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ニューヨーク州カジノ入札、今週末応募締切り

2025/ 06/ 24

ニューヨーク州ゲーミング委員会は、ダウンステート(ニューヨーク市およびその周辺地域)における3件のカジノライセンスに関する重要な財務要件を正式に確定した。各応募者は100万ドルの申請料を支払う必要があり、ライセンスを獲得時には5億ドルのライセンス料および5億ドルの最低資本投資が義務付けられている。入札の締切は6月27日、ライセンス発行は2025年末予定とされている。

こうした財務要件に加え、応募者は9月30日までに区画整理および環境審査を完了する必要があり、この点が応募者にとって課題となっている。バリーズ社のブロンクス計画はすでに市議会と州議会の承認を得た一方、ソー・エクイティーズのコニーアイランド案やマンハッタンの複数提案は、まだ審査段階にある。

NYのケースで特徴的なのが地域諮問委員会(CAC)の役割。各入札案件毎にCACが設置され、地域の支持状況を評価し、2/3の賛成多数で可決された案件のみが次の審査段階に進める。CACは、地域により構成が異なり、ニューヨーク市内の場合は知事、市長、州上院議員、州下院議員、区長、市議会議員が参加、市外の場合は知事、郡長、州議員、地方自治体の代表が構成メンバーとなる。

CACの承認を得た応募者は100万ドルの申請料を支払い、スロット収益に対しては最低25%、その他の収益に対しては最低10%の税率を自ら提案することができる。


審査は以下の4項目で評価される:


経済発展への寄与(70%)

地域への影響(10%)

雇用の促進(10%)

多様性計画(10%)



現在、ニューヨーク市外での応募者はヨンカーズのMGMエンパイア・シティのみ。こうした既存の競馬場併設施設(Racino)以外の新設計画は、運営開始までに時間を要することから、専門家の間では「資金要件のハードルが高く、すべての条件を満たす応募者は限られる」との声も聞かれる。By Resocasi.com