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サンズのユーロベガスはマドリードに決定

2012/ 10/ 04

ラスベガスサンズの新カジノリゾートプロジェクト「ユーロベガス」の建設地がマドリード郊外に決定した。ユーロベガス誘致を巡っては、サンズの計画発表以降、首都マドリードと第2の都市バルセロナの間で争奪戦が展開され、両都市とも今年に入ってラスベガスに視察団を派遣するなどしていた。ただ、計画実現までには不安定なユーロやスペイン経済の動向など数多くの不安材料を抱えている。以前の発表では、ラスベガスサンズはユーロベガスについて、12軒36,000室のホテル、6つのカジノ、18,000台のスロットマシン、3つのゴルフコース・・・などを含むとしていたが、今回の発表では詳細は具体的な建設用地が決定してからでないと決められないとした。今回の誘致合戦では、地方政府による優遇税制や喫煙に関する規制の緩和などが実施されており、地元の反対派議員の中には法律を変更してまで特別扱いをすることに対し疑問や懸念の声もある。
一方、マドリードに敗れたバルセロナを州都とするカタルーニャ州では、地元の銀行と不動産ディベロッパーによる独自の新たなプロジェクトを発表した。スペインで一番人気の遊園地、ポルトアベンチュラの近くにカジノ&テーマパーク「バルセロナ・ワールド」を61億ドルを投じて建設するというが、こちらも詳細については未定。