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NYカジノライセンス、Bally’s脱落か?!有力候補ハードロックにもAML違反の懸念

2025/ 07/ 17

ニューヨーク州が発行する3つのカジノライセンスをめぐる競争が佳境を迎える中、既存施設を保有するMGMとResorts Worldの優位がほぼ確定的となる一方で、残る1枠を争う新規参入組に明暗が分かれ始めている。とりわけBally’s Bronxは市議会で否決され実質脱落、さらに最有力とされてきたHard Rock と Steve Cohenのメトロポリタンパーク案にも、ブランドイメージ毀損の懸念が浮上している。


バリーズの Bronx Casino計画は、地元市議会での否決により政治的な承認の見込みが消失。現在の制度下では「home-rule」(地元議員の承認)が必須であることから、同案は脱落が確定的と見られている。


一方、メトロポリタン案はAMLスキャンダルで足踏みも、依然“首位”を維持しているとみられる。クィーンズ地区に建設予定のメトロポリタンパークは、資金力・ブランド力ともに申し分ないHard Rock InternationalとメッツオーナーのSteve Cohenによる提案であり、地元議員のhome-rule取得済みという大きなアドバンテージを持ち、推定総投資額80億ドルと経済波及効果もトップクラス。
しかし最近、Hard Rock幹部アレックス・パリエンテ氏に対するAML(マネーロンダリング防止)関連の不正疑惑が浮上し、ブランドイメージへの打撃が懸念されている。Hard Rockは同氏を職務停止とするなど対応に追われている。


MGMとResorts Worldの当選が確実視される中、残る1枠の本命は依然Metropolitan Parkとみる声は多い。ただし、CAC承認(2/3以上)を9月末までに得られない場合や、AML違反のスキャンダルが深刻化した場合には、The Avenirが繰り上がる可能性もあり、今後の動向から目が離せない。By Resocasi.com


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