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ラスベガスサンズ、コンプカットで売上減

2011/ 06/ 07

無料で客室や食事をふるまう従来型のコンプを一掃したベネチアンとパラッツォの第1四半期はカジノ売上が47%減、客室稼働率が6%ダウンの87%となった。スロットマシンへの賭け金は前年同期の36%減、テーブルゲームでは13%減となっている。しかし同社の対応が間違っていたとの結果を出す前に、まだしばらくは様子を見る必要がありそうだ。同社の第1四半期の販促費用はコンプのカットとビジネスボリューム減両方の影響により、前年同期比64%となった。さらに平均客室料金は212ドルと2%アップ、飲食部門の売上はコンベンション関連利用客の増加により12%増、小売などその他の売上は28%増となっている。サンズがハイローラーへのコンプを残し、一般客へのコンプを大幅にカットした理由はより多くの客室を有料で提供するためであったが、第1四半期に稼働した客室の有料客の割合は前年の67%→97%と劇的な効果を表している。また同社ではこの方針をサポートするため、昨年、年間1億8000万人の利用客を誇るインターコンチネンタルホテルグループとマーケティング契約を交わしている。