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済州島のカジノ、非ゲーミング施設の有無で明暗
2022/ 01/ 22
済州島の8つのカジノのうち、現在営業しているのは3つだけで、2020年のギャンブル総収入は60%以上減の690億ウォン(約8億円)だった。2021年の数字はまだ公表されていないが、非常に厳しい状況であることは間違いない。2021年に済州島を訪れた観光客は1,200万人超だったが、新型コロナによる国境閉鎖のため99.6%は韓国国内からの観光客が占めたが、韓国人はカンウォンランド以外のカジノでギャンブルをすることはできない。韓国の地元メディアは、当局がこうしたカジノに対し「非対面式」のギャンブル提供を認めることを検討していると伝えており、具体的な内容は明らかではないものの、関係者の中にはこれが代理賭博(プロキシ―・ベッティング)を指すものだとする声がある。しかしながら、パンデミック前の済州島の主な顧客が中国人だったことや、中国政府がギャンブルに対する規制を強化していることを考慮すると、このプランの実効性は期待できない。
現在、済州島で営業しているカジノはランディング・インターナショナルの済州神話ワールド、ロッテグループのドリームタワー、パラダイス社のパラダイス釜山の3施設のみ。済州神話ワールドにはカジノ以外のアトラクションも充実しており、カジノ収入減を補っている。2021年1-6月のグループ収益は約82%増の4億7,662万HKドルに達し、中でもノンゲーム収益は、ホテル、MICE、飲食、テーマパーク、商品販売、リゾート内の小売スペースのリース料などが好調で合計3億5,065万HKドル、186.5%増となった。一方でカジノの売上は前年同期比42%減となっている。
2021年6月にオープンした済州ドリームタワーも、第3四半期のGGRが123億ウォン(1,030万ドル)と好調だった。内訳はVIPが43億ウォン、マス向けが80億ウォン。こちらもゲーミング以外のアトラクションが充実しており全体の収益に貢献している。済州島のその他のカジノ施設の多くはホテルの中にあるため、カジノ収入頼みのところが多い。先日もメガラックカジノが入る済州KALホテルが売却されるとのニュースが報道された。オンラインメディアのGGR Asia によると、同ホテルの親会社にあたる大韓航空は取材に対し、売却のスケジュールは未定と回答している。By resocasi.com
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