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クラウン・シドニー、非ゲーミング施設を12月中にオープンへ、メルボルンのライセンス審査も前倒しに

2020/ 12/ 19

先日、12月14日に予定されていたクラウン・シドニーのカジノフロア開業がNSW州の規制当局(ニューサウスウェールズ州独立酒類・賭博局=ILGA)によるゲーミングライセンスの適格性審査の結果が出る来年2月1日以降まで延期となったが、クラウンは12月17日に暫定的な酒類のライセンス許可が下りたとして、一部の非ゲーミング施設の営業を12月28日にも開始する意向であることを明らかにした。

一方、クラウン・メルボルンのあるヴィクトリア州では、ゲーミング担当相が次回のクラウンのゲーミングライセンス適格性審査の予定を2年早め、2021年に実施すると発表した。NSW州での調査では、主にクラウン・メルボルンを舞台に行われてきた不正行為の証拠となり得る内容が次々と提出されている。同様のマネーロンダリングや犯罪組織との関与などの疑惑がヴィクトリア州でも以前から指摘されていたが、ヴィクトリア州の酒類・賭博局(VCLGA)はこれといった対応をとってこなかったとして批判が高まっている。今回の決定はそうした声に対応するためとみられる。

クラウンにとって、来年頭のシドニーでの適格性審査は、シドニーだけでなくメルボルンでのライセンス維持にも大きな影響を及ぼすことになりそうだ。 By Resocasi.com