイを、Blackstone Real Estate Income TrustとMGM Growth Properties の両社が出資する合弁会社に売却する。

現在MGMリゾーツがMGMグランドを、MGM Growth Propartiesがマンダレイベイをそれぞれ所有しており、売却後は合弁会社がこれらの施設をMGMリゾーツに貸し、実際の業務は引き続きMGMリゾーツが行う予定。売却は2020年の第1四半期中に行われる予定で、年間リース料は初年度2億9,200万ドルからスタートする。合弁会社はMGM Growth Propertiesが50.1%、Blackstone Real Estate Trustが49.9% を出資する。Blackstoneは昨年、MGMのベラージオを42.5億ドルで買収している。

MGMリゾーツのCEOジム・ミューレン氏は、今回の取引は同社が進める「アセットライト戦略」の一環であるとし、今後も株主への資本還元に注力しつつ、日本進出やスポーツ賭博を含む成長戦略をフレキシブルに進めていくため自社保有施設の現金化を継続して行っていくとの意向を語った。

ミューレン会長は、以前日本のカジノリゾートへの投資額として100億ドルという金額を口にしているが、その資金繰りについてはまだ明確にされていない。MGMリゾーツは大阪IRの最有力候補とみられている。

野村証券のアナリストは、債務軽減化を終えた2020年末のMGMリゾーツの手元には、30億ドルのキャッシュが残るはずだが、その多くは株式の買い戻しのために遣われるだろう、とコメントしている。 By Resocasi.com