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マカオの第2四半期ゲーミング売上、第1四半期から11%ダウン

2014/ 08/ 01

マカオ第2四半期ゲーミング売上、前年同期比では5.5%増も第1四半期から11%ダウン。
上半期では前年同期比13%の伸びを維持したものの、6月のゲーミング売上は前年同月比3.9%減で、2009年以来初めてのマイナスを記録、伸びの鈍化が目立ってきた。
6月の結果は主にVIP部門の不振によると言われており、実際第2四半期のVIP部門の売上は前年同期比5.8%減、第1四半期との比較では16%減となっている。
またVIP部門の売上シェアは2012年には69%だったものが、2013年は66%、2014年の第1四半期は64%と下がり続け、第2四半期は60%だった。
モルガンスタンレーのアナリストChoudhary氏は、アジアの他のゲーミング市場がVIPビジネスの売上を伸ばしていることも関係していると語る。
ゲーミング税率が39%のマカオに比べると、シンガポールやフィリピンなど税率の低い国々のカジノはその分、ジャンケットにより多くのコミッションを支払うことができる。
マカオではジャンケットへのコミッション上限が1.25%と定められているが、シンガポールでは1.4%、カンボジアでは2%となっている。
昨年の韓国及びシンガポールのVIP部門の売上伸率はマカオを上回っているし、フィリピンのソレアでは第1四半期の売上が26億ドルと前期に比べ倍増している。
マカオでは、より利益率の高いマス部門の売上が30%以上の高い成長率で伸び続けておりVIP部門の不振をカバーしているが、マス部門の伸び率も第1四半期では39%だったものが、第2四半期では32%へとややスローダウンしている。