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ネバダ州4月のカジノ売上、伸びは減速も14カ月連続で10億ドル超え

2022/ 05/ 30

ネバダ州の4月のカジノ売上は14ヶ月連続で10億ドル超えを達成したが、伸び率は1年以上ぶりに2桁台を逃した。
州ゲーミング管理委員会の発表によると4月のGGRは前年同月比.8.6%増の約11億3,000万ドルで、ラスベガスのあるクラーク郡がその85%を占めた。3月は前年比23%増だった。
2022年の1~4月のGGRは、前年に比べ州全体で28.4パーセント、クラーク郡で33.5パーセント、ストリップで51.5パーセント増。ネバダ州のGGRは2021年に州全体で134億ドル、うちストリップが70億ドル以上と過去最高を記録している。一方で、アナリストの中にはインフレ上昇に伴う消費者コストの高騰が、昨年から続くカジノ産業のコロナ渦からの劇的な回復を減速させる可能性があるとの懸念を示す者もいる。クラーク郡やストリップの4月のGGRはともに史上最高を記録したが、ラスベガスのダウンタウンを含むその他の地区では10%あまりの減少となった。
ラスベガス観光局によると4月にラスベガスを訪れた観光客は340万人弱で前年比では31.4%増、パンデミック前の2019年4月の350万人余りと比べると4.4%下回った。1-4月の訪問者数は2021年比でマイナス54.6%、2019年比ではマイナス14.7%となっている。4月の展示会・会議参加者は37万7,400人で、2019年と比較すると29%減となっている。一方、ストリップのホテル稼働率は84%で前年比18.4%増、客室料金も2021年4月比で62%アップ、2019年4月比では36%アップの177.12ドルだった。
スポーツベッティングの収益は7%近く減少して2,540万ドルとなったたが、賭け金総額は27.2%増の5億8,260万ドルだった。掛け金総額の73%にあたる4億2,490万ドルはモバイルアプリを通じて賭けられた。 By Resocasi.com