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クラウンの適格性、豪ヴィクトリア州でもロイヤルコミッションが調査へ

2021/ 02/ 23

NSW州での調査において、カジノライセンス保有の「適格性なし」とされたクラウンリゾーツに対し、同社の本拠地であるヴィクトリア州でも2月22日、州政府がロイヤルコミッション(王立委員会)による調査を行うと発表した。元連邦裁判所判事が指揮をとる同委員会が、メディアで報じられたようなクラウンと組織犯罪グループとの繋がりやマネーロンダリングなどの違法行為が行われたかどうかの調査を行い、8月1日までに報告書を作成するという。この発表の直後、長年同社の取締役を務めてきたハロルド・ミッチェル氏が辞任を発表、これで過去2週間にクラウンリゾーツを去った役員はCEOを含め5人となった。オーストラリアでは、クラウン・パースのある西オーストラリア州でも先日、州政府が同社のオペレーションについて司法調査を行うと発表した。

一方、2月18日に発表されたクラウン・リゾーツの上半期業績は、約8,700万ドルの赤字となった。先日辞任したケン・バートンCEOの後任として、暫定的にエグゼクティブ・チェアマンに就任したヘレン・クーナン氏はこの日「我々はクラウンがカジノライセンス保有に適すると認められるよう、NSW州の規制当局と協力しつつ組織の改革に取組んでいる。先のことは誰にもわからないが、我々が迅速に対処していく、ということだけは確実に言える」と、時期については限定しなかったがシドニーでの新たなカジノ施設の開業に向けた意欲を示した。 By Resocasi.com