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NY州、3カジノ計画すべてを選定、巨額税収と都市再生効果に期待

2025/ 12/ 02

ニューヨーク州ゲーミング委員会の施設選定委員会は、ダウンステートの3件のカジノ計画として、クイーンズのスティーブ・コーエン氏(ハードロック提携)の「メトロポリタン・パーク」、同じくクイーンズのリゾーツ・ワールドによる既存施設の大規模拡張、そしてブロンクスのバリーズ案を選定した。コーエン氏xハードロック案は81億ドル規模で、シティ・フィールド隣接地にカジノ、ホテル、コンベンション施設、エンタメ会場、さらに25エーカーの公園を整備し、開業3年目には年間39億ドルの収益と8億5,000万ドルの税収を見込む。バリーズは40億ドルを投じ、3,500台のスロット、250台のテーブルゲーム、500室のホテル、2,000人規模のイベント会場などを備えた統合リゾートを計画しており、年間10億ドル超の収益と2億ドル超の税収が期待される。また、このプロジェクトにより、隣接するゴルフ場のリース譲渡契約を結んでいたドナルド・トランプ氏の企業が、バリーズが免許取得後に約1億1,500万ドルの臨時収入を得る見込みである点も注目を集めている。リゾーツ・ワールドは、現行のRacinoを56億ドルかけて全面的に刷新し、スロット6,000台、テーブルゲーム800台、2,000室のホテル、7,000席のアリーナを備え、年間22億ドルの収益を見込む巨大リゾートに進化させる。


これら3案件により、州は免許料15億ドル、2036年までに計70億ドルのゲーミング税収、さらに59億ドルの関連税収を得ると推計され、雇用創出と都市開発を含む大きな経済効果が期待される。今後は年末に州ゲーミング委員会が正式な免許付与の可否を決定する。By Resocasi.com