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NYのカジノプロジェクト、各社貧困地域の景気回復をアピール

2014/ 10/ 29

ニューヨーク州アップステイト(北・中・西部)地区の4つのカジノライセンス獲得を目指す、各社の提案内容は主に貧困地区の経済活性化をアピールしたものとなっている。例えばその候補地の一つ、ビンガムトン大学を有する人口4万7,000人のビンガムトンは、21世紀に入るまでは大手靴メーカーやIBMの生産拠点として多くの移民らで賑わった町だったが、時代の流とともに国内企業が次々と縮小・撤退していき、現在では貧困率が31%と州平均の倍以上、失業率も高めとニューヨーク州でも最も地盤沈下の激しい地区の一つとなっている。カジノの投資家たちは、カジノの収益予想よりも、むしろこうした不況にあえぐ地区にとって、どれほどカジノが必要とされているか、に重点を置いてアピール合戦を行っている。ニューヨーク州全体でカジノ建設に名乗りを上げている16の提案ほぼ全てが、大学から25マイル圏内にカジノを建設する計画となっている。