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2023年ネバダ州南部のツーリズム、多くの指標でパンデミック前の水準上回る、F1・スーパーボウルが貢献

2024/ 04/ 15

Applied Analysis社がラスベガス観光局(LVCVA)のために作成した報告書によると、2023年にラスベガスを訪れた旅行者総数は前年比5.2%増の4,080万人で、2019年以来初めて4,000万人を超えた。パンデミック前の2019年の訪問者数は4,250万人だった。うち海外からの観光客は39%増の470万人と、こちらも2019年以来最高となった。

Applied Analysis社のアグエロ代表によると、F1のラスベガスGP来場者は合計で5億6,000万ドルを消費し、レースは15億ドルの経済効果をもたらしたという。また2月にアレジアント・スタジアムで開催されたスーパーボウル来場者の純支出は6億630万ドルで、経済効果は10億ドルにのぼった。

旅行者の滞在中総支出額は2022年から14.7%増加し、過去最高の515億ドルに。平均支出額は2019年の867ドルから9.1%増し1,261ドルにだった。
支出の伸びが最も顕著だったのはショッピング分野で、2022年から27.3%増の249ドルとなり、観光分野は2022年の32ドルから47ドルと、2番目に高い伸びを示した。一方、ギャンブルは2022年の21.4%から2023年には19.6%に減少した。
またコンベンション関連の旅行者は前年比19.9%増の約600万人でその消費額は91億ドルにのぼり、43,910人の雇用と24億ドルの賃金を支えた。コンベンション参加者は1滞在あたり平均1,520ドルを消費しており一般の観光客よりも25%多かった。
2023年のネバダ州南部のリゾート地の雇用者数は13万6,650人で、2019年から2.1%増加となった。州南部では観光業の雇用総額が全産業の34.6%を占めている。By Resocasi.com