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ラスベガス・サンズ、80億米ドルかけマリーナベイ・サンズを拡張へ

2024/ 11/ 05

Las Vegas Sandsの2024年第3四半期は、純収益が前年同期比4.3%減の26.8億ドルで、マカオおよびシンガポールの主要施設のパフォーマンスが予測を下回った。マカオのロンドナーの開発工事が業績に影響し、調整後プロパティEBITDAは5億8,500万ドルとわずかに減少した。一方、シンガポールのマリーナベイ・サンズのEBITDAは、ローリング額の不振が影響し7,800万ドル減の4億600万ドルとなった。2024年前半の業績は好調で、第2四半期の収益は前年同期比で8.7%増だった。同社は積極的な資本投資を継続しており、第3四半期には5億3,900万ドルを投入。うち3億1,300万ドルはマカオ、2億1,500万ドルはシンガポールに充てられた。また株主還元策として4億5,000万ドルの自社株買いを実施、今後の株式買戻しのために追加で20億ドルの予算が承認されている。

また同社は決算発表の場でシンガポールのマリーナベイ・サンズ(MBS)の拡張計画を新たに発表した。"MBS IR2"と名付けられたこのプロジェクトは、プレミアム・マスにターゲットを絞った「本格的なカジノ」のほか、570の豪華なスイートルーム、15,000席のアリーナ、屋上プール、飲食施設、1万㎡超の会議・展示スペースなどを含む第4のホテルタワーを建設するというもの。同社は今月、シンガポールの都市再開発局に開発申請書を提出、杭打ちと基礎工事が2025年6月にスタート、2031年1月1日の開業を予定しているという。同社は既存の3つのタワーの改修に17億5,000万米ドルを費やしており、現在タワー3に集中している改修工事は、2025年第2四半期に完了を予定している。 完成後、既存の複合施設には775のスイートルームと1,069の改装済み客室が備わることになる。By Resocasi.com