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MGMリゾーツ第3四半売上、前年同期比5%増と好調、MGMチャイナが同14%増と貢献

2024/ 11/ 07

MGMリゾーツの2024年第3四半期は、前年同期比5%増の42億ドルの連結収益を記録する好調な結果となった。この成長には前年同期比14%増の9億2,900万ドルを達成したMGMチャイナが貢献。メインフロアのテーブルゲーム収益は21%増を記録、カジノ収入全体も前年比12%増の8億ドルに達した。

ラスベガスでは、全体収益が1.3%増の21億ドルに達したが、カジノ収益はテーブルゲームの勝率低下により13%減だった。リゾートの客室収益指標であるRevPAR(客室稼働率に基づく収益)は6%増加し、客室料金や稼働率の上昇が収益を支えた。こうした非ゲーミング収益の成長はラスベガスにおける収益の安定化を示している。​

また、MGMリゾーツはデジタル分野への積極的な投資を続けており、ベットMGMの収益は前年同期比で20%増となった。ベットMGMはブラジルのGrupo Globoと提携し、同市場におけるスポーツベッティングとiGamingのライセンス取得を目指している。ただ、デジタル分野への投資コストが嵩み、ベットMGMの営業利益は前年の1,260万ドルから320万ドルへと減少した。さらに、MGMリゾーツは第3四半期中に3億ドル超の自社株買いを実施しており、2021年以降の発行株式数は40%減少している。同社は株主への利益還元に加え、日本やニューヨークでの新たな統合型リゾートの開発や、デジタルゲーミング市場での国際的な展開などを見据え、将来の成長に向けた基盤固めを行っている。By Resocasi.com