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ネバダ州、スポーツデータのプロバイダーにライセンス制導入を検討

2024/ 12/ 17

ネバダ州のゲーミング規制当局は、スポーツ賭博の拡大に伴い重要性を増しているスポーツデータの提供業者に対し、新たにライセンス制度を導入するかどうかを検討している。12月の公聴会では、スポーツ賭博業界に関与する全事業者を把握し、規制プロセスに組み込む必要性が議論された。規制強化を求める背景には、現在の法制度がスポーツ賭博市場が小規模だった時代に策定されたという事情がある。特に「スポーツデータサービスプロバイダー」と呼ばれる新しい存在が、イベント情報を管理・配信する従来の情報サービス事業者とは異なる位置付けで台頭してきている。これらの第三者プロバイダーは、イベントデータを直接収集せずに他社から得た情報を使用して賭けの情報(=ベッティングライン)を設定することが多く、透明性とアカウンタビリティに課題があると指摘されている。
規制案では、これら第三者プロバイダーを「サービスプロバイダー」として登録、監視体制を強化することが提案されており、これにより当局は各プロバイダーの適格性を評価し、不正やシステムの不具合が発生した場合に直接対応できるようになる。ニュージャージー州など他州でも既に同様の登録プロセスが採用されている。新たな規制導入には登録制のリソース不足を理由とする慎重派の反対意見もあるが、対象となる事業者は15~20社程度と予測され、当局の負担は限定的とみられている。推進派はこの規制の目的を業界全体の透明性向上と信頼性確保にあると説明しているが、現時点では導入の是非は確定しておらず、2025年までに最終決定が下される見込み。By Resocasi.com