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MGMハーモンホテルの爆破を希望

2011/ 09/ 02

ラスベガスのシティセンター内の建物のひとつ、ハーモンホテルは、3年前に建設工事の途中で技術者によって構造的な不良が発見され、以来完成時の半分ほどの高さで工事が中断したままとなっている。シティセンターを所有するMGMと、同ホテルの建築を請け負ったペリーニはそれぞれ、この不良が「建築工程上のミスによるもの」、「設計上のミスに起因するもの」と主張し法廷で争っている。ペリーニはまた、シティセンターの工事に関してMGM側に2億ドルの未払い金の支払いを求める訴えを起こしている。今回、MGM側が「地震による倒壊の恐れがある」としてハーモンホテル爆破処理の許可を申請したことに対し、ペリーニ側は「そういった危険性はないうえ、不良については修復が可能である。爆破処理はペリーニ側を悪者扱いし証拠を消そうという思惑である」と反論を唱える。ハーモンホテルはシティセンターの中心にあるだけでなく、爆破処理を行うとなればMGM以外の多くの施設にも影響を与えることから、クラークカウンティから申請について是非の判断が下されるまでには相当の時間がかかる模様。