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MGMリゾーツ、MGMチャイナ株主からの株式売却提案に「予定なし」

2021/ 01/ 09

MGMチャイナの7.5%の株式を保有する投資企業のスノー・レイク・キャピタルが、1月6日に親会社のMGMリゾーツ・インターナショナル宛てに「マカオでの獲得を確実なものとするため、MGMリゾーツ社が保有するMGMチャイナの持分のうち20%を中国の有力企業に売却するよう強く求めるとの公開状を発行した。マカオの現行のゲーミングコンセッションの期限が2022年に迫っていることを受けて、再入札に有利になるよう中国の大手消費者向けインターネットプラットフォーム企業、旅行会社、ホテル運営会社、不動産会社のいずれかと組んで差別化を図るよう求める内容となっている。これを受けてMGMチャイナは8日、香港証券取引所に「スノー・レイク・キャピタルから親会社に株式保有構造と招来の事業展開に関する提言が行われたことを認識している」としたうえで、「同日現在、MGMリゾーツが構造変更を行う予定はないと確認した」との届け出を行った。

MGMリゾーツは先日、イギリスのオンラインゲーミング大手Entain社に110 億ドルの買収をオファーしているが、そのニュースを受けて証券会社Sanford C. Bernsteinはこの買収が実現すれば、長期的にはMGMリゾーツがMGMチャイナを売却する可能性もあるだろうと予想している。By Resocasi.com