世界のIR・カジノニュース

サンズ、ラスベガスストリップのカジノ資産売却を検討

2020/ 10/ 28

世界最大のカジノオペレーター、ラスベガス・サンズがラスベガスに保有するカジノ施設の売却を検討している、と報じられた。ブルームバーグによると、同社はストリップにある「ベネチアンリゾートラスベガス」「パラッツォ」「サンズ・エクスポ・コンベンションセンター」などに興味を示す先を探しており、売却代金は60億ドル(約6300億円)以上に上る可能性がある。ラスベガス・サンズの担当者は「当事案は極めて初期の段階にあり、何ら最終決定された事項はない」としている。売却が実現すれば、ラスベガス・サンズの全カジノ資産はマカオとシンガポールに集中することになるが、どちらも米国に比べれば、ゲーミング市場回復の兆しが見え始めていると言われている。同社全体の売上高に占める米国部門のシェアはコロナ以前から縮小傾向にあり、昨年は15%未満だった。売却資金が得られれば新たなプロジェクトへの投資が可能となるかもしれない。同社は今年5月に規制環境への懸念を主な理由として日本のIR参入を断念すると発表しているが、条件が改善されれば再度関心を示す可能性もある。またアデルソン氏はニューヨークでのビジネスチャンスにも興味を示していると言われている。今回のニュースが報じられた後、26日の時間外取引で同社の株価は一時12%高まで上昇した。By Resocasi.com