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カジノがお買い得?!

2010/ 10/ 26

ラスベガスの南端にほんの1年半前にオープンしたばかりの真新しいMリゾートが、ペン・ナショナルゲーミングのものとなった。Mリゾートはオープン後間もなく、金融危機以前に借入れた7億ドルものローンの金利返済が滞り、貸し手のスコットランド銀行も経営難でロイドバンキンググループに買収され、ロイドもまたイギリス政府の救済を受ける・・・という展開に。そしてとうとう、先日ペン・ナショナルグループが総額8億6,000万ドルの債権をわずか2億3,050万ドルで引受けて、同施設を手に入れた。またゲーミング売上高が25ヶ月連続の実績割れとなっているアトランティックシティでは、MGMリゾートが所有するボルガータの50%の権利が、関係者の予想価格の半額以下、約2億5,000万ドルで売却される模様。ラスベガスではこの8月のゲーミング売上高が前年同月比21%増となったとの明るいニュースも聞かれるものの、依然景気の回復には時間がかかるとの見方が多い中、多額の長期債務を抱える大手カジノオペレーターのMGMリゾートやハラーズなどが今後も自社の施設をこうした「お買い得」価格で売却して資金を調達する可能性も否定できない。