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カジノ各社、倒産の危機は乗り越えたか

2010/ 09/ 25

ステーションカジノとハーブスト社の倒産が再建に向けて動き出したこともあり、アメリカのゲーミング業界ではその他のカジノオペレーターの動向に目が注がれている。この2社のように破産法申請により再建の道を選ぶ企業が出てくるのではとの推測も多く聞かれる一方で、オペレーター各社は可能な限りの手を尽くし、ローンの期限延長や新規借入れ、新たな投資家の援助などにより長期債務の調整をやり遂げたとする意見もある。ウェルス・ファーゴ証券のゲーミングアナリスト、デニス・ファレル・ジュニアによると「再度の深刻な景気の落込みがなければ、大手のオペレーターはとりあえず倒産の危機をやり過ごしたと言えると思う」と語る。ラスベガスストリップに10もの施設を持つMGMリゾーツや、同じくストリップに9つの施設とアトランティックシティの海沿いに4つの施設を持つハラーズの両者は、今年後半の各エリアの景気動向に大きく影響を受けるだろう。特にアトランティックシティは23カ月連続のダウンが続き、いまだ回復の兆しが見えないことから、ハラーズにとっては厳しい展開になりそうだ。