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韓国政府、旅行業界支援策としてトラベルバブル推進へ

2021/ 03/ 11

韓国では先月、新型コロナウイルスにより深刻な影響を受けた観光業界の回復を図るため、防疫対策が優れた国同士が隔離なしで自由な往来ができるよう認める「トラベルバブル」の導入を本格的に検討するとの方針が示された。今月3日には、韓国財務省が航空産業の救済策として、新型コロナウイルス検査陰性の結果を条件に検疫なしで双方向の渡航を可能とする「トラベルバブル」協定の締結を推進するとの発表が行われた。政府は携帯アプリを使って新型コロナの陰性を証明する「トラベルパス」の試験的な導入を計画しているという。ビジネス目的の渡航に限定して一部の入国制限を緩和する「ファストトラック」とは異なり、「トラベル・バブル」は渡航目的に制限がない。韓国政府は今後、新型コロナの感染状況が比較的良好で防疫対策も整っている国・地域を中心に、対象となる相手国を模索していく考え。ただ具体的にどの国や地域が候補にあがっているかは公表されなかった。

日本や中華圏、東南アジアなど短・中距離の国際路線を運航する韓国のLCCは、コロナ禍でほぼ運航できない状態が1年以上続いており、存続の危機に立たされていることから、「トラベルバブル」の導入でこうした状況を改善するのが狙いとみられる。By Resocasi.com