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2023年ラスベガスでの旅行者消費額上昇、ギャンブル予算も増加

2024/ 03/ 19

ラスベガス観光局が発表した2023年にラスベガスを訪れた旅行客の分析資料によると、一人当たりの消費額はパンデミック前の水準から右肩上がりで増加を続けているという。
2023年にラスベガスを訪れた人は4,080万人で前年比5.2%増。パンデミック前の2019年の4,250万人の96%まで回復した。

調査によると、旅行1回あたりの支出額は、ほとんどのカテゴリーで増加したが、中でも飲食費は過去最高の570.15ドルに達した。その他大幅増となった項目は、ショッピング(414.01ドル)、現地交通費(238.02ドル)、観光(177.47ドル)など。ショー/エンターテイメントへの支出は278.44ドルで、前年の309.76ドルから減少した。滞在中ギャンブルをした人は79%と前年の75%から増加、平均ギャンブル予算も787ドルと前年の761ドルから増加。2019年の591ドル、2018年の527ドルというパンデミック前のレベルを大きく上回った。ミレニアル世代の年齢上昇に伴って彼らの平均ゲーム予算が2018年から133%増加しているという。

2023年のストリップ地区のホテル料金の平均は204ドルで、2022年の182ドルから12.3%上昇した。パンデミック前の2019年は143ドルだった。
物価の高騰で顧客を失うのではとの懸念の声もある中、むしろ裕福な顧客を引き寄せたとの見方もある。2023年にラスベガスを訪れた旅行者のうち、世帯収入が10万ドル以上と答えた人は47%で、2019年の28%に比べ増加している。15万ドル以上も21%と、2018年の9%から増加している。一方、8万ドル未満の所得者は40%から32%に減少した。
また10人中9人近く(87%)が、今回の訪問に「とても満足した」と回答、2022年の77%から上昇しパンデミック前の水準に近づいている。また半数近い48%の人が「ラスベガスは期待以上であった」と答えており、65%が「将来またラスベガスを訪れる可能性が非常に高い」、19%が「とても高い」と答えた。
パンデミック以降、親子連れが増加傾向となっているが、2023年は約16%が「21歳未満の人を同伴した」と回答、2022年とは同じだが、パンデミック前の5~6%に比べると大幅に増加している。

滞在中にスポーツイベントに参加した人は6%と昨年からは横ばいだが、2019年の4%、2018年の2%と比べると増加傾向が継続している。スポーツイベントへの支出は約326ドルと、2022年の272ドルから増加した。スポーツ観戦者は他の観戦者よりも飲食やショッピングにお金をかける傾向があるという。By Resocasi.com