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豪スター社破産の危機、謎の投資家の存在も浮上

2025/ 01/ 15

シドニー、ブリスベン、ゴールドコーストでカジノを運営するオーストラリアの大手カジノオペレーター、スター・エンターテイメント・グループが数週間以内に破産する可能性があると報じられている。同社はライセンス違反により科された1億豪ドル以上の罰金に加え、顧客の減少もあり、銀行口座の残高は7,900万豪ドル程になっているという。投資調査会社モーニングスターのアナリストは顧客に対しスターについて「このままでは、2月末まで持ちこたえるのがやっとだろう」と伝えた。ブリスベンの36億豪ドル規模のクイーンズ・ワーフ・プロジェクト内のカジノは、わずか数ヶ月前にオープンしたばかり。この施設だけでもカジノ、ホテル、小売部門で3,000人以上が失業の危機にさらされているが、州首相は既に従業員への支援を表明している。この状況下で1月14日、マカオの実業家ワン・シンチュン氏が同社の発行済株式の5.52%を取得していることが発表された。同氏は昨年9月から複数回にわたって取引を行い、1月10日の取引で保有株式数が開示基準を超えたとされている。取得に要した費用は3,500万豪ドルといわれている。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー誌によると、ワン氏の株式はマカオの住所に登録されており、同氏の名前はかつて中国の大富豪とされていた実業家と一致するといい、今後のスター社とのかかわりが注目される。By Resocasi.com