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ゲンティン、豪Echo買収に興味?!

2012/ 04/ 20

好調な売り上げをあげているにもかかわらず、2月に社債の発行によってさらに18億ドルを超える資金を調達したゲンティン・シンガポールに対して、同社がオーストラリアのエコー・エンターテイメント社の買収を考えているのではとの声が聞かれる。ゲンティンならば、エコー買収に必要であろうレンジの上限、45億豪ドルをねん出するのは容易なことだろう。エコーはつい最近、8億7,000万豪ドルをかけて改装されたシドニーのStar Cityをはじめ、ゴールドコーストのJupitar、またブリスベンやタウンズビルにもカジノを所有しており、昨年タブコープと別会社となって以来、業界では格好の投資の標的として注目されてきた。その10%のシェアを保有するクラウングループのジェームズ・パッカーもまた、シェアを20%まで拡大する意向を表わしているが、他にもシドニーでの新規カジノプロジェクトを計画しようとしているパッカーにとっては、完全に買収のための資金調達は難しいと見られている。現在、オーストラリアのVIP市場はメルボルンのクラウンが中心でその8割を占めているが、もしゲンティンがエコーを買収すれば、アジアのVIPの顧客ベースへのセールスが可能となり、まだ手つかずともいえるシドニーのVIP市場でアジアからの集客が進むであろう。