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パラダイスカジノ×セガサミー、10月に韓国初のIR建設に着工へ

2014/ 08/ 18

パラダイスカジノとセガサミーの合弁企業であるパラダイスセガサミーは、仁川空港近くに2017年のオープンを目指し、韓国初のIR施設の建設に取り掛かる。約10兆ウォンの投資が見込まれる第一期にはカジノ、ホテル、ショッピング、コンベンション施設などが含まれる。カジノには120台のテーブル、400台のスロットマシン、300台のエレクトロニック・ゲーミングテーブルの導入が予定されており、他のメガリゾートと比較するとやや小ぶりのスケールといえる。
韓国の昨年のゲーミング売上は25億ドルとマカオの6%にも満たないが、中国に隣接していることもあって、昨年韓国を訪れた中国人旅行客は前年比53%近く増加している。パラダイスセガサミーのCEO、Choiによると、パラダイスカジノの既存カジノでの中国人ハイローラーへの売上シェアは5%程度であるのに対し、IRでは20~30%をジャンケットオペレーターが連れてくるハイローラーが占めると予想している。
韓国のカジノは現在、カンウォンランド1か所を除く16施設が外国人専用となっているが、昨年のカンウォンランドの売上は12億4,000万ドルでその他のカジノの売上合計12億6,000万ドルに匹敵する。隣の日本では2020年にIRがオープンするとみられているが、Choiは日本にカジノができると多数の韓国人が日本のカジノに行くことが予想されるので、その頃には韓国でも国民に対する規制の緩和が図られるのではないかと予想する。