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モヒガン第4Q・通期とも好調だが、仁川インスパイア建設関連費用の債務に関する不安材料も
2025/ 01/ 07
モヒガン・トライバル・ゲーミング・オーソリティ(モヒガン・ゲーミング&エンターテイメント)は、2024年9月末の第4四半期および通期業績を発表し、純収益の大幅な増加が注目を集めた。同社は第4四半期の純収益が前年同期比12%増となり、史上2番目の四半期収益を達成した。特に、モヒガン・デジタルの純収益は前年同期比で6,010万ドル増加した。
韓国仁川の「モヒガン・インスパイア・エンターテインメント・リゾート」は、2024年3月にオープンし、第4四半期だけで6,220万ドルの純収益を記録した。一方で、同社はインスパイア建設による2027年満期の韓国タームローンや、2025年11月に満期を迎えるクレジットファシリティの返済計画に苦慮しており、これらの負債のリファイナンスや流動性確保が経営継続の鍵を握る状況となっている。また韓国の建設請負業者との間に変更指示やその他の費用に関する請求訴訟を抱えており、モヒガン側は反論や相殺請求が可能であると主張しているが、結果は未確定となっている。
通期では、デジタル事業やインスパイアの収益、そして他施設での非カジノ収益の伸びが貢献し前年比2億1,670万ドル増の19億ドルを達成したが、インスパイア開業関連のコストやテーブルホールド率の低迷が響いて、調整後EBITDAは前年比5,090万ドル減の3億4,900万ドルだった。
モヒガンのCEOレイモンド・ピノー氏は「モヒガン部族が1994年に認定を受けてから30年、コネチカットの”モヒガン・サン”の単一施設ら、世界的な統合リゾート運営企業へと進化を遂げた。今年はその成果を基盤に、さらなる戦略実行に注力する」と述べている。同社は、韓国のインスパイア以外にも米国各地(コネチカット、ペンシルベニア、ネバダ、ニュージャージー、ワシントン州)やカナダ(ナイアガラフォールズ)で施設を運営しており、デジタル事業や非カジノ収益の増加が今後の成長の鍵となる見込み。 By Resocasi.com
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