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ディズニー、スポーツ賭博市場進出に積極姿勢

2021/ 10/ 06

アメリカを始め多数の国でスポーツ賭博の人気が高まっているが、これまでファミリー向けのエンターテイメントを提供してきたウォルト・ディズニーも、スポーツ賭博市場の将来性に注目、参入に意欲を見せている。9月に行われた投資家向けのカンファレンスで同社のCEOチャペック氏は、スポーツ賭博市場でのプレゼンス拡大に積極的に取り組む方針であると語った。具体的には傘下のスポーツ専門チャンネルESPNを通じたギャンブル事業者とのライセンス提携強化を検討しているという。ESPNはシーザーズ・エンターテイメントやドラフトキングスなどのスポーツベッティング業界の大手企業と、少なくとも30億ドル相当のライセンス契約を目指していると報じられている。ESPNは既に複数のギャンブル企業と契約していて、スポーツの試合中にオッズの紹介などを行うことは可能であるし、同じくディズニー傘下の放送局ABCも、スポーツ番組の一部でそうしたことを行っている。ただ、ESPNのビジネスモデルに直接ギャンブルを組み込む可能性については、チャペック氏はこれを否定、ライセンス契約での展開を進めていく考えを示した。

ディズニーは、NFL、MLB、NBA、NHL、ウィンブルドン、PGAツアー、リーガ・エスパニョーラなどの放送権を保有しており、ESPNだけでなく、ABCやHuluにもスポーツ中継を拡大している。
2021年の第2四半期末時点で、ディズニーの提供するサービスへの加入者は約1億7,400万人(ESPN+では1,490万人)に上っている。By Resocasi.com