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MGMリゾーツ、サイバー攻撃の被害額1日に最大840万ドルの可能性も

2023/ 09/ 20

ラスベガス・レビュー・ジャーナル紙の報道によると、今回MGMリゾーツが大規模なサイバー攻撃を受けたことにより被る損失額は売上にして1日に420~840万ドル、キャッシュフローで毎日100万ドルに上る可能性があるという。MGMリゾーツの全米カジノリゾート施設での混乱は10日目となる現在も続いている。攻撃を受けた直後は、カジノのスロットマシンがシャットダウンしたり、稼働しても現金でしかプレイできない状態となっていた。またホテルのフロントにはチェックインを待つ客が長い行列を作り、客室のカードキーが使用できなくなった施設もあった。数日が経過しても、従業員の一部からは、会社のシステムにログインできない状態が続いており、給与の支払いも遅れているなどの声が聞かれた。

ロイターがITセキュリティ企業のOKTAの幹部の話として報じたところによると、今回シーザーズとMGMへのサイバー攻撃を仕掛けた犯人は、8月以降、アメリカの製造業、小売業、テクノロジー分野の企業計3社のシステムにも侵入、攻撃したのだという。犯人はALPHVとScatterd Spiderと呼ばれるハッカー集団で、被害企業の従業員になりすまして情報技術のヘルプデスクからシステムへのアクセスを提供させる手口でハッキングを繰り返しているという。ALPHVはウェブサイトでMGMをハッキングしたことを公表、取引に応じなければさらに攻撃を仕掛けると脅している。身代金の要求額は明らかにされていない。By Resocasi.com