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マリーナベイ・サンズ、第2期拡張「MBS2」始動

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シンガポールのマリーナベイ・サンズ(MBS)の第2期拡張工事「MBS2」が正式に着工した。総投資額は約80億米ドルに上り、完成は2030年6月、開業は2031年1月を予定している。設計は既存施設と同じくサフディ・アーキテクツが担当する。起工式には、ローレンス・ウォン首相をはじめ政府要人も出席し、国家的プロジェクトとしての位置づけが示された。


新プロジェクトでは、55階建て・570室のオールスイートホテルタワーを新設。超高級仕様の客室に加え、追加のカジノフロア、レストラン、ショップ、スパなど多彩なアメニティを備える。隣接するポディウム部分には、約18,580㎡のMICE施設と、15,000席の大型アリーナを建設。アリーナの設計は、ラスベガスの「スフィア」やロンドンの「O2アリーナ」を手掛けたポピュラス社が担う。


ラスベガス・サンズ社のゴールドスタイン会長兼CEOは「マリーナベイ・サンズは世界で最も成功した統合型リゾートであり、我々は業界の羨望となる新たな施設を提供する」とコメント。さらにCOOのデュモン氏は「MBS2完成までにシンガポールに投じる累計投資額は150億米ドルを超える」と強調した。


この拡張により、MBSは既存の3棟・約1,850室(うち775室スイート)の改装済みホテル群に加え、アジア最大級のエンターテインメント・会議施設を備えることになる。観光需要の拡大とラグジュアリー市場の成長を背景に、MBS2はシンガポールにおけるIRの地位をさらに強固にするとみられる。by Resocasi.com