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ラスベガスは社名変更ブーム?!

2010/ 11/ 13

今年の6月にMGMミラージュがMGMリゾーツ・インターナショナルへと社名変更したのはまだ記憶に新しいところだが、今度はハラーズ・エンターテイメントが社名をシーザース・エンターテイメントへ変更するという。実はハラーズのこの社名変更については約2年半前に一度発表されていたのだが、その後リーマンショックに見舞われ社名変更どころではなくなってしまったのか実施が見送られていたもので、ここへきてようやくハラーズにも余裕が出てきたということらしい。同社は先週末、証券委員会に「シーザース・エンターテイメント」への社名変更を行うとの報告を行った。もう1社、やはりラスベガス屈指のカジノオペレーターであるラスベガス・サンズのシェルダン・アデルソン会長も9月にインタビューの中で社名を「サンズ・インターナショナル」もしくは「サンズ・リゾート・インターナショナル」に変更する予定で、11月に開かれる役員会で正式に決定すると語っている。(ラスベガス・サンズ社の担当者はまだ何も決定していないと回答。)まるで社名変更がブームとなっているかのようだが、共通する狙いは各社とも、社名変更によって1カジノオペレーターとしてのイメージ脱却を図り、総合リゾート運営企業としてグローバルな展開をよりスムーズに行っていこうとしいていることだ。実際のところ、既にサンズはマカオとシンガポールで大きな成功を収めており、MGMもマカオでジョイントベンチャーによるカジノを運営している。カジノオペレーターの相次ぐ社名変更は、こうしたアジアを中心とするインターナショナル市場への進出と、同時に投資家たちにアピールすることで資金調達を有利に進めたいとの思惑を反映している。