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2021年アメリカの商業ゲーミング市場、過去最高530億ドルの収益を達成

2022/ 02/ 20

AGA(米国ゲーミング協会)の報告書によると、昨年の全米のカジノとモバイルゲーミングアプリの収益は、過去最高の530億ドル(約5兆円)となった。これはパンデミック直前に更新された2019年の収益比21%増だった。AGA社長兼CEOのビル・ミラー氏は記者会見で、2021年を「驚くべき年」と表現した。 報告書によると、ラスベガスは昨年70億ドル以上のGGR(ゲーミング総収入)を達成、次いでアトランティックシティが26億ドル、シカゴが20億ドル強と続く。全米34か所のゲーミング管轄区域のうち、23か所で2021年のゲーミング収益が史上最高を記録した。最近はモバイルスポーツベッティングが注目を集めているが、収益額では依然対面型ギャンブルがトップを維持しており、スロット、テーブル、スポーツ賭博を合わせた収益額は456億2,000万ドルと、全体の85%を占めている。スポーツ賭博の収益額も増加傾向にあり、昨年は全米で前年比165%となる総額572億ドルがスポーツに賭けられ、過去最高となる42億9,000万ドルの収益をもたらした。この成長の要因は、2020年から2021年にかけて7つの新市場が誕生したことにある。現在、全米30州で1億人以上のアメリカ人が合法的なスポーツ賭博を行うことができる。さらにiGamingでもこれまで以上の収益があがっている。iGamingが許可されている6つの州の収益額合計は37億1,000万ドルで前年比139%増だった。部族カジノの収益はまだ発表されていないが、AGAによると400億ドルに達する可能性があるという。2022年においても、カリフォルニア、ジョージア、ハワイ、カンザス、マサチューセッツ、ミズーリ、オクラホマの7州がスポーツ賭博解禁を、インディアナ、マサチューセッツ、ミズーリ、ニューヨークの4州がiGamingの解禁を検討中だという。AGAのミラー氏は「合法的なスポーツ賭博の認知度を上げ、プレーヤーを引きつけることが、消費者を守り必要な税収を生み出し、違法な市場を根絶することにつながる」と語っている。By Resocasi.com