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カジノオペレーター、中国人旅行客に注目

2010/ 07/ 27

東南アジアのカジノオペレーターたちはギャンブル好きで羽振りの良い中国人客獲得に力を入れている。中国本土ではカジノやギャンブルの直接的な宣伝行為は禁止されているので、おのずと団体旅行のオペレーターやジャンケットオペレーターを経由した集客に頼ることになるが、CLSAのアナリスト、アーロン・フィッシャーによるとシンガポールでは税率が12-22%と、マカオの39%に比べて低いため、ジャンケットオペレーター達はより高いコミッションを得ることができるのだという。
またシンガポールやマレーシアはマカオからマーケットシェアを奪うことなく集客することに成功している。2010年1-5月のマカオへの旅行客の半数以上を中国本土からの客が占めているのに対し、シンガポールへの旅行客は中国14%、インドネシア18%、インド8%、オーストラリア7%、マレーシア7%など多岐にわたっている。また東南アジアの場合は、マカオのような中国本土からの渡航制限もない。マカオでは中国本土からの渡航は2カ月に1度に制限されており、政府関係者はマカオでのギャンブルを禁じられているが、シンガポールやマレーシア、カンボジアでは特に規制されていない。
シンガポールでリゾートワールドを運営するゲンティンによると、RWSへの来場者数は来年2月14日までの初年度目標人数1,300万人達成に向け順調に推移しており、ジャックポットの賞金の支払いも既に10万ドルを超えたという。