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合法化から6年、米スポーツベットで最も人気のスポーツは?

2024/ 06/ 19

6年前に連邦政府がスポーツベットを合法として以来、スポーツベット市場は急成長を遂げてきた。2018年5月まで非合法だったスポーツベットは、2024年5月現在、38の州とワシントンD.C.で合法化されている。最も人気があるのはバスケットボールで、フットボールと野球が上位3種となっている。

スポーツベットの売上情報の集計・公開は州によりルールが異なるため、スポーツ種別の情報が公開されていない場合もあるなど正確な数字を出すのは難しいが、H2 Gambling Capitalのシニアアナリストによると、最も賭けられた金額が多いのはバスケットボールで、NBA30チームが1シーズン82試合を戦うため、プレーオフやファイナルを除くレギュラーシーズンの試合に1,230回賭けることができる。
一方、1試合単位ではNFLの圧勝だという。NFLでは32チームが17試合ずつを行うため、レギュラーシーズン中にベットできる試合は272にすぎないが、1試合あたりの平均ベット額はメジャースポーツの中で最高となっている。H2 Gambllingによると、パーレイ(複数のかけを組み合わせたもの)を除く、2023年の総取扱高に占めるフットボールのシェアは26.3%で、バスケットボールは32.4%、野球は約16%、その他のスポーツが約25.3%を占めた。
同アナリストによると、ヨーロッパなど国際的な市場でも似たような傾向があり、サッカー、クリケット、テニス、ボクシング、ラグビーが米国外で最も賭けられているスポーツだという。

アメリカでは今年2月にラスベガスで開催されたスーパーボウルLVIIIで、13億ドル以上の売上げを記録、昨年を約20%上回った。AGAは、2023年のマーチマッドネス(3-4月の大学バスケットボールのトーナメント期間)では、男女のトーナメント合せて27.2億ドルの合法的な賭け金を生むとの予想をしており、これは全米のスポーツベット総取扱高の2.2%に相当する。

ちなみに、スポ―ツブックのオペレーターの1社、BetMGMによると、昨年最も多くベットされたアスリートはベット件数ではMLBの大谷翔平で、NBAのスーパースター、ニコラ・ヨキッチとレブロン・ジェームズは2位と3位だったが、金額ではヨキッチとジェームズ、NBAボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムがトップ3だったという。By Resocasi.com