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シンガポール、カジノ入場料値上げの影響は?

2020/ 11/ 12

2019年4月に、シンガポール政府は自国民と永住者のカジノ入場料を年間パス3,000ドル、1日150ドルへと50%の引き上げを実施した。その結果、その後の1年間に2つのカジノを訪れた客のうち、地元の人々が占める割合はその前年の4.0%から2.7%へと減少した。この発表を行ったCRA(カジノ規制局)のタン・ティー・ハウ会長は、年次報告書の中で「カジノ入場料の値上げはシンガポール人を保護する目的で行われた」と述べている。また同氏は「2010年にカジノがオープンして以来、ギャンブル依存の可能性が疑われる人の割合は当初の2.6%から2017年には0.9%に減少しており、社会的セーフガードが有効であったことを示唆している」と指摘する。

シンガポールでは、モバイル機器を介したインターネットギャンブルの増加など国際的なギャンブル業界の新たなトレンドに対応し業界全体を監督してゆくために、2021年にCRAをGambling Regulatory Authority(ギャンブル規制庁)という新たな組織へと再構成するとしている。 By Resocasi.com