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クラウン・リゾーツCEO「ライセンス取消ならカジノ施設リースも選択肢に」

2021/ 09/ 07

シドニー・モーニング・ヘラルド紙の報道によると、クラウン・リゾーツのCEOスティーブ・マッキャン氏は、同社のカジノライセンスが取り消されるような展開となった場合、グループ所有のカジノ施設のリースも選択肢の一つとして検討すると語った。同社を巡っては、これまでに複数の企業が買収や合併に興味を示し提案を行っている。5月にはプライベート・エクイティのブラックストーンが84億ドルでグループの買収を提案、クラウン・リゾーツはこれを拒否した。シドニーのライバル企業であるスターからは120億ドルの合併提案が提示されたが、その後クラウン・リゾーツのカジノライセンスの将来性が不透明だとして提案を取り下げている。
世界のカジノ業界では、いわゆる「opco-propco」(オペレーティング・カンパニー/プロパティ・カンパニー)モデルがより一般的なものとなりつつある。スターも先月、シドニーのカジノ施設の売却とリースバックを検討すると発表した。マッキャン氏は、クラウン・リゾーツがこのモデルを採用するのは理想的なシナリオではなく、あくまでも同社のカジノライセンスが取り消されて、そのライセンスを取り戻すための自社改革の機会が与えられないといった事態にのみ検討するものであると語っている。By Resocasi.com